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森林インストラクター米倉久邦のシニアの星

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(46)飲みたいものを小まめに
イラスト:工藤美和子

(46)飲みたいものを小まめに

 登山に水は欠かせない。だが、水は重い。2リットルの水は2キロ。背中にズッシリとくる重さだ。中高年としては荷物は軽い方がいい。どうすればいいのだろう。

 かいた汗の分と同じ水分を補給するのが理想的だ。そんなことを言っても、どれぐらい汗をかくかは山や気候、季節で違う。臨機応変だが、基本としては1リットルの水筒を持つことにしている。無雪期なら、登山道の途中にある水場をうまく利用する。いよいよとなれば山小屋でも水を売ってくれる。もちろんガイド地図でどこに水場があるのか、調べておく。

 水分は真水である必要はない。むしろ汗と一緒に失われた塩分も補給してやるのが、もっとも理想的である。水筒にプラスして、市販のスポーツ飲料のペットボトル500ミリリットルをザックに入れていくことにしている。水だけでは、体は血の塩分を維持しようとしてさらに汗をかく。塩分補給もポイントだ。これで合わせて1・5リットルの水分を確保できる。

 自分の好みに合わせてジュースやお茶でもいい。飲みやすいことが一番である。冷たい水は体を冷やすのでよくないという人もいるが、暑いときには山の清水の冷たさがなによりのごちそうだ。それに冷水は吸収も速い。体が求めているものをとるのが自然である。

 冬は逆。テルモス(携帯用魔法瓶)に熱いココアを入れていく。ほてっているようでも、体はすぐに冷える。温かい飲み物は体も心も温めてくれる。冬は汗をかかないので水分はあまり要らないと思うだろうが、間違いだ。それなりに汗もかくし、乾燥した空気に呼気で失われる水分はかなりの量になる。

 最後に上手な水分補給のコツ。ドカ飲みはいけない。小まめに飲むことである。(米倉久邦、2004年2月記)


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