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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

「鳥の巣」は中国の縮図  建築現場を丹念に記録

 「鳥の巣(五輪メーン会場の愛称)は激変する中国社会の縮図なんです」。北京映画学院(大学)3年生のカップル、李寧(り・ねい)さん(21)と朱/ヨク/(しゅ・いく)さん(20)は五輪施設のシンボルとなるスタジアムの建設現場をレンズを通して丹念に記録している。

 2人は共に改革・開放路線が本格化した1980年代に生まれた恵まれた世代。「五輪開催は中国の発展を世界に見せるよい機会」と誇りに感じる一方、「中国の現実も知ってもらいたい」

 建設現場の立ち入りは厳しく制限されているが、2人は学生という気安さからかフリーパスに。毎週2、3回現場に通い、屋上の危険な作業現場から哀歓ある労働者の生活まで数万枚の写真を撮影、映像は2500時間に達した。親しくなった労働者の妻と子どもたちが暮らす安徽省まで訪ねていったことも。

 レンズを通じて、貧富の格差や農村に残された留守児童、古いものの消失、中国の抱えるさまざまな問題が見えるようになった。

 「労働者は自分たちが築いた施設で行われる五輪を見たいけど、生活で手いっぱい。テレビでしか見られないでしょう。チケットを買う金があったら家族のために使いたいと思っているはず」

 2人は既に写真展を開催、映像はドキュメンタリーとして放映してくれるテレビ局を探している。(北京、共同)



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