高校の部活動としては西日本で最も早かったという。府中市の府中高で1960年、交響楽団が産声を上げた。ブラスバンドが一般的な当時、演奏が難しいバイオリンやチェロを加える発想はさぞ斬新だったに違いない▲タクトを振るったのは広島大を卒業して赴任したばかりの音楽教諭、早志幸是さんだ。情熱あふれ、なおかつ繊細な指導で、最初はちぐはぐだったハーモニーを次第に調えていく▲中学で親しんだ管楽器から、弦を弾く弓へと持ち替えた部員もいたらしい。夏休みの特訓を休むと電報で呼び出された。初心者ばかりでも、地方では調達が難しかったビオラ抜きでも聴き劣りしないようにと、早志さんは編曲にも腐心した▲スクールオーケストラの初… [記事全文]
2012/02/10 10:06 【中国新聞】