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2016年()12月08日(木曜日)
47コラム
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地方の声や主張 - 地方紙のコラム一覧ページ
 東京と地方では、いまや視点が異なります。北海道から沖縄まで、ベテラン記者のコラムを読み比べてみませんか。

日めくり

 母親が疎開先から広島に戻った入市被爆者(救援活動や肉親捜しなどで被爆地に入った人)だったこともあり、若い時分から原爆問題への関心は高かったように思う。初めて広島の原爆資料館を訪問した際、展示された石の階段の影に驚いた。石の表面は熱線で白っぽく変化したが階段に腰掛けていた人の部分が影として残ったのだ。どれほどの熱だったのか想像もできないが、その人はもちろん死亡しただろう。核兵器の非人間性だけが記憶に残った。爆心地から2キロほどの場所にあった母の実家も被害を受けた。庭を掘ると当時破壊された瓦の破片が出てきた。原爆投下がニュースの世界だけではなく、実際に起こったことであることを実感した。

 こうしたこともあり会社に入り駆け出し記者となった時、広島支局を希望し幸いにしてその通りとなった。1987年には名勝「縮景園」で原爆犠牲者の遺骨が42年ぶりに見つかり、あらためて「あの日」はまだ終わっていないと感じた。今も毎年8月になると、語り部たちが話していた元安川の地獄絵図が頭に浮かぶ。今は静かにとうとうと流れる川だが、当時は大やけどを負い水を求める人たちの体が押し重なり、さぞ恐ろしい光景だったのだろう。

 こんなことを長々と書くのも、安倍晋三首相の米ハワイ・真珠湾訪問発表を聞いた時の違和感を話したかったからだ。安倍首相は今月26、27両日に訪問し、オバマ大統領と共に戦争犠牲者を慰霊する。一部ではオバマ大統領の今年5月の広島訪問に対する「返礼」との見方がある。返礼というからには旧日本軍の真珠湾攻撃と米軍による広島への原爆投下を同一視していることにならないか。しかし、二つの出来事は本当に「同一」なのだろうか。

 太平洋戦争は旧日本軍が真珠湾にある米軍の基地や艦隊を41年12月8日(現地時間7日)、戦闘機などで奇襲攻撃したことから始まった。米側は戦艦4隻が沈没、約2400人が死亡した。日本の開戦通告は結果的に攻撃後となり米国で「卑怯なだまし討ち」と受け止められ、米国世論は「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」のスローガンの下、日本との徹底的な戦争への決意を固めた。米国にとってみれば真珠湾攻撃が戦争の発端であり、攻撃がなければその後の広島、長崎への原爆投下もなかったということになる。

 旧日本軍の攻撃は純粋に軍事施設や戦艦を対象にしたものであり、死者も大半が軍人だった。だからといって決して旧日本軍の攻撃を正当化できるものではない。戦争は戦争だ。人の死はいかなる理由でも悲しむべきことだ。明確な見通しもなく無謀な戦争に突入した日本の指導部の責任は言うまでもなく重い。

 だが、真珠湾での出来事も、その約3年8か月後に広島と長崎で起こった歴史的な悲劇の大きさには覆い隠されてしまう。オバマ氏が訪問した広島では、軍事施設ではなく市街地の中心に世界で初めて原爆が投下され、当時人口35万人前後の広島市では45年末までに約14万人が死亡(広島市推計)、その後も多くの人が熱傷や放射線障害の後遺症により苦しみ続けた。死傷者はほとんどが民間人で、もちろん子供も女性もいた。大都市広島の市街地中心に原爆を投下すれば、いかに多くの市井の人が犠牲になるかはもちろん、だれの目にも明らかだった。そして、その後に続く「核軍拡」「核の時代」への不幸な扉を開いた。

 安倍首相は真珠湾で米軍犠牲者を追悼し「不戦の決意」を表明、敵対関係を乗り越えた戦後の「和解」の価値を前面に打ち出す考えというが、それならそれでいい。しかし、二つの出来事を同一視しオバマ氏の広島訪問への返礼という考え方をするなら、被爆の悲劇は矮小(わいしょう)化されてしまう。

 (47NEWS編集部 太田清)

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「卓上四季」

【北海道新聞】

 

 世界一長い手紙は寡聞にして知らないが、最短はフランスの作家ビクトル・ユゴーと出版社とのやりとりといわれる。小説「レ・ミゼラブル」の売れ行きを尋ねる作家は便箋に「?」と書いて送ると、「!」とだけ記した返事が来た▼「評判はどうだ」「驚くほど売れている」。そんな問答らしい。当人同士しか正確な中身は分・・・[続きを読む]

「河北春秋」

【河北新報】

 

 無残に鉄の骨組みをさらしている福島第1原発の1号機。海とは反対の西側に、こんなに高く急な崖があるとはとても想像できなかった。「ここから1号機までは直線で80メートルです」と、視察に同行してくれた東京電力の社員が説明した▼あの建物の中に事故で溶け落ちた核燃料が今もあるのか、と緊張していたら「やっ・・・[続きを読む]

「天地人」

【東奥日報】

 

 父親の「菊次郎」は酒癖が悪かった。「人一倍照れ屋で小心者で、酒を飲まないと言いたいことも何一つ言えない。その代わり、一度暴れ出すと手がつけられなくなる」(ビートたけし『菊次郎とさき』新潮文庫)。そしてギャンブルである。酒を飲んで、博打(ばくち)を打つ。全財産を賭ける。負ける。「家がなくなったん・・・[続きを読む]


「天鐘」

【デーリー東北】

 

 天鐘(12月8日)貧しい少年時代を送った喜劇王チャップリン。当時の暮らしぶりについて「金持ちと貧乏人の間に極端な差があった」と自著で回顧している。現在でも所得格差が広がっている。富の偏在は今も昔も変わらない▼チャップリンが生まれて1年後には両親が離婚。母親が彼を引き取ったものの、その後舞台の仕・・・[続きを読む]

「北斗星」

【秋田魁新報】

 

 大仙市俳句懇話会会長の桜田展也(のぶや)さん(81)は、5月にオバマ氏が現職の米国大統領として初めて広島を訪れたことを、〈オバマ氏が献花し瞑(めつむ)るヒロシマに被爆者恩師の和(なご)みて顕(た)つも〉と短歌に詠んだ▼恩師とはアララギ派の歌人として知られた水谷稔(故人)のことで、桜田さんが角館・・・[続きを読む]

「談話室」

【山形新聞】

 

 ▼▽20年以上も前のこと。台湾を訪問した際、夕食に香菜「パクチー」という薬味がのった料理が出された。名称は知っていたが、当時あまり馴染(なじ)みがない野菜。一口食べると独特の強い香りがあり、食指が動かなかった。▼▽主に東南アジアで多く使われる香草だが、日本国内では今、旋風が巻き起こっているという。・・・[続きを読む]


「風土計」

【岩手日報】

 

 2016.12.8その行為は誰も予想していなかっただけに、世界を驚かせた。1970年12月7日、ポーランドの首都ワルシャワ。旧西ドイツのブラント首相が訪れたゲットー(ユダヤ人居住区)の記念碑の前でひざまずいた▼第2次大戦末期、ナチス・ドイツに対して蜂起し犠牲となった市民を追悼する施設。献花の後・・・[続きを読む]

「あぶくま抄」

【福島民報】

 

 ぐるぐるマップ(12月8日)富岡町夜の森の桜並木はすっかり葉が落ち、冷たい風が吹き抜ける。それでも時折、バスや車が止まり人が降り立つ。人けの少ない街並み、帰還困難区域との境に設けられた鉄柵を眺め、被災地に心を寄せる。原発事故の被災地では、被害の大きさと復興への歩みを学ぶスタディツアーが繰り広げ・・・[続きを読む]

「編集日記」

【福島民友新聞】

 

 日本文学研究者のドナルド・キーンさんが初めて日本文化に触れたのは、ニューヨークの書店で手にした「源氏物語」の英訳本だった。米コロンビア大の学生だった1940年のことだと、自伝に書いている▼ドイツ軍がオランダやフランスに侵攻し、英国への空襲も始まった時期のことだ。不安な日々を送っていたキーンさん・・・[続きを読む]


「雷鳴抄」

【下野新聞】

 

 尾籠(びろう)な話ではあるが、駅の公衆トイレでの出来事を紹介したい。個室の前には長蛇の列。腰痛持ちの筆者の順番になったが、空いたのは和式だったため、後ろに並ぶ頑強そうな若者に譲ろうとしたら「和式は使えません」▼本県の公立小中学校のトイレの洋式化率は38・4%で、全国平均の43・3%を約5ポイントも下・・・[続きを読む]

「いばらき春秋」

【茨城新聞】

 

 まさかの一家全滅だった。小3の息子が夜中に腹痛を訴え40度の高熱でうなされた。「すわ、インフルエンザか」と病院に駆け込むと、診断は感染性胃腸炎▼おなかの風邪と油断したのがいけなかった。高2の長女と看病した妻も同じ症状で寝込み、「自分は大丈夫」と根拠のない自信をたしなめるかのように、突然の腹痛がわが身・・・[続きを読む]

「三山春秋」

【上毛新聞】

 

 ▼高齢化社会の宿命なのだろうか、県内で認知症を理由に自動車運転免許の取り消し処分を受けた人が増えている。今年は1〜10月で59人に上り、既に昨年1年間を上回った。5年前の6倍という急増ぶりだ▼この統計を裏打ちするかのように、高齢ドライバーによる重大事故が大きな問題になっている。加齢による身体機能や瞬・・・[続きを読む]


「忙人寸語」

【千葉日報】

 

 「映画を好む人には、弱虫が多い」。こんなことを昭和期の小説家、太宰治(1909〜48年)が『弱者の糧』と題して随筆集に収めている▼なるほど小市民が、映画に鼓舞されることは多々ある。邦画『海賊とよばれた男』(10日公開)は、草食系と揶揄(やゆ)される日本男児に、ぜひ見てもらいたい佳作だ▼出光興産を起・・・[続きを読む]

「斜面」

【信濃毎日新聞】

 

 「轟」と書いて「ととろ」と読む。大分県佐伯(さいき)市宇目(うめ)地区の集落だ。そのバス停にはアニメ映画「となりのトトロ」ファンが訪れる。名前に加え雰囲気が、サツキとトトロが出会う猫バスの停留所に重なるらしい◆宇目地区にある曽祖父母宅の畑にいた2歳の徳永暦(こよみ)ちゃんが5日、行方不明になっ・・・[続きを読む]

「日報抄」

【新潟日報】

 

 12月8日十日町市の市街地で車を運転していた時のことである。押しボタン式の信号が赤になった。小学生の男の子がこちらに一礼して渡り始めた。何と丁寧な、と感心していると、渡り終えた彼は振り向き、もう一度、会釈して立ち去った▼当方は赤信号で止まっただけのこと。二度もおじぎされたことに恐縮しつつ、さて・・・[続きを読む]


「中日春秋」

【中日新聞】

 

 「世の中には二種類の人間しかいない」と切り出す冗談がある。こんな類い。「世の中には二種類の人間しかいない。結婚を後悔している人間と結婚をしていない人間」。あくまで古い冗談である▼この種の冗談はごまんとあり、それを笑う作品もある。「世の中には二種類の人間しかいない。世の中の人間を二種類に分けると・・・[続きを読む]

「大観小観」

【伊勢新聞】

 

 2016年12月8日(木)▼おや、なぜいまごろ、という質問は記者会見ではでなかったらしい。ごみ処理を巡る副市長への恐喝、恐喝未遂事件で起訴された被告の要求に応じ、自身の裁量で同被告の土地を約五百五十五万円で購入していたと、木田久主一鳥羽市長が明らかにしたことだ。来年三月の任期満了で引退する意向が一日早く聞・・・[続きを読む]

「大自在」

【静岡新聞】

 

 2016年12月8日【大自在】(2016/12/807:40)▼優れた業績によりノーベル賞などを受賞した科学者を本欄で取り上げる機会は少なくない。多くの科学者に共通するのは、子どもや学生の頃、好きなことを見つけ、夢中になった経験があることだったように思う▼富士市出身の物理学者、故戸塚洋二さんは、子どもの頃、モノを・・・[続きを読む]


「時鐘」

【北國新聞】

 

 きょうのコラム『時鐘』2016/12/0802:16英語(えいご)の「リメンバー」は「思(おも)い出(だ)す」や「忘(わす)れない」と訳(やく)すので「リメンバーパールハーバー」は「真珠湾(しんじゅわん)を思(おも)い出(だ)せ」の意味(いみ)になる太平洋戦争(たいへいようせんそう)の始(はじ)まりとなった「日本・・・[続きを読む]

「越山若水」

【福井新聞】

 

 【越山若水】ロシアでは「ダーチャ」という菜園付きの別荘が一般的だ。日本で別荘といえば、お金持ちのもの。そんな相場と違ってダーチャは庶民のセカンドハウスである▼普段は車でせいぜい1時間ほどの都会に暮らし、週末や長期の休暇をここで過ごす。それは欧州の国々でも似たようなもので、複数の家を持つ人が少な・・・[続きを読む]

「凡語」

【京都新聞】

 

 後はどうなれ、解禁のルーレットを回してから考えればいいということだろうか。たった6時間の審議で衆院から参院に送られたカジノ法案のことである▼地域活性化を目指すホテル、会議場と一体の統合型リゾート(IR)を強調するが、核心はあくまでカジノ合法化。あまりに拙速と本会議採決で与党内からも反対者が出る・・・[続きを読む]


「正平調」

【神戸新聞】

 

 アニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)の国内興行収入が200億円を超えた。邦画では「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)以来の大台という。不思議な恋の物語を美しい映像で描いている◆観客動員ベスト10の最新版6位にもアニメ映画が入る。「この世界の片隅に」(片渕須直(すなお)監督)だ。上映館は多くない・・・[続きを読む]

「国原譜」

【奈良新聞】

 

 カジノ法案が国会で審議されている中、世間の話題になっているのが日本ギャンブル史。日本書紀に記載されている685年、天武天皇の天覧双六(すごろく)が初らしい。とすれば場所は飛鳥。相撲や酒などと同様、やはり県が日本ギャンブル発祥の地なのだろう。といっても、記念碑などで顕彰されるわけがないが。カジノの街とい・・・[続きを読む]

「水鉄砲」

【紀伊民報】

 

 ここ数日、自転車か徒歩で職場に出ている。歩けば片道40分、自転車なら10分余りの距離だが、普段の車から見る景色とはまるで違った光景が広がっている。▼車の場合は前方を注視し、流れに乗った運転が必要だが、自転車は違う。小回りが利くから何かと便利だ。サイクリング気分で遠回りして郊外を走れば、山裾でイチョウ・・・[続きを読む]


「滴一滴」

【山陽新聞】

 

 「一針一針縫ってます愛する人が戻るよう…」。ギターの音に乗って流れる歌声が心にしみる。「とてもうれしい知らせです」との手紙とともに届いたCDに聴き入った▼差出人は神奈川県箱根町の旅館で働く茂村ひとみさん(68)。東日本大震災の行方不明者の帰還と復興を願い、手作りの「還(かえ)りびな」を贈って被・・・[続きを読む]

「天風録」

【中国新聞】

 

 水入らずの旅2016/12/8ことし漫画で登場して70年のサザエさん。磯野一家にもハワイなどへ海外旅行の思い出がある。もし行き先がオセアニアならワカメちゃんの名前に向こうの人たちはぎょっとするかもしれない▲海藻のワカメが、ニュージーランドやオーストラリアで危険な外来生物としてマークされているからだ。地元の・・・[続きを読む]

「海潮音」

【日本海新聞】

 

 師走に入り、忘年会シーズンたけなわ。家族や友達で食卓を囲む機会も多いだろう。「今年の一皿」に選ばれたのはパクチー料理というが、やっぱり牛肉料理がテーブルに並ぶと一気にその場が華やぐ◆兵庫県但馬地方で育てられてきた但馬牛は、気品のある顔立ちと小柄でも均整のとれた体格、人懐っこい性格という特徴を持・・・[続きを読む]


「明窓」

【山陰中央新報】

 

 商業や医療福祉施設などを中心市街地に集めて周辺住民の移住を促し、行政サービスの効率化を図る「コンパクトシティ」構想。17年前に青森市でも着手され、広く知られるようになった▼その「先駆者」が揺らいでいる。中核施設としてJR青森駅前に建設した商業ビルの業績が低迷。運営する第三セクターが24億円もの・・・[続きを読む]

「四季風」

【山口新聞】

 

 「神ってる」なんて言葉を使う機会はなかったし、「ポケモンGO」や「PPAP」も正直言って疎い。個人的に印象に残るものが少なかった今年の新語・流行語大賞ではあるが、時代を振り返るうえで「トランプ現象」は刻んでおくべき言葉だろう▼次期米大統領の動向を世界が注視するのは、良くも悪くも潮流の変化を迫ら・・・[続きを読む]

「地軸」

【愛媛新聞】

 

 「黒い涙」が真っ青な海面に広がる。海底の巨大な戦艦アリゾナから漏れ続ける油。以前、米ハワイの真珠湾内で見て、戦争の悲惨さを訴えかけているように感じた▲75年前のきょう、日本軍が奇襲し、太平洋戦争の戦端を開いた地。穏やかな海は突然、爆音に包まれた。攻撃を受けたアリゾナは炎上、1177人の兵士とと・・・[続きを読む]


「鳴潮」

【徳島新聞】

 

 親譲りの口の悪さで子どもの時から損ばかりしてきた当方である。児童文庫で「坊っちゃん」を読み、田舎をばかにしやがって、と腹を立てた。だんごや汽車に坊っちゃんとつけ、ありがたがるのもどうか、とお節介にも考えたいろんな解釈ができる、と知ったのは、それから随分たって。江戸っ子漱石は心からの田舎嫌いらし・・・[続きを読む]

「小社会」

【高知新聞】

 

 75年前のきょう、旧日本軍による米ハワイの真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争。開戦はまた新聞や出版社などの報道に対する、政府の締め付けが本格化する始まりでもあった。大本営が許可したもの以外の掲載は禁止。帝国の生存のためやむをえず立ち上がった戦争であることを強調せよ。敵国の利己的世界制覇の野望が、戦・・・[続きを読む]

「春秋」

【西日本新聞】

 

 正倉院に聖武天皇が愛用したという双六(すごろく)盤が残る。天皇の遊戯具にふさわしく紫檀(したん)の天板が美しい。当時もさいころを振って駒を進めて遊んだようだが、勝敗を賭けの対象にしたそうだ▼日本書紀は、685年に天武天皇が宮廷で「博戯」をさせたと伝える。博戯は双六などの賭け事のこと。最初のギャ・・・[続きを読む]


「くろしお」

【宮崎日日新聞】

 

 ♪軍艦造って何にするかと、ルーズベルト(米大統領)にたずねてみたら、日本の海軍に沈めてもろて、太平洋の埋め立てするそうなハハノンキダネ。ノンキ節の替え歌だ。戦前につくって、自ら歌ったのは風刺の効いた弁舌で国民的人気を博した大物芸人の石田一松(戦後国会議員)という。明治、大正期の演歌師添田唖蝉坊・・・[続きを読む]

「水や空」

【長崎新聞】

 

 〈政府は、国会答弁の下書きなどの行政事務に人工知能(AI)を活用する方向で具体的な検討に入った〉−。決してSF小説の一節ではない。数日前に他紙の政治面で見つけた記事。「政府」はもちろん、この日本の政府だ。驚いた▲記事によると−。実証実験を受け持つのは経済産業省。過去5年分の国会の議事録をAIに・・・[続きを読む]

「有明抄」

【佐賀新聞】

 

 カジノ法案2016年12月08日05時00分「ベン・ハー」は3度映画化され、チャールトン・ヘストン主演の1959年版が印象に強い。何といっても戦車競走の場面が圧巻。この競走には賭けも絡む◆原型は、紀元前4千年のバビロニアで行われていた、騎手を乗せたカートを馬で引く賭博とされる。ローマ時代には暴君ネロが、移動中・・・[続きを読む]


「南風録」

【南日本新聞】

 

 先日、高級マンションを購入した。続けて発見した沈没船の財宝も手に入れ、大もうけした。現実ならいいが、すべて子どもと遊んだボードゲーム「人生ゲーム」での話だ。原型はさいころの目に従ってマス目を進める「すごろく」である。中国から7世紀前には伝わっており、貴族を中心に広がった。勝負は運次第で、金を賭・・・[続きを読む]

「金口木舌」

【琉球新報】

 

 住宅の扉を一軒一軒ノックして生活の不安と意見を聞く。すると「貧困層ほど『イエス』が多かった」。2年前、英国スコットランド独立の是非を問う住民投票を取材した際、独立支持者が話していた▼スコットランドで独立支持は急増した。理由は中央政府主導への強い不満、特に社会保障費の削減と、膨大な費用を要する核・・・[続きを読む]

「大弦小弦」

【沖縄タイムス】

 

 「この怪物は倒れはしたが、決して命を失っておらず未だ危険な存在だ」。米紙ニューヨーク・タイムズが、1945年8月14日付の紙面にこんな論説記事を掲載した▼記事は「よってこの怪物の牙と骨を徹底的に抜き取り、解体しなければならない」と続く。「怪物」とは、太平洋戦争で敗戦国となった日本のことである▼・・・[続きを読む]