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森林インストラクター米倉久邦のシニアの星

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(49)山の気象
イラスト:工藤美和子

(49)山の気象

 気象の基本の基。低気圧は天気が悪い、高気圧はいい。それぐらい誰でも知っている。では、低気圧は左巻きの渦というのはご存じだろうか?

 低気圧から前線が延びる。南西の暖かい風が冷たい空気にぶつかって温暖前線、冷たい北西の風が暖かい空気にぶつかると寒冷前線だ。前線は寒気と暖気の境目、せめぎ合うところである。この前線がくせもの。要注意である。このことをしっかり頭に入れておこう。

 次は周期的な気圧配置の変化だ。日本の空は西から東に天気が動いていく。これも基本。秋から冬、春には東シナ海や日本海で低気圧が発生、日本を通過、その後に高気圧ができて西高東低の冬型になる。高気圧は移動性となって日本を通るというパターンである。移動性高気圧がやってくると、晴れる。

 「お天気ぐずつきパターン」は、前線が停滞するときだ。3月末の菜種梅雨、6月の本梅雨、秋の長雨がそうである。青空はどこに消えてしまったのかと思う憂うつな毎日だ。

 その逆が夏。太平洋高気圧がドッカリと居座ると、暑い日がいつまでも続く。太平洋に低気圧があって大陸の大寒気がやってくると、冬の典型的な気圧配置。日本海側は毎日雪、太平洋側は空っ風の“ピーカン”だ。

 季節ごとにどんなふうに天気が移り変わるかを覚えることが第一歩である。山に行く前だけ、急に天気予報を見ても駄目だ。いつも興味を持って、気象解説を聞く、テレビの天気図をながめる。新聞の予報欄をじっくり読む。天気図に慣れ、親しむことが大事だ。

 インターネットでは、24時間後、48時間後の予想天気図を見ることができる。これは便利だ。「明日はどうかな」と自分で予想を立ててみるのも悪くはない。(米倉久邦、2004年3月記)


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