47NEWS >  共同ニュース >  北京五輪 >  もてなしの心見せる場に  万博も見据えマナー教育
 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

もてなしの心見せる場に  万博も見据えマナー教育

「北京五輪を商機ととらえて値上げを図るホテルやレストランが多いが、サービスには改善の余地がある」。上海を拠点にマナー教育ビジネスを展開している万里紅(わん・りさ)さん(41)は、五輪を金もうけの場と考えずに、世界の人々に「温かいもてなしの心」を見せる場にすべきだと訴える。

1995年、旅行で箱根の温泉を訪れた際、バスガイドやホテル従業員らの細かい気配りに触れ、「近い国なのにこれほどマナーが違うのか」と驚いた。翌年、日本へ留学。東京経済大卒業後、知人とコンサルティング会社、エフ・エル・ディー(FLD)を日本で設立、中国に進出する日系企業を支援した。

日本のビジネスマンらから「中国はハード面では発展したが、マナーが悪い」と何度も聞かされ、母国でマナー教育に取り組むことを決意。2006年に生まれ故郷の上海に子会社を設立した。

日系企業の中国人社員や中国の大手私営企業社員などを対象にあいさつや接客態度などさまざまなマナー教育を実施。上海の政府からも公務員の研修を依頼されている。

「中国では、経済発展に伴う激しい競争の中でマナーが忘れられてきた」と指摘。世界から尊敬されるためには、ハード面よりも公衆道徳が大切と説く。

「マナーとは、他の国の文化や価値観を尊重し、他人の立場に立って物事を考えること」が持論。10年の上海万博の中国パビリオンに自ら養成したコンパニオンを派遣するのが目標だ。



 最新のニュース


ロード中 関連記事を取得中...