

イラスト:工藤美和子
(27)背中に合うザックを選ぶ
簡単な日帰りハイキングばかりでは面白くない。それなりの山にも行くということで、30リットル前後のザックを買うことにした。だが、大きさが決まれば、後はお気に入りの色や形を選べばいいというものではない。
同じ容量でも、ザックにはサイズがある。身長170センチのオジさんと150センチのオバさんのザックが、いくら容量が同じでも、全く同じというのはおかしい。でも、サイズはどこで測るのか。背面長である。首の付け根にある背骨の一番上の骨から腰骨まで、つまりは背中の長さで決まるのだ。
できれば、お店の人に背中の長さを測ってもらってザックの長さと合わせればいい。きちんとしたプロショップならそうした知識があるはずだ。ザックの背面長は、背負いベルトの位置から腰ベルトのところまで。自分の背面長とザックのそれが同じ長さになるのが理想的だ。
候補のザックが2、3見つかったら、第2段階。背負ってみる。何でもいいから、ザックの中にあんこを入れるのを忘れないように。背負った感じが大事だ。どうもぎごちないと思ったら、形が気に入っていてもあきらめた方がいい。背負いベルトを調節してみる。胸の前で締めるバックルもきちんとはめてみる。大抵のザックには、揺れを防ぎ背中にピッタリするように腰で締めるベルトがついている。
お店での試し背負いで「オオッ、これだ。しっくりピッタリときたな」と思っても、登山靴と同じで実際に荷物を入れて山に行ってみないとわからないことが幾つもある。背中に合わないザックは、肩や腰に変に負担がかかり、疲れる。逆にフィット感のいいザックは軽く感じて、疲れない。こうなればマイザックだ。(ジャーナリスト米倉久邦、03年9月記)
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