<山の色釣り上げし鮎(あゆ)に動くかな>。俳人の原石鼎(せきてい)が、奈良県・吉野地方に住んでいたころの作である。この句について、俳人の草間時彦さんは著書「俳句十二か月」に、こう書いている <竿(さお)の先が跳ね上って、鮎が躍りながら釣られて上ってくる。その鮎のきらりとした銀色の光りとともに、山の緑もまた動くように見える。鮎を釣り上げた瞬間の美を捉(とら)えた傑作>と。アユが好きだった石鼎ならではの句だ そのアユ漁がきのう、勝浦川と那賀川上流を除く県内の主要河川で解禁された。太公望には待… [記事全文]
2011/06/02 10:08 【徳島新聞】