47NEWS >  地域ニュース >  地域再生 >  地域再生大賞 >  第6回 >  ノミネート団体一覧 >  ノミネート団体詳細

 深刻化する地域の疲弊に挑む団体にエールを送ろうと、地方新聞社と共同通信社が2010年度に設けた。各社が各都道府県から原則として1団体ずつ計50団体を推薦し、専門家でつくる選考委員会が審査にあたる。副賞として大賞に100万円、準大賞は30万円、ブロック賞と特別賞には10万円、優秀賞には記念品を、それぞれ贈る。第5回までに250団体を表彰した。

ノミネート団体一覧

北海道・東北

  • 山形県酒田市
  • <北海道・東北 >とびしま

 酒田港から約40キロ、日本海に浮かぶ周囲約10キロの飛島。過疎化が進む島に活気を与えたいと、本間当さん(34)らが2013年設立した。島外の若者も参加し、特産品づくりや魅力を伝えるツアーなどに取り組む。
 定期船が着く港の近くでカフェを運営。塩辛や島のジャガイモでつくるまんじゅうなど特産品を販売し、ワカメなどを使ったアイスクリームも開発し人気を集める。海岸を歩いたり、シュノーケリングを行ったりするツアーも行い、自然の豊かさも伝えている。
 酒田市内に海産物など島の味を楽しめる店も開く。産物をアピールし農水産業の支援や雇用をつくるのが狙いだ。「交流を進め島外にアピールするのが活動の第一歩」と本間さんは力を込める。

  • 北海道下川町
  • 森の生活
森の生活

 循環型森林経営と先進的な木質バイオマスエネルギー利用で知られる「森林未来都市」北海道下川町で、森の生活は森林文化の創造を担う「森林交流のパイオニア」として活動している。森林療法や林業体験などの森林ツーリズムには年間2000人近い利用があり、人と森との新たな出会いになっている。また、市街地の雑木林で住民参加の「みんなの森づくり」を進めるほか、森林教育活動、工芸用木材販売など幅広い活動を展開している。

  • 北海道室蘭市
  • 室蘭港を愛する会
室蘭港を愛する会

 「室蘭港を愛する会」は、室蘭港に入港、出港する客船、練習船を、埠頭(ふとう)で国際信号旗を振って歓迎・見送りをしている市民グループ。また、埠頭に着物着付けや和小物作りなどの体験コーナーを設け、日本製鋼所室蘭製作所の瑞泉鍛刀所見学会を実施するなど、外国人や道外から来た乗客をさまざまな方法でもてなし、ものづくりのまち・室蘭の魅力を発信している。新たなフェリー航路の誘致についても側面から支援してきた。

  • 青森県八戸市
  • 「山の楽校」運営協議会
「山の楽校」運営協議会

 青森県八戸市南郷区で、地域に建設されたダムにより水没した地域の住民たちが、閉校された小学校の校舎を利用して、自分たちの歴史と自然を後世に伝え、地域の活性化につなげようと奮闘している。スローガンは「やっぱり田舎って良いなあ」。徹底的に田舎文化にこだわり、お年寄りが講師となって、そば打ち体験、豆腐やみそづくり、民芸品づくりなど、地域の伝統・文化・自然をありのままの姿で伝え、ことしで10年を迎えた。

  • 岩手県野田村
  • のんのりのだ物語
のんのりのだ物語

 岩手県野田村の元臨時職員、下向理奈さんが代表理事を務め、2015年4月から活動を始めた。村の活性化に結び付けたいと、村民の新たな活動の支援や、村内ツアーの企画・調整などを手掛ける。東日本大震災後、同村には被災地支援で多くの若者が訪れるようになり、そこで生まれたつながりを村全体に広げていこうと取り組みを進める。法人名の「のんのり」は村の方言で「こぼれるくらい、たくさん」という意味。メンバーは村内の農家や漁業者、会社員ら11人。下向さんは「活動の根底にあるのは『楽しいことをしたい』という思い。村ではハード面での復興が進んでいるが、私たちは復興の中にある小さなつながりを増やす活動をしていきたい」と語る。支援活動を通じてうまれた学生とのコラボ企画、村内外の女性たちがアクセサリー作り体験や雑貨販売などを楽しむ「のだ村ガールズコレクション」を開催するなど、新たな交流をうみだす取り組みを進める。

  • 宮城県亘理町
  • 亘理いちごっこ
亘理いちごっこ

 東日本大震災直後の2011年5月に設立された。同年12月から町外の民間アパートなど「みなし仮設住宅」で暮らす住民の生活支援を目的にした交流イベント「ホームカミングデー」を定期的に開いている。このほか、亘理町南町東にコミュニティーカフェ「散歩道」を経営して被災女性らを雇用。敷地内では手仕事のワークショップや子どもたちの学習支援、ボランティアの受け入れも行い、被災者と全国の支援者が交流できる場として開放している。代表は5人の子どもを育てる馬場照子さん。町内で復興支援に当たる団体の連携組織「亘理ネットワーク」も開設し、ことし3月まで代表を務めた。

  • 秋田県小坂町
  • 小坂鉄道保存会
小坂鉄道保存会

 秋田県北東部に位置する小坂町小坂鉱山の「明治百年通り」の一角に2014年6月、旧小坂鉄道の駅舎や線路を利用した体験型テーマパーク「小坂鉄道レールパーク」が開園した。小坂鉄道保存会は、そのレールパークの運営をサポートするボランティア団体である。2009年に廃線となった旧小坂鉄道を貴重な産業遺産として保存しようと、パーク内で行われるディーゼル機関車の運転体験などで、自前の鉄道員姿で運行支援や座学の講師役を務めるほか、来園者の園内の案内、さまざまな列車・鉄道機器類の解説などを行っている。来春には町が購入した寝台特急「あけぼの」の車両を利用した列車ホテルの営業も始まる予定だが、その際は「次は終着、上野、上野~」といった車内アナウンスなどもできないかと、自分たちのアイデアで実現した実物大のジオラマを見ながら夢と構想を膨らませている。

  • 山形県酒田市
  • とびしま
とびしま

 山形県唯一の離島・飛島で6次産業化に取り組み、若者の雇用創造につなげている。定期船発着所近くで運営するカフェスペースは、島の食材を利用したメニューやお土産品を販売し、島民と観光客をつなぐ拠点。島内に整備した加工所ではお土産となる商品を製造している。島の人口は226人、高齢化率67%(ことし3月末現在)だが、社員5人は20~30代で最近島に戻ったり、渡ったりした若者たち。若い力が島を活気づけている。

  • 福島市
  • ふるさとの川・荒川づくり協議会
ふるさとの川・荒川づくり協議会

 福島市を東西に流れる荒川が、国土交通省の水質調査で5年連続日本一に輝いた。偉業達成の背景には、古里の川を愛する住民の力があった。1998年に設立された「ふるさとの川・荒川づくり協議会」は、1000人を超えるクリーンアップ作戦をはじめ、自然と触れ合い、地域の歴史を紹介する事業などを展開している。古里の清流は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の道を歩む県民に潤いを与え、心のよりどころとなっている。

  • 福島県南相馬市
  • ベテランママの会
ベテランママの会

 癒やしの空間づくりをめざそう、と活動をスタート。2011年4月から福島県南相馬市で医療活動に携わる坪倉正治医師(南相馬市立総合病院などに勤務)と共に市民向けの「放射線教室」を100回近く開催。英語版を含む冊子も発行、これまで約5万部を発行している。このほか、子どもたちの学習支援活動、女性を元気にするニットサークルなどのサロン活動、駅マエ保健室、子育て相談会など幅広い活動を展開している。

関東・甲信越

  • 長野県飯田市
  • <関東・甲信越 >いいだ人形劇フェスタ実行委員会

 2015年8月、6日間行われたフェスタでは約250劇団が約450ステージを上演した。集まった観客は約4万人。前身の組織が行っていた時期も含め37回を重ねる歴史が、日本最大規模の人形劇の祭典を育てた。
 飯田市は古くから人形浄瑠璃など人形芝居が盛んだった。伝統を背景に始まったフェスタは1999年、転機を迎えた。運営が行政から市民でつくる実行委員会方式に交代。地区ごとに組織も設け、ボランティアが運営にあたるなど市民挙げて取り組む体制となった。
 海外の劇団も公演も多く「飯田」の名は人形劇とともに世界に知られつつある。人形劇でまちづくりを進める15カ国の21市区1州が加盟する国際組織の総会を18年に開く予定で、交流は広がりそうだ。

  • 茨城県筑西市
  • はらんきょうの会
はらんきょうの会

 茨城県西・筑西市の農村地域で、朗読劇を通して平和を訴え、男女共同参画の理解を促す活動に取り組む。1998年から毎夏、ヒロシマ・ナガサキの被爆体験手記を読み継ぐ朗読劇を地元の公民館ホール(800席)で公演するほか、出張公演にも出向く。また、日常生活の中に潜む男女差別を井戸端会議仕立てにアレンジし、茨城弁で演じる寸劇でも注目される。加藤由美子代表は「知るという事がまずは大切。私たちはその種をまき、芽を育てていきたい」と話す。

  • 宇都宮市
  • オオタカ保護基金
オオタカ保護基金

 NPO法人オオタカ保護基金は、猛きん類の保全を通じて地域の生態系を守り、生物の多様性が豊かな社会づくりに貢献することを目的としている。
 主な活動としては、猛きん類の繁殖状況のモニタリングや、生態研究などの調査活動、自然観察会、森や里山づくりなどの普及活動に取り組む。このほか、トラスト地の確保と管理、密猟防止などの保全活動、森林施業計画への提言、開発計画との調整といった政策提言活動なども行っている。

  • 群馬県甘楽町
  • 自然塾寺子屋
自然塾寺子屋

 青年海外協力隊員の研修を受け入れる傍ら、地元住民や行政などとともに国際交流や農村振興、定住・交流人口増に取り組む。「資源は人」と農村の人々が持つ純朴な魅力を引きだし、研修生だけでなく都市住民や学生、外国人を積極的に招いて交流し、富岡甘楽地域ならではの魅力をPR。同団体を通して町を気に入ったIターン者が10人いる。国際協力活動の経験者が見たものや考えを、一般市民に広める窓口的存在でもある。

  • 埼玉県秩父市
  • 秩父百年の森
秩父百年の森

 市域の87%が森林の埼玉県秩父市。地元の緑豊かな森を受け継いでいこうと、NPO法人秩父百年の森は2000年4月から活動を開始。森林整備活動や森とまちをつなぐ交流活動、森に学ぶことを主題とした環境教育支援活動、森を活用した地域活性化事業に取り組む。森林の再生は時間が掛かるため、100年先を見通して活動し、未来を担う子どもたちに森林の大切さを伝え、成長しても森林と関わり続けられる環境づくりに力を入れる。

  • 千葉県大多喜町
  • 大多喜みらい塾
大多喜みらい塾

 渓谷、山林、古民家、閉校した小学校、遊休農地、ローカル鉄道など、大多喜町が有する資源を最大限生かしたイベントを積極的に展開し、「都会に近い田舎」の魅力をアピール。田舎生活を求める都市住民と、活性化を目指す地域のマッチングに奔走、定住促進に取り組む。今年3月までの約2年で30~60代の10組17人を新町民として迎えた。本年度も20組程度の問い合わせが寄せられている。

  • 東京都目黒区
  • 目黒区民まつり実行委員会
目黒区民まつり実行委員会

 今や東京の秋を代表する人気催事「目黒のさんま祭」を、目黒区民まつりの中のメーンイベントとして実施し、地域活性、地域・都市間交流に多大な実績を上げている。
 古典落語「目黒のさんま」にちなみ、1996年に開始。毎年9月、宮城県気仙沼市から届く5000匹の新鮮なサンマを、目黒区内の公園で炭火焼きにして、無料で振る舞う。会場の温かな雰囲気もあって、長蛇の列がおなじみの光景に。震災復興にも尽力している。

  • 神奈川県三浦市
  • サポーターみうら
サポーターみうら

 かつて遠洋漁業の基地として栄え、いまも「マグロのまち」として観光客を魅了する神奈川県三浦市。その下町「三崎」のにぎわいを取り戻そうと、往事の生活ぶりを伝える資料館「チャッキラコ・三崎昭和館」が5年前に開館。チャッキラコは三崎に伝わる伝統芸能で、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。サポーターみうらは、同館の運営に携わる傍ら、地域の文化や歴史を独自に資料収集して分かりやすく展示し、市内外に向け発信している。

  • 新潟市
  • 沼垂テラス商店街(テラスオフィス)
沼垂テラス商店街(テラスオフィス)

 新潟市中央区沼垂地域にあるテラスオフィスは、沼垂市場通りにかつての活気を取り戻そうと、地元住民が設立した組織だ。老朽化が著しいシャッター店舗の長屋と土地を買い取り、今春、レトロ調漂う「沼垂テラス商店街」として再生した。
 沼垂は昭和の雰囲気を色濃く残す地域。古さを生かして魅力的な交流の場に変える考え方に多くの若手起業家が共鳴して出店した。飲食店、カフェ、居酒屋、パン屋、魚・肉屋、ガラス工房、健康サロン、八百屋など多彩だ。昔懐かしい商店街やまちの雰囲気を好きになった若者たちが訪れるようになっている。
 若手起業家のエネルギーが、高齢化した地域に活力を与えている。

  • 山梨県甲州市
  • かつぬま朝市会
かつぬま朝市会

 毎月最初の日曜日、山梨県甲州市にある駐車場は、お祭りのようなにぎわいを見せる。「かつぬま朝市」。10年以上前、地元の男性らが3店舗だけの小さな市を開いたのが始まりだ。市町村合併や人口減少、高齢化...。「顔が見える」地域の関係がなくなる前に、人々が集う場所をつくりたかった。野菜や花、クッキー、竹細工におもちゃ、包丁研ぎに楽器演奏―。敷居が低く「何でもあり」の空間は、単なるモノのやりとりに終わらず、弾む会話が人と人をつなぎ、地域に元気を与えている。

  • 長野県飯田市
  • いいだ人形劇フェスタ実行委員会
いいだ人形劇フェスタ実行委員会

 「いいだ人形劇フェスタ」は長野県飯田市を主会場に開く国内最大規模の人形劇の祭典。今夏で17回目、前身の「人形劇カーニバル飯田」から数えて37回目となった。海外からも劇人が集い、今回は7カ国・地域から参加。準備段階から開催期間中まで市民が運営に携わる。幼児がウインドー人形劇を作ったり、中高生らがボランティアで支えたり。2027年のリニア中央新幹線開業をも見据え、飯田発の文化の核となることが期待されている。

東海・北陸

  • 福井県鯖江市
  • <東海・北陸>うるしの里活性化推進事業実行委員会

 めがねや漆器といった地場産業で知られる福井県鯖江市東部に位置する河和田地区。うるしの里と呼ばれるこの地域に2004年、福井豪雨が襲った。県内外の大学生らによる復興支援をきっかけに活動が始まった。
 京都府内などの芸術系の大学生100人以上が夏休み期間中、地区内の古民家に共同生活をしながら、創作活動に取り組む「河和田アートキャンプ」を開いている。
 越前漆器の職人から漆塗りの技術を教わったり、農家と協力しながら、耕作放棄地に巨大な草のオブジェを展示したりと、大学生が地域の人々との交流を深め、にぎわいを生み出している。これまで約10人の卒業生が移住しており、地域の活性化につながっている。

  • 富山県魚津市
  • よっしゃ来い!!CHOUROKUまつり実行委員会
よっしゃ来い!!CHOUROKUまつり実行委員会

 魚津商工会議所青年部など魚津市内の青年有志でつくる団体で、毎年5月に「よっしゃ来い!!CHOUROKUまつり」を開催している。魚津駅前通りを会場に、地元伝統の踊りを現代風にアレンジしたダンスのコンテストや、三角形の作り物「たてもん」の引き回しを繰り広げる。活力がみなぎる新しいイベントを生み出し、地域活性化につなげようと2013年にスタートさせた。大勢が訪れ、認知度は徐々に高まっている。

  • 石川県輪島市
  • 西保希望の住処協議会
西保希望の住処協議会

 NHK連続テレビ小説「まれ」の舞台となった「間垣の里」を中心とした風光明媚な西保地区の自然や文化を守り、活性化につなげようと各種団体がスクラムを組んだ。ロケに使われた施設での特産品販売や観光遊覧船の運航、朝ドラにちなんだ夏祭り開催に取り組んできた。住民の自然体のもてなしが、観光客らに「能登はやさしや」を実感させている。能登の原風景と言える間垣の保存に力を入れ、地域資源を生かした観光拠点づくりを目指す。

  • 福井県鯖江市
  • うるしの里活性化推進事業実行委員会
うるしの里活性化推進事業実行委員会

 2004年の福井豪雨で大きな被害を受けた福井県鯖江市河和田地区の復興支援のため翌年から京都の学生らを中心に始まった。毎年100人以上が古民家に長期滞在し、廃材を利用したアートを制作展示。08年からは伝統産業、農業、林業など地区の課題を住民と考え作品に反映している。参加学生が地区に移住したり、昨年大成功した初の町歩きイベントに深く関わったりして、地区のにぎわい創出、活性化にも貢献している。

  • 岐阜県揖斐川町
  • 谷汲ゆり園
谷汲ゆり園

 谷汲ゆり園は、地域活性化を願い、1996年のオープン以来20年間、山間地の振興や雇用の創出を目指して頑張っている住民グループである。年間の開園期間は6月初旬から7月中旬までの40日間程度であるが、冬季の作業は大変な苦労があり、その成果により綺麗なゆりの花の園を観賞できる。その数は50種類30万球と言われ、ヒノキ林の中で木漏れ日を浴びながら観光客の目を楽しませている。地域の振興にも大きく寄与している。

  • 静岡県御殿場市
  • 富士山御殿場かやの里企業組合
富士山御殿場かやの里企業組合

 富士山麓に広がる東富士演習場一体に植生するカヤ「富士がや」は、世界遺産の白川郷などに古くから活用されている。全国でカヤ場が消える中、貴重な地域資源として生かすとともに、担い手不足の解消につなげるために地元カヤ業者を中心に2012年に設立した。カヤを使った新商品の開発などを通じて富士がやの価値の発信を図るほか、収穫期以外の仕事創出に向けた取り組みも進め、新規雇用を実現。後継者の育成も期待されている。

  • 愛知県岡崎市
  • 岡崎まちゼミの会
岡崎まちゼミの会

 年に2回、商店街の各店が、商品やサービスに関する知識や技を無料伝授する講座を催す「得する街のゼミナール(まちゼミ)」を開く。全国200地域に広がった「まちゼミ」の元祖。個人商店それぞれのノウハウを生かした多彩な講座により、地元の消費者の関心を集めている。8月27日~9月20日の第26回まちゼミには、84店舗が127講座を開講。地域経済の再生に向け、継続的な活動を展開している。

  • 三重県熊野市
  • 丸山千枚田保存会
丸山千枚田を守る会

 丸山千枚田は、日本の棚田百選にも選ばれた紀和町丸山地区の山の斜面に幾重にも描かれた棚田。かつて2240枚あったと記されていたが、昭和50年代以降、過疎・高齢化の波を受けるなどして、1993年に530枚に減少。
 自分達の世代で、この貴重な文化遺産を失うのは惜しいという地元の人々の強い思いがあり、93年に守る会を結成。保全活動が始まった。オーナー制度などを取り入れるなどして、現在は1340枚まで復元されている。

近畿

  • 奈良市
  • <近畿>きみかげの森

 奈良市北東部にある森林や耕作放棄地を整備、活用することでまちおこしにつなげようと、元衆議院議員の森岡正宏さん(73)がふるさとに戻り、仲間に呼びかけて2010年に結成。会員は約350人。
 約10ヘクタールの山林に林道を造り、谷間には木製デッキのステージを設けた。「森のフェスタ」と称し毎年、会員らがコーラスを披露するコンサートや、子ども向けの木工教室などを開く。無償で借り受けた放棄地でジャガイモなどを植え、特別養護老人ホームや保育所などに市価よりも安く販売もする。
 日本原産で砂糖に代わる天然甘味料として注目される甘茶の生産をスタートさせ、地域の特産品に育てようと力を入れている。

  • 滋賀県近江八幡市
  • 白王町集落営農組合
白王町集落営農組合

 琵琶湖の内湖に浮かぶ島状の水田「権座」。農地に恵まれない周辺住民が耕し、受け継いできたが、船で渡るしかなく、近年は「手間がかかる土地」と敬遠されていた。だが一帯の水郷風景が「重要文化的景観」に指定されると、「農業で景観を守ろう」と住民が奮起。共同耕作で生産コストを下げ、幻の酒米や単価の高い大豆を作った。日本酒「権座」は町外のファンを獲得し、秋にはコンサート「収穫感謝祭」で観客を集める。風景を守るロマンとソロバン算用、外部との交流がかみあう農業振興が進む。

  • 京都市
  • 葵プロジェクト
葵プロジェクト

 1400年の歴史を持つ京都三大祭りの一つ「葵祭」。毎年1万本以上の葵(フタバアオイ)が牛車や供奉者の衣冠を飾り、華麗な王朝文化を現代に伝える。「葵プロジェクト」は、祭りに不可欠な葵が激減していることに危機感を持ち、京都府内外の小学校や企業などに葵を育成してもらう活動を通じて伝統祭事への参加を促す。究極の目標は、自然との共生や日本文化の素晴らしさを体で感じ次世代に継承する「人の輪」を広げることだ。

  • 大阪市
  • Minamiこども教室
Minamiこども教室

 大阪市の繁華街・ミナミの一角で、毎週火曜の夜、フィリピンやタイなどから生活の安定を求めて来日した子どもたち向けに無料の学習教室を開いています。ひとり親家庭や再婚家庭など環境は様々ですが、満足に食事を取れないなど、通っているのは経済的に苦しい子どもたちがほとんど。こうした子どもたちにとって、こども教室は飲食店などで夜遅くまで働く親を待つ居場所になっているだけでなく、地域の小学校と協力して家庭環境の相談に乗るなど、ソーシャルワークにも注力。日本語が不自由な親のために行政手続きも支援するなど、「支援のベースキャンプ」として活動の幅を広げています。2013年9月の活動開始以来、地域の理解も徐々に深まり、いまでは子どもたちの見送りに参加する住民もいます。地域に住む外国人への理解を深めることは、多文化共生そのもの。団体は「僕たちがクッションになってもっと社会の啓発が進めば」としています。

  • 兵庫県伊丹市
  • 鳴く虫と郷町実行委員会
鳴く虫と郷町実行委員会

 人口20万人の伊丹市で、秋の虫の音を楽しむイベント「鳴く虫と郷町」を毎年実施し、2015年秋に10周年を迎えた。江戸時代の庶民の風習「虫聴き」をテーマに、伊丹市昆虫館で実施された展示を、市街地の国指定重要文化財旧岡田家住宅などに拡大。現在は約3千匹が展示され、関連イベントは60を超える。コオロギを越冬させる「里親制度」など、準備から市民が深く携わる。口コミで広がり、京阪神から数万人が訪れている。

  • 奈良市
  • きみかげの森
きみかげの森

 奈良市の北東部大和高原、都祁地域を拠点に豊かな自然環境と地域の文化に触れながら農山村と都市との交流をはかり、耕作放棄地や荒れた山林を蘇らせ、その過程を通し、子どもや障がいを持つ人々に生きる力と希望を与える事が出来ればと願い、6年前に設立しました。近年、地域の特産品をつくり販売、独自ブランドの開発に力を入れています。更に地域交流の場としてサロンを活用し芸術・文化活動にも尽力しています。

  • 和歌山市
  • わかやまフレンZOOガイド
わかやまフレンZOOガイド

 人口減少に加え、相次ぐ郊外大規模集客施設の出店で衰退の一途を辿る和歌山市の中心市街地。その中にある和歌山城内の動物園を地域社会の核として住民交流や教育活動の拠点として生かそうと取り組む。来園者に対して無料ガイドを行うだけでなく、近郊の小学校で出張講座を開いたり、商店街と動物園の往来を促す催しを企画したりするなど、近隣の市民が主体的に参加し、動物園を中心に地域が繋がり盛り上がるような仕組みを提案し続ける。

中国・四国

  • 鳥取市
  • <中国・四国>鳥の劇場

 鳥取市と合併した鹿野町は山あいの田園地帯にあり、城下町の面影を残す。取り壊す計画だった町の小学校と幼稚園を劇場に生まれ変わらせ、2006年から演劇活動に取り組む。
 文化の東京一極集中を憂い「地方にこそ劇場が必要ではないか」(中島諒人代表理事)との思いから、行政の支援も受けスタートした。
 年間を通し演劇、音楽などの芸術作品を上演するほか、地元の学校に出向き、演劇を使った体験プログラムなどを行い、地域に根ざした活動を展開。毎年9月の演劇祭には国内外から4000人前後の来場者があり、地元の大きなイベントに育つ。約15人の劇団員のうち、半数以上が鳥取県以外の出身者だ。地方から質の高い芸術作品を発信し続けている。

  • 鳥取市
  • 鳥の劇場
鳥の劇場

 鳥の劇場は、2006年以来、鳥取市鹿野町で使われなくなった幼稚園と小学校を劇場に作りかえ、演劇活動を行っている。作品を上演するだけでなく、近隣の学校でのアウトリーチ活動、毎年9月に実施する「鳥の演劇祭」、海外の劇団やアーティストとの共同作業、障害者芸術への支援など、幅広い活動を行っている。地域に根ざしつつ、地域の枠を超えた活動を展開し、演劇でしかできない形で地域に貢献することを目指している。

  • 松江市
  • 松江ツーリズム研究会
松江ツーリズム研究会

 観光振興に的を絞った島根県内初のNPO法人として2005年に発足し、小泉八雲が再話した怪談ゆかりの地を夜間に訪ね歩く「松江ゴーストツアー」や、着物姿の「縁結び娘」が同乗する「タクシーで巡る縁結びスポット」ツアーなど、地域の観光資源を生かした着地型旅行企画を多彩に展開している。15年7月に天守が国宝に指定された松江城や小泉八雲記念館などの指定管理も担いながら、国際文化観光都市・松江の魅力を伝えている。

  • 岡山県笠岡市
  • かさおか島づくり海社
かさおか島づくり海社

 想像を超える速さで人口流出と高齢化が進む笠岡諸島(岡山県笠岡市)。「このままでは暮らせなくなる...」と島民に不安が高まる中、有志が立ち上がった。1998年、有人7島の島民が心を一つにした「島の大運動会」を開催、大成功したのを皮切りに、その後も4カ所でデイサービス事業を行うなど、福祉、コミュニティーから買い物支援、観光振興まで幅広い事業を展開している。島に生き、島で死んでいく人々を物心両面から支える。

  • 広島市
  • 新建自治会
新建自治会

 75人が犠牲になった2014年8月20日の広島土砂災害。被災した広島市安佐北区の新建団地の自治会は、独自性あふれる方法で「安心・安全な団地」を目指している。
 団地住民の絆を深めようと、地元の主婦たちがカフェや女子会を設立。自治会理事の自宅には雨量計を設置し、自ら避難基準を設けるなど災害対策も進める。さらに自治会のホームページを新設。「電子回覧板」として団地外で仮住まいする人に情報を伝えている。

  • 山口県長門市
  • 青海島共和国
青海島共和国

 日本海に浮かぶ青海島では、少子化と人口流出で、9年前、地区の小学校が閉校した。その廃校を拠点に周辺地域を「共和国」に見立て地域おこしを仕掛ける住民の任意団体。
 教室を迎賓館や博物館として活用し、釣りや魚のさばき、キャンプを体験できる修学旅行が盛況で、東京などから年間4千人が訪問。特産品の開発販売や耕作放棄地での蕎麦栽培で自主財源を確保し、民泊など住民を巻き込んだ活動で元気な島国づくりを進めている。

  • 徳島県上勝町
  • いろどり
いろどり

 人口1700人余、65歳以上の高齢化率は55%。典型的な山あいの過疎の町、徳島県上勝町で1986年、日本料理に添える「つまもの」を商品化した葉っぱビジネス「彩(いろどり)」がスタートした。200軒の農家が携わり、年間売り上げは2億6000万円に上る。中には年収1000万円という人もいる。比較的作業が軽めのため多くの高齢者が携わることができ、一人一人の表情を輝かせた地域ビジネスとなっている。

  • 高松市
  • 街角に音楽を@香川
街角に音楽を@香川

 行政、民間などと協働しながら、これまで四国には来なかったレベルのミュージシャンやアーティスト、パフォーマーらを招へいしている。活動は2007年、香川県高松市の中心部に位置する高松丸亀町商店街の壱番街再開発事業完成を機にスタート。「MUSIC BLUE(瀬戸内の青に響く)」をコンセプトに掲げ、音楽を通じて人々が交流し、母性的な本質をもった風土の瀬戸内に、独自の地域文化が創造できるよう活動している。

  • 愛媛県大洲市
  • 長浜高校水族館部
長浜高校水族館部

 将来の生徒減で存続が危ぶまれた県立高校が特色づくりの目玉として、かつての地元のシンボルで住民が再建を夢見る水族館を1999年、校内に開設した。地域も巻き込んで活動の幅を広げ、活気をもたらしている。今年は世界の高校生らが集う米国での国際学生科学技術フェアで研究論文が上位入り。地方発の快挙は生徒や住民、県民の意識を変え、学校存続の希望も高めており、そのまま映画にできるようなストーリー性がある。

  • 高知県室戸市
  • 室戸市木炭振興会
室戸市木炭振興会

 室戸市木炭振興会は、土佐備長炭の生産者で2007年に設立し、製炭技術の研究と伝承、後継者育成などに取り組んでいる。04年に中国が木炭の輸出を禁止したことを受け、現在日本では国産の需要が拡大。振興会は市内外から研修生を受け入れ、技術を若手製炭者らに伝えてきた。備長炭の原木は「ウバメガシが一番」と言われるが、その数は限られていたため、市内に大量に自生するアラカシなどに原木を切り替えながらも上質な炭を製造。市場の評価を得て、増産体制を整えている。

九州・沖縄

  • 宮崎県都城市
  • <九州・沖縄>どんぐり1000年の森をつくる会

 宮崎県都城市周辺の約20カ所にどんぐりの苗を植えてきた。1株500円のどんぐり株主制度を設け、参加しやすい環境保全活動を実践する。
 かつて都城市の河川の汚れに危機感を持ったメンバーが立ち上げた。「1000年」という言葉に未来につなげる思いを込めた。
 市民株主から集めた資金を山の管理費に充てており、ほとんど補助金に頼らない。種を拾い、苗を育てることや植樹後の下草刈りなども活動の一部だ。
 子ども向けの体験施設を整備し、環境教育に力を注ぐ。木材やロープで作った遊具が人気だ。活動を広く知ってもらうための会報も発行する。

  • 福岡県福津市
  • 藍の家保存会
藍の家保存会

 江戸から明治期にかけて、製塩と交易で栄えた津屋崎。白壁の商家や民家が建ち並び、その栄えるさまは「津屋崎千軒」と呼ばれた。1993年、残存する明治期の古民家の解体計画が持ち上がった際、「栄えた当時の町並みを後世に残そう」と住民有志が保存活動を始めた。リーダーだった元美術教諭、故柴田治さんが中心になり、解体寸前の古民家を保存。この建物はもともと紺屋だったことから「藍の家」と名づけ、津屋崎地区のまちおこしのシンボル的存在となっている。

  • 佐賀県鹿島市
  • 鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会
鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会

 江戸後期から昭和初期にかけての白壁土蔵や町家が残る佐賀県鹿島市浜町の「酒蔵通り」で、6蔵元が一斉に蔵開きをし、うまい日本酒、食文化、歴史を堪能してもらう「酒蔵ツーリズム」を開いている。世界的ワインコンクール日本酒部門で地元蔵元が最高賞を獲得し、話題に乗じて即座に組織をつくりツーリズムを開催、成功した。他産業、他地域とも連携して来場者を年々伸ばし、空き家対策としても具体的成果を挙げ始めている。

  • 長崎県佐世保市
  • 大地といのちの会
大地といのちの会

 約50アールの畑には四季折々の旬の野菜が育つ。ダイコン、ニンジン、タマネギなど、年間で約30種類。どれもが無農薬で、「元気野菜」と呼んでいる。雑草が生い茂った土を耕し、家庭などから出た生ごみを微生物で分解させ、土づくりをする。生ごみをリサイクルすることで、ごみの減量が実現し、安全・安心な農業にもつながる。こうした観点から耕作放棄地の有効活用にも目を向けている。畑で収穫した元気野菜の大半は、九州を中心に全国の顧客へ宅配している。

  • 熊本県天草市
  • 天草市大浦地区振興会
天草市大浦地区振興会

 タコつぼ2個(6000円)のオーナーになると、捕れたタコを全部もらえる「タコつぼオーナー制度」をはじめ、同様の「ミカンの木オーナー制度」、定置網や底引き網漁を体験できる「ひと網オーナー制度」など、ユニークな地域おこしに取り組む。オーナー制度はどれも申し込み殺到の大人気で、全住民総出の温かなおもてなしに魅了された参加者はリピーターも多い。オーナーたちとの交流は、地域の活力と住民の生きがいにつながっている。

  • 大分県宇佐市
  • 豊の国宇佐市塾
豊の国宇佐市塾

 戦後70年を迎え、戦争の記憶を継承してきた活動がクローズアップされた。旧宇佐海軍航空隊を地域資源ととらえ、戦争遺産の保存や市民への啓発活動を展開。とりわけ米軍の空襲映像を発掘・解析した活動は反響を呼んだ。平和を求める活動は市平和ミュージアムという形で結実しようとしている。

  • 宮崎県都城市
  • どんぐり1000年の森をつくる会
どんぐり1000年の森をつくる会

 九州で水質ワースト1だった大淀川源流の森づくりを目指し、どんぐりの種から育苗する植樹活動を展開している。植樹1本につき500円の協力金を負担してもらう「株主制度」など誰もが参加しやすい仕組みをつくり、自然再生を実践している。活動開始から20年目に入り、株主は12万人を超え、植樹した広葉樹も14万7千本に達している。子どもの環境教育なども開き、環境保全に優れた成果を上げている。

  • 鹿児島県姶良市
  • Lab蒲生郷
Lab蒲生郷

 地域の観光資源や人材、行政を横断的につないだ「共生協働のまちづくり」は、にぎわいを創出し、「蒲生は熱い」「蒲生は元気だ」という評価につながっている。住民が誇りを持てる蒲生に、という思いが活動の原動力。歴史や古い町並みと新しい取り組みを融合させていく手法は、住民の賛同を得てネットワークが広がる。地域の宝を磨き、かけ算したり足し算したりして生み出されるイベントや学びの場は、ますます熱を帯びている。

  • 沖縄県石垣市
  • 平久保サガリバナ保存会
平久保サガリバナ保存会

 沖縄県石垣島の北端、平久保集落に自生するサガリバナをいかし、地域おこしを進めている。2005年に米盛三千弘さんが自宅畑の近くにあるサガリバナ群落を発見し、遊歩道の整備などに取り組んでいる。夏場はサガリバナ開花式で、観光客が多く訪れるスポットになった。地元の石垣市観光交流協会が「夜の観光スポット」として保存会を支えるなど活動に広がりが出ている。

  • 沖縄県久米島町
  • 久米島ホタルの会
久米島ホタルの会

 久米島ホタルの会は1994年に「クメジマボタルの会」として発足、2004年に名称を「久米島ホタルの会」に変更した。現在会員は地元を中心に41人。
 ホタルの棲む環境を蘇らせ、水質汚染や不法投棄、ゴミ問題、赤土問題など深刻化する島の環境対策の改善に繋がること、それによって経済の活性化が促されること、そして何よりこの久米島で生きる意義を島の人々が誇りと喜びを持って見いだすことができることを活動理念としている。
 クメジマボタルと共につながる環境への理解を広げるため、「久米島ホタル館」内のパネル展示、館内の生態飼育やガイドの手伝い、「ホタルの里」づくりのために施設周辺の草刈や清掃、植栽を行っている。
 生態系の保護・保全と、地域住民の健康や生活環境を守るため、久米島全域での不法投棄ゴミや海洋ゴミの回収や啓蒙などの活動を会員と地域住民が協力し行っている。また、島内の保育園生から高校生で組織する「久米島ホタレンジャー」も育っている。

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