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森林インストラクター米倉久邦のシニアの星

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(43)便利な食材
イラスト:工藤美和子

(43)便利な食材

 山に持っていく食料は軽くて栄養があり、調理が簡単が理想的だ。このごろはびっくりするような食材が出ている。こういうものを活用するのも登山技術の一つかもしれない。

 若いころは食料が重かった。生米に缶詰、生野菜である。しかも腐る心配をしなければならなかった。今どき、生の米をザックに入れていく人はいまい。アルファ化米がある。炊いたお米を熱風乾燥させた。お湯なら20分で戻る。出始めのころはまずかったが、最近はまぜご飯もあって、すっかりおいしくなった。

 フリーズドライ食品は真空中でマイナス40度の凍結乾燥加工をしたものだ。ビタミンやタンパク質などの栄養も損なわれないし、とても軽くてコンパクトだ。しかも水やお湯で簡単に調理ができるうえ、2年以上の長期保存が可能だ。山には機能性抜群の携帯食である。どの程度のものか、山に行く前に家で試してみるといい。

 日帰りならとりあえず腹に入ればいいが、山小屋やテント泊まりなら、栄養補助食品を携行することをおすすめする。はやりのサプリメントである。普段からこういうものに頼るのは賛成できないが、登山で活用するのは有効だと思う。

 例えば、アミノ酸は人間の体を作っているタンパク質のもとだ。体の約20%がアミノ酸、大事な栄養素である。特に運動の後に取ると疲労回復にいいという。梅干しやレモンなどの酸味はクエン酸。乳酸などの老廃物を分解してくれる。タンパク質や脂肪、炭水化物をエネルギーに変えるのに欠かせないのがビタミン類だ。
 
 よくお供に持っていくのはゼリー状のサプリメント。疲れたときには固形物は食べにくいが、ゼリーは飲む感覚で摂取できて楽だ。(米倉久邦、2004年1月)


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