イーハトーヴのお店です 「いわて銀河プラザ」
四国4県とほぼ同じ広さの岩手県。童話作家で詩人の宮沢賢治は岩手の自然の豊かさ、厳しさ、神聖さをこよなく愛し、イーハトーヴ(エスペラント風の造語、岩手という意味)と呼んだ。その魅力を発信する「いわて銀河プラザ」は東京・東銀座にある。
目の前が歌舞伎座という地の利から、旬の食材で作った「岩手のお弁当」など弁当類はいつでも大人気。三陸産のウニやホタテといった海産物や、いわて和牛、盛岡冷麺なども人気商品だ。観光だけでなく定住相談コーナーも設け、入館者数、売り上げともに1999年の開館以来増え続けている。
銀河プラザには併設する飲食設備はない。にも関わらず、都内のアンテナショップでは常に売り上げ上位組にランキングされる。なぜだろう? 「なぜでしょうね」と同県東京事務所の三浦巧主事。
県が誘致した民間企業に出向経験がある三浦主事は、その会社幹部が「岩手の人はまじめ。安心して仕事が任せられる」と言ったエピソードを挙げた。「産地偽装事件があっても、なんとなく東北の人は裏切らないだろうという信頼があるのでしょうか...」とあくまで控えめ。 うまく言えないけれども、みんなが認識していること、まるで「暗黙知」の世界のよう―。
しかし、国内でBSEが発生した当時、自治体として初めてトレーサビリティを導入し、根拠を示して県産和牛のPRに乗り出したなどの積み重ねが現在につながったことは間違いない。
そしてそこに行けば、第三セクターの「IGRいわて銀河鉄道」があり、空の玄関花巻空港に降り立てば、シンガーソングライターの松任谷由実さんが岩手を歌った「緑の町に舞い降りて」という曲の歌詞レリーフが迎えてくれる。「素敵なところなのかもしれない、と夢見ることができるからでしょうか」と三浦さんは再び控えめに笑った。
(取材・黒川美加)
東京都中央区銀座5の15の1
南海東京ビル
電話03(3524)8282
2009/07/14 11:49 【47行政ジャーナル】



