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2014年11月18日

「ぐりとぐら半世紀 姉妹が育てた物語」(下)

~語りかける絵の面白さ~ 


 ロングセラー絵本「ぐりとぐら」(福音館書店)。表紙では2匹が並んで歩いているが、最初の場面では突然背中を向けている。始まり方が意外性に満ち、ついページをめくりたくなる。


  「仕事のことになると作者の 中川李枝子 さんと、妹で絵を担当する 山脇百合子さんは、基本的に編集部を通してやりとりをされます」と話すのはシリーズ6作目「ぐりとぐらとすみれちゃん」を担当した5代目編集者の 井上博子さん。


 中川さんは、青色インクの万年筆で200字詰め原稿用紙にストーリーだけを書く。場面割りはしない。書き上がった原稿は担当編集者を介し、山脇さんのアトリエに。


 山脇さんが文章からイメージする場面を鉛筆で描いたラフ画を作り、それを編集者がまた中川さんに。そんな往復を繰り返し、絵本は完成する。


 「ももたろう」など自身の絵本もある初代担当編集者の松居直さんは、絵について「単純な線画だけれども、物語にぴったり合った線で、その線は子どもに語りかける感覚がある」と指摘する。


 カステラ、かぼちゃプリン、ケーキ…。話の中に、お菓子が多く出てくる。食べる様子がいかにもおいしそう。戦時中に札幌などに疎開した経験を持つ中川さんは「戦時中の子どもは食べ物がなかった。そういう意識が、どこかにあるのでしょう」と話す。


 2013年12月、これまでの業績をたたえ、姉妹に菊池寛賞が贈られた。東京都内のホテルで開かれた授賞式に出席した山脇さんは「ぐりとぐらという友だちに出合えて良かった」と振り返る。


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菊池寛賞(2013年)の授賞式で、右から2人目が中川李枝子さん、左から2人目が山脇百合子さん=東京都港区


 松居さんは「英国の『ピーターラビット』のように、100年以上読み継がれてゆく作品と思います」とみる。


 「ぐりとぐら」は、こう終わる。2匹は、大きな卵の殻でつくった車に乗って、どこかへ。文章のない印象的なラストシーンは山脇さんのアイデアだ。「もともとはあった文章を、取ってしまったんです」とほほ笑んだ。


   (文・後藤英人共同通信記者)
       2013年12月15日配信


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