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生き残りへ駆け込み 「選挙互助会」批判も

 12月の衆院選を前に中小政党を離党し、民主党入りを希望する前職や元職が増えている。選挙での「生き残り」を懸け、野党第1党の存在感に望みをつないだ格好だ。勢力拡大を目指す民主党は合流の動きを歓迎。今後、駆け込み現象が続く可能性もある。こうした動きに安倍晋三首相は民主党を「 烏合 (うごう) の衆」と非難。民主党からは「選挙互助会」との批判を招くとの懸念も出始めた。

 民主党は22日、新たに8人の公認を発表。みんなの党を離党した前職の柏倉祐司氏(栃木1区)、生活の党を離党した元職の木村剛司氏(東京14区)が含まれていた。

 28日付で解党するみんなの党では、前職の山内康一氏や中島克仁氏も既に民主党入りを申し込んだ。民主党の海江田万里代表は20日、党本部で両氏と面会しており、山内氏は埼玉13区、中島氏は山梨1区から立候補する方向だ。

 山梨1区では、維新の党の小沢鋭仁国会議員団幹事長が立候補の予定。江田憲司共同代表は「譲るつもりはない」としており、維新との間に火種を抱えた。

 生活の党では、前職で民主党を除名された鈴木克昌と小宮山泰子両氏が21日に離党届を提出。小沢一郎代表と、民主党の岡田克也代表代行の合意で民主党に移籍が決まった。小沢氏が2人の「生き残り」策として、民主党に戻る道筋を付けた。衆院選前の「非常事態」でもあり、民主党内には除名者の復党に異論はほとんど出ていない。小沢氏自身は、生活の党から立候補する予定だ。

 無所属の前職で社民党政審会長を務めたこともある阿部知子氏も神奈川12区に民主党から立候補しようとしている。

 民主党幹部は、連合などの支援組織の存在を念頭に「維新の党には勢いがない。小選挙区で落選しても、比例代表で復活当選を望めそうなのは民主党ぐらいだ」と合流の動きの背景を説明する。
 ただ民主党の党勢回復は道半ば。今回の衆院選ではまず自民党と対抗できるような勢力を確保し、その次の選挙で政権を狙う「2段階論」を唱える向きが多い。民主党幹部はつぶやく。「候補者にとって民主党が人気があっても、有権者から支持が得られるかは別だ」

2014/11/27 12:18 【共同通信】

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