「江戸立」の足跡たどるシンポ開催 琉球大が60周年記念事業
琉球大(沖縄県・西原町、岩政輝男学長)は開学60周年の記念事業として、琉球王国が徳川幕府へ使節団を派遣した「江戸立(えどだち)」の足跡をたどる「『江戸立』探検隊」を企画、最終日の12日、東京都千代田区の日本教育会館でシンポジウムを開く。
探検隊は宮城隼夫副学長をはじめ教授や学生ら総勢56人。3月1日に沖縄を出発し、鹿児島、大阪などでのシンポジウムや交流会を経て12日に東京入りする予定。
「江戸立」はほぼ1年をかけて当時の琉球と江戸を往復したもので、財政的な負担や旅程の困難も大きく、薩摩藩の侵攻で余儀なくされたというマイナスのイメージが強い。
しかし近年の研究で琉球王国が対等に徳川幕府と付き合った側面や、随行した宮廷楽団の演奏や琉球舞踊が、滞在した各地の農村芸能に影響を与えたことも明らかになってきている。
琉球大は使節団ゆかりの地をめぐり、交流の歴史や貢献の意義を再認識し、新しい沖縄のアイデンティティを考える機会をつくろうと企画した。同大は「幕府に支配されたという面だけでなく多角的な歴史認識を広めたい」している。シンポでは宮廷楽団「御座楽」の復元に取り組む御座学復元演奏研究会による宮廷音楽の演奏も披露される。
シンポの開催は午後3時から。交流会の参加費用は6000円。問い合わせは同大総務課098(895)8012。取材(黒川美加)
2010/03/08 14:57 【47行政ジャーナル】



