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森林インストラクター米倉久邦のシニアの星

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手づくり百名山~60歳からの挑戦
(99)カルデラを眺め五岳を縦走 阿蘇山・1592メートル

(99)カルデラを眺め五岳を縦走 阿蘇山・1592メートル

 阿蘇に五岳あり、という。巨大火山の真ん中に並ぶ五つの中央火口丘のことだ。火の国熊本を象徴する阿蘇を体感するために、東から西へ五岳を縦走した。ほれぼれするような晴天に恵まれた。

 東端の根子(ねこ)岳はデコボコと岩峰が連なり、奇観だ。大戸尾根から東峰に登った。その先は崩落が激しく通行不可だ。林道に出て高岳登山口のある日ノ尾峠へ。カヤ原が覆う登山道を過ぎると、ゴツゴツと溶岩が壁のように積み重なっていた。よじ登ると高岳東峰だ。赤茶色が支配する溶岩台地を進むと高岳である。

 山頂に立った。このはろばろと雄大な風景が見たかった。遠く外輪山に囲まれたカルデラの中には、鉄道が走り田畑が広がり、街並みがみえた。東西約17キロ、南北約25キロ。阿蘇のカルデラは世界最大級だ。

 阿蘇山測候所によれば、途方もない自然の造形物ができるまでには4回の大噴火があった。なかでも約9万年前の最後の噴火はすごかった。猛烈な勢いで天空に噴き上がった火山灰は日本中に降り注ぎ、巨大な火砕流は九州のほぼ半分を覆ったという。

 中岳山頂から大きな口を開けた噴火口をのぞく。白い煙が真っすぐに上がってくる。現在まで活動しているのは、中岳の火口だけだ。火口原の砂千里ケ浜に下った。荒涼とした火口壁と火山灰の広大な堆積(たいせき)は月面を思わせる奇怪な風景だ。

 あと2山。草千里ケ浜の向こうに烏帽子(えぼし)岳がすそ野をひいてすっくと立っている。カヤと灌木(かんぼく)の山は人影もほとんどなくひっそりとしていた。草千里ケ浜を挟んで烏帽子岳と向き合う杵島(きしま)岳が最後である。コンクリートの階段を山頂へ上り、最後の眺望を存分に楽しんだ。もう、ひざも足の裏も痛い。かばいながらバス停にたどり着いた。(ジャーナリスト・米倉久邦、2006年2月記)
◎阿蘇山行程
 6時20分 上色見登山口
 7時30分 根子岳東峰
 9時45分 日ノ尾峠
 11時25分 高岳
 12時0分 中岳
 13時0分 砂千里
 13時40分 草千里
 14時10分 烏帽子岳
 15時10分 杵島岳
 15時30分 草千里バス停
(2004・11・22)


【百名山】

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