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ふるプロフォーラム2017 - ふるさとプロデューサー育成支援事業

 地域の多くの関係者を巻き込み、地域の特色を活かした産品をブランド化し国内市場を主とした域外に売り出す人材を育成する「ふるさとプロデューサー育成支援事業」の研修生成果発表会「ふるさとプロデューサー育成支援事業フォーラム2017」(ふるプロフォーラム2017)が2月27日(月)午前、東京都千代田区のJPタワー ホール&カンファレンスにて開催された。

パネルディスカッション

 フォーラムでは研修生がこの1年間の成果を発表したほか、受け入れ先団体もこれまでの取り組みを報告。また、研修生や受け入れ先、識者らによるパネルディスカッションも行われた。研修生による「同窓会」をつくってはどうかとの提案もあり、和気藹々とした雰囲気の中、ふるさとプロデューサーのあり方などについて活発な議論が行われた。

松本謙吾事務局長

 冒頭で来賓として経済産業省中小企業庁経営支援部創業・新事業促進課の和栗博課長が「支援事業は今期で2期目。50人のふるさとプロデューサーが新たに誕生した。先輩経営者の熱い思いを受け継いで、今度は自分が(経験を)伝える役割を担ってほしい」と挨拶。ふるさとプロデューサー育成支援事業運営事務局の松本謙吾事務局長は平成28年度の活動を報告した上で「研修生には今後、さらに人を集めて、ともに協力しながらすばらしいものをつくってもらえることを期待している」と激励した。

修了証書を受け取る古海洋介さん(左)

 研修生を代表して東濃信用金庫とうしん地域活力研究所(岐阜県多治見市)の古海洋介さんに修了証書が授与された。古海さんは愛媛県松山市のin―spiritでの研修を踏まえ、美濃焼による地域活性化を目指した、美濃焼のリース&セールプロジェクトについて報告。年々、出荷額が下がり続ける美濃焼の良さを見直してもらうのが狙い。販売業者が旅館や飲食店に一定期間、美濃焼をリースし販売してもらう計画で、販売できた場合、手数料を支払うことで販売のモチベーションも高めるという。「東濃からスタートし、最終的には域外にも対象を広げたい」と語った。

成果発表をする矢野貴朗さん(左)
成果発表する坂口奉弘さん(右)

 次いで大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課の矢野貴朗さんと、熊本県阿蘇郡西原村の手作りパンけやき工房の坂口奉弘さんの研修生2人が成果発表。このうち、坂口さんは石川県加賀市のAnteで研修を受けた。「研修以外に、経営者の経営に対する考え方、人生観なども学ぶことができた」という。西原村は昨年4月の熊本地震で大きな被害を受けた。坂口さんは能登の伝統的製塩法「揚げ浜式製塩法」でつくられ塩を生かした商品開発が得意であるAnteの協力の下、西原村の特長を生かした食品の開発に取り組んでいる。「西原村の地元製品ブランド化を目指し、農産物生産家、行政などと協力しレシピ制作、飲食店へのPRなどにも積極的に取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。

取り組み報告をする
津田昌賦さん

 フォーラムでは、1期生の代表も研修を受けた後の現在の取り組みを報告。神奈川県の足柄上商工会企画課長の津田昌賦さんは飲食店街の賑わいを取り戻そうと広島県福山市で発足した「福の山城下町プロジェクト」で研修。津田さんはプロジェクトについて「福山はもともと起業家精神にあふれる町。その中で全体を俯瞰し、商工会、行政、大学など研究機関を巻き込み一括して情報を発信しようという試みだった」と総括した。
 研修の成果は足柄上商工会での地域おこしで生かされた。足柄上商工会は神奈川県西部の4つの町が一つになった広域型商工会だが、これまではそれぞれの町がばらばらに町おこしをしていたという。津田さんは研修での経験を踏まえ、地域資源の洗い出しをした。その結果、歴史ある酒蔵を多く抱える同地域の特産品として日本酒をアピールすることを決定。「あしがら醸造物語」というストーリーをつくった上で、試飲などのイベントを仕掛けている。津田さんは「(ストーリー化など)大義が生まれると人が動き出す。大井町が地酒での乾杯を推進する条例をつくり、住民の関心も高まった。ふるさとプロデューサーとは地域資源を見いだし、大義を見つけ、推進し続けることだと思う」と強調した。

勝瀬典雄兵庫県立大学
大学院客員教授

 最後に行われたパネルディスカッションでは、兵庫県立大学大学院経営研究科の勝瀬典雄客員教授がコーディネーターを務め、松本事務局長や研修生受け入れ先のスノーアイティエヌ(熊本市)常務の中川勇志さん、津田さん、矢野さん、坂口さんがパネリストとして参加。勝瀬教授の「ふるさとプロデューサーとは何か、どうあるべきか」との問い掛けに対し、活発な議論が行われた。最後に松本事務局長がふるさとプロデューサーを洗濯機になぞらえ「昔は内部の棒状のもので衣類を回していたが、今は水の流れで自然に回るようになった。人が自然についてくる、流れができていく、そういう環境をつくっていくのがふるさとプロデューサー」と締めくくった。

フォーラム後の研修生