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2017年()04月28日(金曜日)
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地方の声や主張 - 地方紙のコラム一覧ページ
 東京と地方では、いまや視点が異なります。北海道から沖縄まで、ベテラン記者のコラムを読み比べてみませんか。

日めくり

 安倍晋三首相が訪ロし27日、モスクワでプーチン・ロシア大統領との首脳会談を行った。両者の会談は第1次安倍内閣時代も含めると、実に17回目。北方領土、北朝鮮問題で日ロ双方がそれぞれの思惑をもって会談に臨んだが、すれ違いが目立つものとなった。

 会談は予定時間から30分遅れで午後2時半にクレムリンで始まった。遅れの理由は明らかにされなかったが、昨年12月の山口での首脳会談同様(約2時間40分遅れ)に「遅刻魔」のプーチン氏が遅れたものとみられる。会談は通訳を交えた1対1の協議を含め計3時間余り行われた。

 会談での日本側の狙いは何だったのだろうか。来年3月にプーチン氏の6年間の任期満了に伴う大統領選が行われることは周知の事実。有力な対抗馬はおらず、プーチン氏の再選が確実視されているものの、モスクワなどロシアの主要都市で先月26日には、プーチン政権による汚職に抗議するデモが行われ全国で数万人の市民が参加するなど一部では政府への反発は根強い。2014年のウクライナ領クリミアの併合を受けたナショナリズムの高まりにより急上昇したプーチン氏の支持率はなお80%台を維持しているものの、原油価格下落と欧米の制裁により景気は低迷、経済政策を担当し緊縮財政を強いているメドベージェフ首相に対しては最近の調査で不支持が支持率を上回り、議会への支持率も低空飛行を続けている。

 プーチン氏は、領土問題で大幅な譲歩ができる状況にはとてもなく、日本側としては12月の会談で合意した北方領土の共同経済活動などの実現に向け課題を一つ一つ解決していき、プーチン大統領再選後を視野に領土問題解決への糸口をつかみたいとの思いだったろうが、クレムリンの対応は冷ややかだった。ペスコフ大統領報道官は、首脳会談終了を待たずにクレムリン担当の記者団に対し、平和条約締結を待たずに様々な分野での日ロ協力を「シャツの袖をまくって(ロシア語で仕事に取りかかる際の表現)」進めるべきとの考えを強調。領土問題を棚上げして、経済協力を進めたいとのロシア側の思惑を強くにじませた。

 北方領土の共同経済活動についても、「(日本の軍国主義を打倒した)第2次大戦の結果としてロシア領になった」とのロシアの主張はみじんも揺らいでおらず、ロシアの法制に基づき開発すべきとの立場は変わっていない。会談の成果の目玉となった活動実現に向けた「官民合同の調査団派遣」について知日派のクナーゼ元外務次官はロシアのニュースサイト「ガゼータ・ルー」に「(成果を示すための)PR行為」と指摘した。北方領土ではロシアの軍事施設建設や土地の譲渡に関する法制の整備も進んでおり、実効支配の強化が続いている。

 もう一つの焦点である、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応を巡っても挑発行為への自制を求めることでは一致したものの、米国の同盟国として強い圧力をかけるべきだとの日本の立場と、外交努力を通じた解決を主張し、米国の軍事行動に断固反対するロシア側との間には大きな隔たりがあった。プーチン大統領は首脳会談後の共同会見で、ロシアも当事国である6カ国協議再開の必要性を唱えたが、既に5回も核実験を行い弾道ミサイルの発射実験を繰り返す北朝鮮側が応じる可能性は低く、協議自体が「北朝鮮の核開発の時間稼ぎに使われた」と批判されている現状では現実味のない提案で、日米との認識の開きを露呈するだけとなった。

 さらに、北朝鮮の主要な外貨獲得源として数万人ともいわれるロシアでの北朝鮮労働者の存在が挙げられている上に、最近もロシア極東ウラジオストクと北朝鮮北東部の経済特区を結ぶ定期航路が開設され、日本政府が入港を禁止した「万景峰号」が使われることが明らかになるなど、両国間の経済的結びつきを強める動きもあり、ロシアがどれだけ本気で北朝鮮に圧力をかける用意があるのか疑問視する声が強い。

 共同会見で安倍首相はプーチン大統領のファーストネームである「ウラジーミル」(ミドルネームに当たる父称を使った「ウラジーミル・ウラジーミロビッチ」とした方が、敬意と親しみを同時に表せてさらに良かったと思うが)を使い、従来同様に親密な関係をアピールしようとしたが、プーチン氏は「ガスパジーン・シンゾー・アベ(安倍晋三さん)」と応え、両者の温度差を印象づけた。 (47NEWS編集部 太田清)

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「卓上四季」

【北海道新聞】

 

 札幌・大通公園を通りかかると、雪をかぶったような木に目を奪われた。キタコブシである。つぼみや実が拳に似ていて、白い花は北国に春を告げる伝道師とも言われる。若葉がまだ少ない黒っぽい木々の間で清らかさが際立っていた▼宮沢賢治の童話に「マグノリアの木」がある。修行僧と思われる主人公が深い霧の中、険し・・・[続きを読む]

「河北春秋」

【河北新報】

 

 古い町屋が連なる京都市伏見に、ずんだ餅や手作りケーキが人気の店がある。西山祐子さんが切り盛りする「みんなのカフェ」。2011年3月の東京電力福島第1原発事故の後、福島市から家族と自主避難している▼福島県は国の避難指示とは別に、自らの選択で避難した県民に住宅無償提供(家賃全額負担)の支援を行って・・・[続きを読む]

「天地人」

【東奥日報】

 

 昭和のイメージなのだろう。鴨下信一さんが『昭和のことば』(文春新書)のひとつに、リンゴを選んでいる。<終戦といえば、いまだって「リンゴの歌」だ>。『リンゴ追分』『リンゴ村から』と歌謡曲の記憶をつづる。そして自身が演出した『ふぞろいの林檎たち』にいたる。あすは「昭和の日」と暦にある。法律で<激動・・・[続きを読む]


「天鐘」

【デーリー東北】

 

 天鐘(4月28日)今も昔も、学生生活を送るのは大変なようだ。限られた仕送りで家賃を支払った上、勉強に必要な本などを買う出費を考えれば、送金額を超えてしまう。学生はぎりぎりの生活を送らざるを得ない厳しい現実がある▼夏目漱石がまだ教壇に立っていた頃、当時の文部省から英語研究のため2年間の英国留学を・・・[続きを読む]

「北斗星」

【秋田魁新報】

 

 花見時のごみ対策は昔から役所にとって頭痛の種だったようで、1939(昭和14)年の秋田市の衛生業務には「花時(はなどき)衛生施設」という項目が新たに加わった▼「秋田市史」によれば、この新業務は千秋公園の観桜会中に公園や周辺町内、駅を掃除することであった。広小路には臨時の荷馬車まで出した。集めた・・・[続きを読む]

「談話室」

【山形新聞】

 

 ▼▽JR東日本の周遊型の豪華寝台列車「トランスイート四季島」は5月1日に運行を開始する。接客担当のトレインクルーは行き届いたサービスで最上級の旅を提供する。南陽市出身の亀井秀介さんはその一員を務める。▼▽国内最大手の航空会社で客室乗務員の育成に長らく携わり、ソムリエの資格を持つ。Uターンするや朝日・・・[続きを読む]


「風土計」

【岩手日報】

 

 2017.4.28浪江に行って良かった。行くたびに、そう思う。福島原発事故で町内全域に出されていた避難指示が3月末、帰還困難区域を除き解除されて以降は、変化を目に見えて感じる▼海を望む高台にある慰霊碑に手を合わせ、仮設商業施設「まち・なみ・まるしぇ」へ。大堀相馬焼のカップを買った。青ひびの地模・・・[続きを読む]

「あぶくま抄」

【福島民報】

 

 東北でよかった(4月28日)短文投稿サイトのツイッターでは「♯」が付いた単語をハッシュタグと呼ぶ。これを付けて投稿すると、記事が探しやすくなる。「♯福島」で検索すれば、福島に関する写真や話題がたちどころに表示される。日本語に詳しくない外国人が県内の今を知りたいときは「♯Fukushima」の文・・・[続きを読む]

「編集日記」

【福島民友新聞】

 

 厳しい風雪に閉ざされる時間の流れがあるからこそ、木々が芽吹き始める春の訪れは、とりわけ会津では、いっそう待ち遠しくなる。桜の開花具合が妙に気になりだし、めでる気持ちもひと味違うように感じる▼県内では、すでに葉桜になったところも多いが会津地方はこれから満開を迎える桜も少なくない。本紙の「ふくしま・・・[続きを読む]


「雷鳴抄」

【下野新聞】

 

 ビートルズの最高傑作と称されるアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が今年、発売50周年を迎え、5月26日に記念盤が世界で同時発売される。主要メンバーだったポール・マッカートニーさんは現在、来日中。往年の名曲で今もファンを沸かせている▼「10年偉大なり、20年恐るべし50年神の・・・[続きを読む]

「いばらき春秋」

【茨城新聞】

 

 旅の楽しみに出会いと発見がある。行く先々で地酒に溺れながら旅は心の休肝日などと言い張る人もいるだろう▼久しぶりに遠出をした。狙いは後者。情緒あふれる所で、のんびり食と自然を楽しもうかと思い立った。列車とバスを乗り継ぎ、富山県側から岐阜県飛騨地方へと向かった▼高岡駅からの路線バスには10人ほどが乗っ・・・[続きを読む]

「三山春秋」

【上毛新聞】

 

 ▼桐生市の桐生が岡動物園のゾウ「イズミ」が死んだ。同園で開かれたお別れ会で、斎藤隆浩園長は「お客さんや飼育員と楽しそうに過ごす姿が、当たり前のことだと思っていた」と声を震わせた▼200人以上が参列し、花や果物を供えた。先頭に並んだ女子高生(16)は「イズミを見ていると優しく、温かい気持ちになれた。ずっと・・・[続きを読む]


「忙人寸語」

【千葉日報】

 

 良く言えば<君子は豹変(ひょうへん)す>である。徳の高い立派な人物は、過ちに気づいたならば即座に改める。状況によって態度や考えを急に変えることの例えだ▼大手広告会社で起きた過労自殺をきっかけに企業は針路を一斉に転換。世は「働き方改革」真っただ中である。“モーレツ社員”を否定する日本にするのだという・・・[続きを読む]

「斜面」

【信濃毎日新聞】

 

 結婚十数年で子どもを授かり、両家とも「孫フィーバー」に沸いた。見舞いに来た母親は病院に3時間いた日もある。気持ちはうれしいが苦痛だった。義母の心ない言葉にも傷つきうつ状態に—。本紙の建設標に載った30代女性の投稿だ◆妊娠・出産は重圧と不安が強い。出産後は心と体に疲れが出る。そんな時に「産後うつ・・・[続きを読む]

「日報抄」

【新潟日報】

 

 4月28日「きょうは大丈夫だろうか」。郊外行き快速バスに乗るたび、誤乗車した人がいないか気をもんでいる。まちなかを過ぎると郊外までノンストップだ▼途中、止まらぬことに気付いてから「降ろしてほしい」と申し出る姿をしばしば見る。予定外の場所での停車は避けたい運転手と困っている乗客とのやりとりで車内・・・[続きを読む]


「中日春秋」

【中日新聞】

 

 宮城県東松島市の野蒜(のびる)小学校の体育館は、その時、洗濯機のようだったという。大きな揺れの後、体育館には児童や住民ら三百人ほどが避難していた。そこを津波が襲ったのだ▼ピアノも人も津波が生んだ渦にのまれた。三人の子とともに避難していたお母さんは、死を覚悟した。だが、十二歳の長女の姿を見て、わ・・・[続きを読む]

「大観小観」

【伊勢新聞】

 

 2017年4月28日(金)▼廣田恵子教育長の誕生に「苦労するだろうなあ」というのがOB評。「知事が口を出してくるからなあ。我々の頃はそんなことは考えなくてよかった」。今は制度的にも首長主導だからというわけで、鈴木英敬知事の資質どうこうではない▼県立高校五校の居住規定違反問題で、鈴木知事は県立高校全校調査を・・・[続きを読む]

「大自在」

【静岡新聞】

 

 2017年4月28日【大自在】(2017/4/2807:43)▼先日、春の地域一斉清掃日を忘れないよう家人からきつく念を押された。参加を呼び掛け、中心になって準備に当たるのは自治会や町内会。環境美化をはじめ防災、福祉、青少年健全育成など幅広い活動を担い、組織数は全国に約30万、県内で4900余に上る▼ただ、その存・・・[続きを読む]


「時鐘」

【北國新聞】

 

 きょうのコラム『時鐘』2017/04/2802:04「笑(わら)いは病(やまい)を軽(かる)くする」と信(しん)じる医師(いし)がいる。駄(だ)じゃれが好(す)きで「沈黙(ちんもく)の臓器(ぞうき)」と「饒舌(じょうぜつ)の臓器」の一節(いっせつ)が得意(とくい)である沈黙の臓器とは肝臓(かんぞう)のこと。異常(・・・[続きを読む]

「越山若水」

【福井新聞】

 

 【越山若水】東京三宅坂の最高裁判所大ホールに足を踏み入れると、剣と天秤(てんびん)を持った女神像が目に飛び込んでくる。ギリシャ神話で法をつかさどる女神・テミスの像とされる▼右手にかざす剣は正義を実現する力強さを、左手につるす天秤はバランス、つまり公平性を表すという。裁判や司法のシンボルとして世・・・[続きを読む]

「凡語」

【京都新聞】

 

 新緑がまばゆい。今年もゴールデンウイークの季節が巡ってきた。29日の「昭和の日」から「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」を挟み、週末の5月7日まで連休9日間の職場も少なくない▼ゴールデンウイークは、「カタカナ語の辞典」(小学館)に<黄金週間。元来は、映画興行界でいわれた語>とあり、和製英・・・[続きを読む]


「正平調」

【神戸新聞】

 

 不思議な言葉がある。何だか心弾むような。幸せな気分を少し分かち合うような。川柳作家時実新子(ときざねしんこ)さんは居酒屋で注文したときの店員の掛け声が心にとまった。「○○一丁、喜んで」◆ありがちながら「喜んで」を何度も聞くうち「私も喜んで注文しないではおられない気になって、いつもの倍も食べて飲・・・[続きを読む]

「国原譜」

【奈良新聞】

 

 「最近の若い者は」とは言わぬものの、自分の若いころと比べてしまうことがある。もっとも、悪い面ばかりを見てはいない。本紙既報の通り、県は本年度、奈良女子大学と帝塚山大学の学生の提案4件を事業化する。若者のみずみずしい発想を県施策に生かす目的で募集していたものだ。内容は、体感要素の情報を含む観光マッ・・・[続きを読む]

「水鉄砲」

【紀伊民報】

 

 野山の樹木が日に日に成長している。冬にはすっかり葉を散らし、裸になっていたケヤキが柔らかな緑の葉を一気に広げる。クスノキは古い葉を落とし、代わって金色の新芽を輝かせている。▼里山や神社の森では、黄色いシイの花が長い房を垂らしている。ポツポツと白いアクセントを付けているのは、ガマズミの花だろうか・・・[続きを読む]


「滴一滴」

【山陽新聞】

 

 昨年日本一に輝いたプロ野球の日本ハムが開幕から思わぬ低迷にあえいでいる。大谷翔平選手ら主力が次々と故障し、戦いぶりに昨年の面影はない。勝負の世界の厳しさだろう▼サッカーJ2のファジアーノ岡山も壁にぶつかっている。成績は3勝3分け3敗と、やっと五分である。昨季は初のプレーオフに進出し、J1昇格に・・・[続きを読む]

「天風録」

【中国新聞】

 

 銀座にあやかれ2017/4/28銀座を名乗る商店街は全国に300以上あるそうだ。日本一のにぎわいにあやかりたい商人が、いかに多かったことだろう。古くからのにぎわいの本場が、さらに勢いづいている▲百貨店松坂屋跡に商業施設「GINZASIX(ギンザシックス)」が開業した。高級ブランドなど241店が入る銀座で最・・・[続きを読む]

「海潮音」

【日本海新聞】

 

 先週末の昼下がり、鳥取県八頭町の旧隼小学校をドライブがてら訪ねてみた。隼小は学校統合でこの春、閉校したばかりだが、今秋には町の地方創生を担う戦略拠点「隼(はやぶさ)Lab.(ラボ)」として生まれ変わる。その舞台を見ておこうと思った◆学校に車を止め、周囲を散策した。校庭の先には有名な50メートル・・・[続きを読む]


「明窓」

【山陰中央新報】

 

 島根に住むべきか東京に住むべきか、それが問題だ−島根県が若者向けに定住を呼び掛けるため、作成したパンフレットにこんな言葉が載っている。シェークスピア悲劇の主人公ハムレットの台詞(せりふ)を借りながら、島根県と東京の暮らしぶりを比較した▼大学を卒業した20代から定年退職を迎える60歳までどちらで・・・[続きを読む]

「四季風」

【山口新聞】

 

 「関門隧道を通過して列車がピタリと停まる下関駅プラットフォームには一種の安定感がある。(中略)広々として、どっしりしている。右手遥かに下関港の出舟入舟、また霧の後方の壇ノ浦などが意識の片隅にちらつくというのも情趣が深い」▼ドイツ文学者高橋義孝が『日本旅情』(昭和38年)に書いた、当時の下関駅で・・・[続きを読む]

「地軸」

【愛媛新聞】

 

 サッカー天皇杯決勝は元日、ラグビー早明戦は12月第1日曜日。このように、開催日が決まっているスポーツ大会は多く、ファンにとっては風物詩だ。あす29日もその一つ。日本武道館で、柔道の全日本選手権が開かれる。何度か観戦したが、前夜は楽しみで寝付けなかった▲大学1年の時、初出場で準優勝というデビュー・・・[続きを読む]


「鳴潮」

【徳島新聞】

 

 最初の100日間で、新政権への一定の評価を下す慣例が米国にはある。それが気に入らないのか、トランプ大統領は「ばかげた基準だ」と得意のツイッターで笑い飛ばしてみせたそう言いつつ、やはり実績がほしいようである。100日を迎える29日を前に、署名した大統領令は30本を越すという。では、狙い通りの成果・・・[続きを読む]

「小社会」

【高知新聞】

 

 高知市浦戸の県立坂本龍馬記念館が4月から約1年間の休館に入っている。新館の建設と既存館のリニューアルのためだ。高知を訪れる龍馬ファンらには残念だが、来春の再開を待ちたい。この機会を活用して、収蔵史料は県外を巡回中。現在は熊本市の熊本県立美術館で「土佐の龍馬肥後の小楠(しょうなん)」展が開かれて・・・[続きを読む]

「春秋」

【西日本新聞】

 

 「目付け役は、大局的にものを見なければ国の害になる」。佐賀鍋島藩士が武士の心得を記した「葉隠(はがくれ)」にこんな警句がある▼「武士道というは死ぬことと見つけたり」で有名な江戸時代の書物。太平の世を謳歌(おうか)する元禄武士の緩みを嘆き、武士としての矜持(きょうじ)と覚悟を説いた。「相手が病気・・・[続きを読む]


「くろしお」

【宮崎日日新聞】

 

 ラトビア。バルト三国の一つと聞けば大まかに位置が分かる人は多い。1918年ロシア帝国から独立して以来、ソビエト連邦、ドイツの占領を得て91年にソ連から独立した。今日から始まる第22回宮崎国際音楽祭には超一流の演奏家が続々登場するが、ひときわ脚光を浴びるのがラトビア出身で世界的なチェリストのミッ・・・[続きを読む]

「水や空」

【長崎新聞】

 

 大多数の人には関係がなく、ピンとこないのは承知している。きょうは月末の金曜日で、仕事を早く切り上げようというプレミアムフライデー、「プレ金」の3回目▲3月のプレ金は31日で、2016年度の終わりの日だった。最終営業日に、異動に、あいさつにと、月末と年度末が重なって目が回った人も少なくあるまい。・・・[続きを読む]

「有明抄」

【佐賀新聞】

 

 親愛なる子どもたちへ2017年04月28日05時00分<年老いた私がある日今までの私と違っていたとしてもどうかそのままの私のことを理解して欲しい><私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れてもあなたに色んなことを教えたように見守って欲しい>−。作者不詳のポルトガル語の詩を、シンガー・ソングライターの樋口・・・[続きを読む]


「南風録」

【南日本新聞】

 

 北朝鮮が鹿児島県内の拉致被害者らは「死亡した」と告げてから、今年の9月で15年になる。一報を受けた記者会見で被害者家族の増元照明さんは「信じるわけにはいかない」と目を見開いた。姉のるみ子さんが1978年、市川修一さんと共に吹上浜から連れ去られた。2人とも「死亡」とされたが、その根拠は乏しい。増・・・[続きを読む]

「金口木舌」

【琉球新報】

 

 「先生は議論させて結論を言わなかった。『結論は一人一人の心の中にある。それを導き出せ』と言われたことが印象深い」。渡嘉敷村元教育委員長の吉川嘉勝さん(78)が、教え子からもらった手紙に、そう書かれていたという(7日付14面)▼教育勅語の教材利用を否定しないとする閣議決定を受け、戦争を体験した元・・・[続きを読む]

「大弦小弦」

【沖縄タイムス】

 

 あれから、いったい何が変わっただろう。再び事件を起こさせない社会に一歩でも近づけただろうか。元海兵隊員で米軍属による女性暴行殺害事件から1年。割り切れない思いが募る▼事件後、政府が打ち出した再発防止策は、青色パトカーでの見回り、防犯カメラや防犯・街路灯の設置、県警の定員100人増。一定の効果は・・・[続きを読む]