⑥完 日大三に猛打の底力 大勝で10年ぶりの大旗
日大三の10年ぶりの優勝はすさまじい打線が原動力だった。それが大会が大詰めになると威力を増し、準決勝が14点で関西を粉砕し、この日は光星学院から11点を奪っている。いずれの試合も相手投手に疲労が見え始めた七回に大量点を挙げて、勝負を決めてしまう。始末の済ませどころを知り尽くしたような、実に憎らしいほどの圧力だった。 エース吉永の奮闘もたたえなければならない。救援は1度だけで5試合に完投。2完封しているのだから、吉永の存在があってこそ打者が生き生きと活躍できたとも解釈できる。決勝戦で着目したいのは、鈴木捕手が機敏なけん制球で走者を仕留めたプレー。そして高山右翼手が強くて正確な本塁返球で、光星学院の反撃の芽を摘んでいる。 打つだけではなかった力が優勝した日大三にはあった。そうでなければ深紅の大旗に手は届かなかっただろう。この大型チームを育て上げた指導者の苦労と努力を認めたい。小倉監督が打力のチームが好みだとして、きっと苦難の道があったものと推する。 【写真】猛攻の陰で光った日大三の堅守。光星学院は5回2死一、二塁から秋田が右前打を放つが、高山の好返球で二走金山は本塁でタッチアウトとなった。(共同) ★連載を終了します。ご愛読ありがとうございました。「がんばろう!日本」

大会6試合で計61点。いずれも2桁の安打を記録し「10点打線」の本領を発揮している。日大三の打力は評判通りで、そのまま大会に持ち込んできた。パワーがあり、個々の力量が高い質を示していた。「打力は水もの」と、投手との兼ね合いで不安視されているが、その心配は無用だった。

