47NEWS >  共同ニュース >  北京五輪 >  「大国主義」に懸念も  在中国36年のCNN支局長
 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

「大国主義」に懸念も  在中国36年のCNN支局長

 手元には200ドル(約2万1000円)の現金しかなかった。米CNNテレビの北京支局長ジェイミー・フロクルズさん(56)は1971年8月、中国旅行中に祖国フィリピン政府が反体制派に強権を発動。学生運動幹部だったフロクルズさんは「帰国し刑務所に入るか中国に残るか」を迫られた。

 以来36年。母国に帰らずに中国の大学に学び英語教師などを経験。その後、報道界に転身し米タイム誌の北京支局長などを歴任した。

 文化大革命の最中で「階級闘争を忘れるな」の標語が街頭に目立った70年代当時、中国は台湾問題などを理由に五輪に不参加。「中国がこれほど発展し五輪を開催する日が来るとは正直思わなかった」と振り返る。

 88年ソウル五輪を取材、韓国が国家としての自信を深め経済的に飛躍する様子を目の当たりにした。「五輪は中国が真の大国として世界に認知され、スポーツ、文化などを通じたソフトパワーとしても存在感を示す絶好の機会」とみる。

 半面、「中国は極端に走る傾向があり、過大な自信は排外ナショナリズムや大国主義につながる」と警告。「報道の自由を含め中国の課題は多い。大国には責任が伴う」と指摘する。

 「中国は自らのペースで内側からしか変わらない」が持論。「第二の祖国」の行方を冷静に忍耐強く見守っている。(北京、共同)



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