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2017年()03月26日(日曜日)
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地方の声や主張 - 地方紙のコラム一覧ページ
 東京と地方では、いまや視点が異なります。北海道から沖縄まで、ベテラン記者のコラムを読み比べてみませんか。

日めくり

 隣に並ぶと身長約190センチのトランプ米大統領が小さく見える2メートルの長身の男が、トランプ政権の命運を左右しかねないスキャンダル解明の鍵を握ることになった。連邦捜査局(FBI)長官のジェームズ・コミー氏(56)だ。同氏は昨年の米大統領選のクリントン候補の不正メール使用問題を巡り、投票直前に捜査開始を宣言、その後同氏の支持率は急落し、民主党支持者らからトランプ氏勝利の最大の「功労者」と皮肉を込めて批判されるなど与野党双方にとって毀誉褒貶の強い人物であるだけに、公正な捜査ができるかどうか注目を集めている。

 先にニューヨーク・タイムズ紙が、トランプ氏が大統領候補だった際の選対幹部ら、複数のトランプ氏側近がロシア情報機関幹部と接触していたとスクープ。接触の時期は、トランプ氏勝利を後押しするためにロシアがクリントン候補陣営に対するサイバー攻撃を実行したとされる時期と重なっており、トランプ陣営とロシア情報機関が結託していた疑いが指摘されていたが、コミー氏は20日の下院情報特別委員会の公聴会で初めて公式に疑惑の存在を認め、FBIが捜査に当たっていることを明らかにした。

 通常、FBIなどの捜査機関はいくら議会から要請があったとしても、捜査中の案件の情報を安易に明らかにしないものだが、コミー氏は「非常に高い大衆の関心」を理由に例外的に公表に踏み切ったと強調。一方で、「事案は大変複雑で、いつ終了するかのタイムテーブルを示すことはできない」と、捜査が長期化する可能性も示した。

 公聴会ではトランプ氏の私的な顧問とされ、ロシアのサイバー攻撃に関係したとみられる人物と接触したと認めたロジャー・ストーン・ジュニア氏のほか、ロシア側と接触したとメディアに名指しされたトランプ氏の選対本部元参謀マナフォート氏の関与に対する質問が相次いだが、コミー氏は詳細な説明を避けた。

 「事実とすれば、重大な犯罪行為と言うだけでなく、史上、最もショッキングなわが国の民主主義への裏切り行為となる」(民主党のアダム・シッフ下院議員)とされるスキャンダルへどう対応するか、コミー氏の力量が問われることになる。コミー氏はニューヨーク出身、シカゴのロースクール卒業後、法曹界入り。ブッシュ政権の2003年に司法副長官に就任。13年にオバマ前大統領によりFBI長官に指名された。

 問題のクリントン氏の不正メール使用問題を巡っては、コミー氏は昨年7月、クリントン氏は「極めて軽率だった」が、意図的に違法行為をした証拠は見つからなかったとして訴追を求めない方針を発表。しかし、投票日まで11日しかない10月28日、クリントン氏側近から新たなメールが見つかったとして捜査再開を発表した。最終的に11月6日の選挙戦最終盤に、再捜査の結果、訴追を求めない方針に変わりはないと報告したが、時既に遅く、クリントン氏は後に「コミー氏が根拠もなく疑義を呈したことが私たちの勢いを止めた」と批判した。

 メール問題への対応を見ると、FBI長官としては異例とも言えるほど、捜査状況を饒舌に明らかにしてきた人物ともいえる。米大統領選中、キスリャク駐米ロシア大使と面会しながら議会での自身の指名承認公聴会で事実を開示していなかったと批判されたセッションズ司法長官は、トランプ陣営の疑惑に対する捜査にタッチしないと明言しているが、ニューヨーク・タイムズ紙は早くも社説で、FBIの上部機関である司法省がどれだけ疑惑を「フェイク(偽の)ニュース」とするトランプ大統領側の干渉に抗せるか懸念を示している。 (47NEWS編集部 太田清)

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「卓上四季」

【北海道新聞】

 

 二十数年前、旅先の青森から北海道への帰途で、函館まで高速旅客船「ジェットフォイル」を利用した。所要1時間40分。時速80キロで津軽海峡を突き進む船の旅は快適だった▼4時間近くかかる通常のフェリーに比べれば、時間的には明らかに優位で、当時のJR津軽海峡線にも引けを取らないと感じた。しかし客足は伸・・・[続きを読む]

「河北春秋」

【河北新報】

 

 <「安楽死」といういい方には、「殺処分」という冷たい法律用語の感触にくらべれば、ヒトと動物の差異をのりこえようとする優しい配慮のあとがみえる>。宗教学者山折哲雄さんが本紙の連載で書いていた▼福島の原発事故後に処分された多数の牛や豚の命の捉え方である。農家のやり切れなさを思えば、安楽死と表す計ら・・・[続きを読む]

「天地人」

【東奥日報】

 

 待たなくてよい社会になった。待つことができない社会になった。哲学者の鷲田清一(わしだきよかず)さんが「『待つ』ということ」(角川選書)に書いている。例えば、大半の人が携帯電話を持つようになり、待ち合わせのかたちが変わった。遅れそうなら、移動中にも連絡を入れられる。待ちあぐねて、待ちぼうけ−とい・・・[続きを読む]


「天鐘」

【デーリー東北】

 

 天鐘(3月26日)フキノトウ、東北では「バッケ」「バッケァ」などと呼ぶ。アイヌ語で子供を背負うという意味の「パッカイ」が語源らしい。多少変化するが北海道と東北で広く使われる▼北東北では主に「バッケ」、宮城で「バッケァ」、山形や福島は「バンケ」。また遠野で「バッカイ」、二戸は「バンカイ」(小田正・・・[続きを読む]

「北斗星」

【秋田魁新報】

 

 県内各大学で卒業式が行われ、若者が祝福を受けて社会へ巣立っていった。その中で、秋田公立美術大の卒業生を見送った関係者の感慨はひとしおだったのではないか▼2013年4月の開学に向け準備が進んでいた12年11月、当時の田中真紀子文科相は秋田美大を含む3大学の設置を認めないと表明した。文科省の審議会・・・[続きを読む]

「談話室」

【山形新聞】

 

 ▼▽哀愁を帯びたシャンソンが静かに流れる、酒田市立資料館の没後25年展。2度目のレコード大賞歌唱賞に輝いた代表曲はセンバツの入場行進曲になり、その曲名が古里酒田のホール愛称にもなった。岸洋子さんである。▼▽ちょうど40年前、1977年3月のモノクロ写真に目が留まった。前年10月の酒田大火で実家を失ったが、岸さ・・・[続きを読む]


「風土計」

【岩手日報】

 

 2017.3.26日々の生活の中で、楽しみな時間の一つは食事時ではないだろうか。食道楽でもあった小説家の池波正太郎さんは長年、食べた料理を日記につけていた。下町の味を愛し、作品にもさまざな一品が登場する▼味を引き立てるのは周囲の雰囲気。大勢でテーブルを囲むとはしが進む。おいしそうに食べる人の表・・・[続きを読む]

「あぶくま抄」

【福島民報】

 

 新たな生きがい(3月26日)「まさか、自分が…」。県北地方に住む70代前半の男性はがんと診断され、胃の全摘出が決まった。2月の吹雪の日、家族に見送られ、手を振りながら手術室に入った。笑顔とは裏腹に心は沈んでいた。生まれたのは戦時中だ。高校卒業後に就職し、懸命に働いた。高度経済成長を底辺から支え・・・[続きを読む]

「編集日記」

【福島民友新聞】

 

 会津藩と関わりが深い新選組隊士らをしのぶ供養祭が、東京都日野市で営まれた。来年の戊辰戦争150周年を前に、多くの先人が命を落とした幕末期をあらためて考える契機ともなろう▼「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」など数多くの名作を生み出した手塚治虫。会津の地をこよなく愛した「漫画の神様」は、会津を舞・・・[続きを読む]


「雷鳴抄」

【下野新聞】

 

 1986年8月、茂木町を大水害が襲った。台風による豪雨で市街地を流れる逆川が氾濫、1千戸を超える家屋が浸水した。過疎の町にとって、復興をどうするかは大きな悩みだった▼そこにホンダのサーキット場建設が飛び込んできた。当時を知る町職員OBは「身震いした。これで町が生き返ると思った」と振り返る。来場・・・[続きを読む]

「いばらき春秋」

【茨城新聞】

 

 ▼鉄工所勤めの友人・K少年が突然、帰郷すると別れを告げに来た。Kも集団就職組。どうも様子がおかしい。ラーメン屋へ誘った。Kはラーメンを一口すすると告白した。「おれ、結核なんだ」▼「大丈夫だよ、そんなもの」。出久根少年はとっさにKと自分の丼を取り換え、Kが箸を付けたラーメンをすすった。「Kの、あっけにと・・・[続きを読む]

「三山春秋」

【上毛新聞】

 

 ▼和紙や紙幣の原料となるミツマタが、甘楽町秋畑で黄色い花を咲かせ、春の訪れを告げている▼この地で1970年ごろまで、養蚕農家が冬の副業で障子紙などに使う和紙を生産した。ミツマタや桑の仲間のコウゾを蒸し、はいだ皮をたたき、繊維溶液にして紙をすいた。町歴史民俗資料館に、使い込んだ道具が並んでいる▼町によ・・・[続きを読む]


「忙人寸語」

【千葉日報】

 

 「勝浦灯台100周年」「きょうまで、初の一般公開」と本紙に気になる見出しと記事。ちょうど休日だったため、かつての任地へ赴いた。プレミアム感に誘われたのか、観光客が続々と来場。八角形の白亜の塔が1世紀を経て、“脚光”を一身に浴びていた▼1917年に初点灯した。立地場所は海抜50メートル。高さは2・・・[続きを読む]

「斜面」

【信濃毎日新聞】

 

 小学校5年になる孫は学校から帰ると、自分の頭を殴り身を震わせて訴える。「おれが一番悪いって分かってる。でもどうしたらいいか分かんないの」。発達障害の本人と家族の苦悩を書いた文章に胸が痛んだ◆本紙くらし面に先日載った69歳女性の「私の声」だ。コミュニケーションや感情の制御が難しい。理解されない苛・・・[続きを読む]

「日報抄」

【新潟日報】

 

 3月26日「ヨーイ、スタート」の掛け声とともに、カメラが回り出し、約500人のエキストラが動きだした。県内でロケが進む映画「ミッドナイト・バス」の山場のひとつ、アイドルのライブシーンが先週末、新潟市内で撮影された▼メンバーの愛称を連呼して筋金入りのファンを演ずる人、たまたま買い物に来て立ち寄っ・・・[続きを読む]


「中日春秋」

【中日新聞】

 

 「やあ、ジュリア。初めまして」。ビッグバードが絵を描いているジュリアに声をかける。「…」。ジュリアは返事をしない。黙って絵を描いている▼五十年近い歴史のある米国の幼児向け番組「セサミストリート」。新しいマペット(操り人形)が加わった。四歳の女の子ジュリア。歌うことが大好き。オレンジ色の髪。そし・・・[続きを読む]

「大観小観」

【伊勢新聞】

 

 2017年3月26日(日)▼国会証人喚問で安倍昭恵首相夫人付き職員のファクスを読み上げられて、菅義偉官房長官はよほどカッときたのだろう。資料はすべて破棄から一転、ファクスのコピーを配る異例の対応に出て、電話番号、メールアドレスの個人情報が表示されたままに気づいて慌てて削除を要請。翌日の衆院予算委員会で謝罪・・・[続きを読む]

「大自在」

【静岡新聞】

 

 2017年3月26日【大自在】(2017/3/2607:30)▼地元出身女優を起用したテレビCM。プロ・サッカーチーム選手による街頭キャンペーン。証明書を持参した住民への商店街での割引やポイント増量サービス−▼選挙の投票率向上に向けた近年の県内での取り組み事例だ。制度の改善で、投票日前の期日前投票も昔に比べて随分・・・[続きを読む]


「時鐘」

【北國新聞】

 

 きょうのコラム『時鐘』2017/03/2601:25人気(にんき)の大衆薬(たいしゅうやく)「正露丸(せいろがん)」の新製品(しんせいひん)が36年(ねん)ぶりに登場(とうじょう)して話題(わだい)になった。誕生(たんじょう)は日露戦争時(にちろせんそうじ)で「露(ろ)=ロシア」を征(せい)する意味(いみ)で「征・・・[続きを読む]

「越山若水」

【福井新聞】

 

 【越山若水】「永き日や欠伸(あくび)うつして別れ行く」。明治の文豪、夏目漱石は俳人としても有名だ。1896(明治29)年、漱石が松山を離れ熊本へ転任するときに詠んだという▼歳時記では昼の時間帯が長くなることを、冬なら「日脚伸ぶ」、春ならば「日永(ひなが)」という季語で表す。漱石の句は寂しいはず・・・[続きを読む]

「凡語」

【京都新聞】

 

 「先(さ)きに死んで行った人はみな人がらが善(よ)すぎる」。同時代を生きた11人の詩人を取り上げた「我が愛する詩人の伝記」に室生犀星は記す。自らは人間の性(さが)を見事に描ききって55年前の今日、72歳で亡くなった▼肺がん闘病記でもある随筆「われはうたへどもやぶれかぶれ」や、「けふはえびのよう・・・[続きを読む]


「正平調」

【神戸新聞】

 

 作家伊集院静さんは若いころ、ホテル住まいだった。仕事のためではない。懐は寒く、行く当てもないところで出会った支配人が声をかけたそうだ。「いいんですよ、部屋代なんていつだって」◆7年余も続いたホテル生活で来し方を振り返り、つくづく思った。「くたばらずに済んでいるのは、私を見守ってくれた人々の情で・・・[続きを読む]

「水鉄砲」

【紀伊民報】

 

 出口汪さんが監修した「本当は怖い漢字の本」(水王舎)には、恐ろしい起源を持っている漢字が150種ほど収録されている。汚れのないという意味を持つ白は、頭蓋骨をかたどった甲骨文字が始まりで、骨の白さから現在の意味になり、道は、切り落とした他人の首を持って歩く人の姿を表しているという。怖い話である。・・・[続きを読む]

「滴一滴」

【山陽新聞】

 

 とてもぜいたくな演出といえるだろう。趣ある町家で、地元産の食材に著名なシェフらが腕を振るった料理を堪能する。そして邦楽の演奏も楽しむ▼こんな催しが今月、倉敷市中心部の国指定重要文化財・大橋家住宅で開かれた。料理は新見市のアマゴの刺し身や、瀬戸内海の魚介のブイヤベースなど。水は高梁川源流のわき水・・・[続きを読む]


「天風録」

【中国新聞】

 

 あんぱんと道徳2017/3/26あんぱんの日とされる4月4日が巡ってくる。東京の木村屋が142年前のその日、明治天皇に献上した。あんをパン生地に包んだ和魂洋才の結晶は、今や日本の味だろう。漫画のアンパンマンも子どもに絶大な人気を誇る▲それでもあんぱんの商いはまだ日本になじまないというのだろうか。パン屋さん・・・[続きを読む]

「海潮音」

【日本海新聞】

 

 一投一打に目の離せない好ゲームだった。野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック準決勝。侍ジャパンは米国と緊迫した接戦を演じ、最後は守備のほころびが致命傷になったが、世界水準の実力を示した◆一方で、目を疑いたくなる事態が進行している。全日本軟式野球連盟の学童チーム加盟数はここ10・・・[続きを読む]

「明窓」

【山陰中央新報】

 

 「大変だね」。中山間地域や離島の現状を語る人の口調には哀れみがにじむ。少子高齢化が進む過疎地域には、子供や若者も少ない。でもよく考えれば、それは日本の行く末でもある▼過疎という言葉は島根で生まれたといわれる。高度成長期に農山村から都市へ人口が大量に移動し、あまりにも人が疎(まば)らになった中国・・・[続きを読む]


「四季風」

【山口新聞】

 

 2階の市長室から1階玄関まで、職員がずらりと並んで見送りの花道をつくった。大勢の市民も駆け付け、両手に持ちきれないほどの花束をもらった野村興児市長が笑顔で萩市役所を去った▼1市2町4村で合併した新市の市長を3期、旧市時代も合わせると通算で6期24年にわたって「萩」のかじ取り役を務めた。選挙戦で・・・[続きを読む]

「地軸」

【愛媛新聞】

 

 日本国憲法や、1945年に昭和天皇が署名した終戦詔書の原本が「シンボル展示」されるという。東京・永田町に建設される新国立公文書館。政府有識者会議が先日、整備方針の報告書をまとめた▲千代田区北の丸公園にある現在の公文書館はほぼ満杯。展示室の温度や湿度を厳格に管理できず、詔書などはレプリカを展示し・・・[続きを読む]

「鳴潮」

【徳島新聞】

 

 「いらっしゃーい」。このあいさつを聞いただけでも「大阪まで落語を聞きに来たかいがあった」と思った。そんな記憶がある。上方落語家の桂文枝師匠であるというより、前名の三枝さん、いや、くだけた調子の愛称「三ちゃん」とも呼んでみたい。それほど親しみの持てる落語家だ。と書けば「前置きが長い」とお叱りを受・・・[続きを読む]


「小社会」

【高知新聞】

 

 「高知城って案外、小さいんだね」。過日、お城下で観光客の1人がつぶやくのを聞いた。確かに小さい。だが全国に数あるお城の中で、その原型とも言える古い建築様式を今に伝えている。追手門と一緒に眺める均整の取れた姿は美しいでしょう…おらんく自慢が頭をもたげてきたが、身びいきが過ぎようか。〈花静か天守の・・・[続きを読む]

「春秋」

【西日本新聞】

 

 「日本は“礼儀の国”と思っていたのに…」。福岡市で暮らす中国人の会社員女性が寂しそうに話す。最近、初めて経験した引っ越しにまつわる話▼転居先のアパートで女性は真っ先に各部屋を回ってタオルを配った。ご近所へのあいさつは必須−と周囲から指南された。ところがその後、同じアパートに入居してきた日本人か・・・[続きを読む]

「くろしお」

【宮崎日日新聞】

 

 心に浮かぶイメージを絵に表現したい、あの大学に入りたい。いろいろな理想を描いても、現実は今の能力が及ばない時に「ギャップ」を覚える。段差や差異を表す英語だ。ここでも理想と現実のギャップが露呈した。2020年東京五輪・パラリンピックの選手村の食堂で、国産農産物がほとんど提供できない恐れが出た問題・・・[続きを読む]


「水や空」

【長崎新聞】

 

 「鎖国」という表記が小中学校の社会科の教科書から消えるらしい−と本欄に書いたのは2月下旬のこと。「幕府の対外政策」に改めるというが、それでは歴史の説明になっていないし、長崎の果たした役割も埋もれてしまう、と▲「開国」という語は教科書に残るという。閉ざされた時代、つまり鎖国期あればこそ開かれたの・・・[続きを読む]

「有明抄」

【佐賀新聞】

 

 忖度2017年03月26日05時00分90歳を過ぎても精力的に執筆を続ける作家佐藤愛子さんは30年前の恋愛小説で「忖度(そんたく)」を登場人物に語らせている。<優しさっていうのは喧嘩(けんか)しないとか、おとなしいというのとは違うのよ。相手の気持ちを忖度できるっていうのは優しさの第一条件でしょう>(『今どきの・・・[続きを読む]

「南風録」

【南日本新聞】

 

 ハンガリーの首都ブダペストは、もともとドナウ川を挟む二つの都市だった。古代ローマの要塞(ようさい)があるブダと商業で栄えたペスト。両方の魅力が相まって「ドナウの真珠」と呼ばれる街になった。川内川が東西に貫く薩摩川内市も似ている。川の北側に古代薩摩国府と国分寺が置かれ、南は水運を生かした交通の要・・・[続きを読む]


「金口木舌」

【琉球新報】

 

 日も場所も異なる場面で、別々の人から全く同じ内容のことを言われた。当方に娘がいるという話の流れで、娘の性被害を心配された▼「男の子は加害者にならないよう教育すればいいが、女の子は被害者にならないよう自己防衛や教育をしても、100パーセントは防げない。誰でも被害者になり得る」。最近は男性被害の訴・・・[続きを読む]

「大弦小弦」

【沖縄タイムス】

 

 赤瓦屋根の町並み、白い砂の道、原色の草花、サンゴ石灰岩の石垣、ゆっくりと進む牛車。沖縄の懐かしい原風景と伝統文化が息づく竹富島。個性あふれる八重山の島々の中でも美しさが際立つ▼昔ながらの景観が保たれるようになったのは、1986年に島民自身がつくった「竹富島憲章」にさかのぼる。その制定に関わり、・・・[続きを読む]