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ジオラマを防災に役立てて 高校生が寄贈

02/25 【河北新報】

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 仙台市太白区の仙台城南高(久力誠校長、生徒1046人)の3年生が、校舎のある八木山地区の地形を立体的に再現したジオラマを完成させた。作品は、地区の防災団体の要請を受け、団体の事務局がある市八木山市民センターに寄贈された。

 作品は縮尺が1760分の1で、縦1メートル10センチ、横2メートル20センチ、高さ5~20センチ。硬質の発泡スチロールの板を切り貼りし、勾配のある斜面に住宅が密集する八木山地区独特の街並みを表現している。 制作したのは同校科学技術科3年の鞠子楊太郎さん(18)ら情報デザインコースの生徒9人。八木山地区について、授業で学んだ技術を使い理解を深めようと昨年4月半ばに作り始めた。 パソコンでインターネットから入手した国土地理院の地図を基に設計。夏休みや放課後も返上して作業を続け、昨年暮れにようやく完成させた。住宅が密集する様子を再現するために、家屋に見立てて切り出した小豆大の発泡スチロールは約1万個に上った。 作品は今年1月中旬、市内で同校が主催した課題研究発表会で一般にも公開した。その際、八木山地区の連合町内会や小中学校など43団体でつくる「仙台八木山防災連絡会」の役員の目に留まり、「ぜひ連絡会で防災活動に役立てたい」と要請を受けた。 同校はこれを快諾。2月18日に連絡会事務局がある市八木山市民センターにジオラマを寄贈し、展示されている。 鞠子さんは「精魂込めた作品が地域の役に立つならうれしい」と喜ぶ。市八木山市民センターの並河浩一館長は「ジオラマがあれば入り組んだ地形を一目で理解でき、今後の防災活動に生かせる」と感謝する。