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 地方の疲弊をはね返そうと取り組む団体を支援しようと、地方新聞46紙と共同通信社が合同で2010年度から設けた。都道府県から原則1団体ずつ推薦された50団体を、専門家でつくる選考委員会が審査にあたった。各新聞社と共同通信社は09年から合同企画「地域再生」や、識者らと地方の課題を話し合う「地・宝・人(ち・ほう・じん)ネット」も始めている。

再生大賞は沖縄の団体に 準大賞は山形と京都

 地域活性化に取り組む団体を支援しようと、全国の地方新聞社と共同通信社が創設した「地域再生大賞」の第3回受賞団体が1月13日決定した。大賞(副賞100万円)は沖縄の「島の風」、準大賞(同30万円)には、山形の「山形国際ドキュメンタリー映画祭」と京都の「京町家再生研究会」が選ばれた。2月14日に東京都内で表彰式を開く。

 都道府県から原則1団体ずつ選出された計50団体を審査。大賞となった島の風は古民家を改装した宿泊施設で、島ならではのもてなしを提供。地元産品の販売も手掛け、自立経営を目指していることが評価された。

 準大賞の山形は、ドキュメンタリーという専門性の高い分野で地道な取り組みを重ね、海外の評価も高い映画祭に育てたことが認められた。京都は町家再生を通じた文化保全活動が支持された。

 ブロック賞(副賞10万円)は、北海道・東北が「いわて子育てネット」(岩手)、関東・甲信越は「匠(たくみ)の町しもすわあきないプロジェクト」(長野)、東海・北陸は「春蘭の里実行委員会」(石川)、中国・四国は「黒潮実感センター」(高知)、九州・沖縄は「さくらじま旬彩館」(鹿児島)に、それぞれ決定。近畿は見送られた。

 大震災を教訓にした防災活動など工夫を凝らした活動には特別賞(副賞10万円)を贈呈。「仙台市福住町町内会」(宮城)、「南相馬ジュニアコーラスアンサンブル」(福島)、「共和の郷・おだ」(広島)の3団体が決まった。残る39団体も地域への貢献が大きいとして優秀賞となった。

◎受賞団体は次の通り

 ▽大賞 島の風(沖縄県伊是名村)

 ▽準大賞 山形国際ドキュメンタリー映画祭(山形市)、京町家再生研究会(京都市)

 ▽ブロック賞 北海道・東北=いわて子育てネット(盛岡市)、関東・甲信越=匠の町しもすわあきないプロジェクト(長野県下諏訪町)、東海・北陸=春蘭の里実行委員会(石川県能登町)、中国・四国=黒潮実感センター(高知県大月町)、九州・沖縄=さくらじま旬彩館(鹿児島市)

 ▽特別賞 仙台市福住町町内会(仙台市)、南相馬ジュニアコーラスアンサンブル(福島県南相馬市)、共和の郷・おだ(広島県東広島市)

 ▽優秀賞 アルテピアッツァびばい(北海道美唄市)、ふくろうの会(北海道室蘭市)、Kyosokyodo(共創郷土)=青森県十和田市、秋田クレジット・サラ金・悪徳商法被害をなくす会(秋田市)、会津エンジン(福島県会津若松市)、カミスガプロジェクト(茨城県那珂市)、うずま川遊会(栃木県栃木市)、本一・本二まちづくりの会(群馬県桐生市)、縁結びの街めぬま連絡協議会(埼玉県熊谷市)、熱血!!勝浦タンタンメン船団(千葉県勝浦市)、谷根千・駒込・光源寺隊(東京都)、河内川あじさいの会(神奈川県平塚市)、トキどき応援団(新潟県佐渡市)、山梨ガバメント協会(山梨県山梨市)、福岡町つくりもんまつり実行委員会(富山県高岡市)、若狭熊川宿まちづくり特別委員会(福井県若狭町)、恵那市地域自治区地域協議会連絡会議(岐阜県恵那市)、山の手未来の会(静岡県焼津市)、矢勝川の環境を守る会(愛知県半田市)、きほく里山体験笑楽校(三重県紀北町)、冨田人形共遊団(滋賀県長浜市)、Home door(大阪市)、コウノトリ湿地ネット(兵庫県豊岡市)、大和信用金庫(奈良県桜井市)、日高川漁業協同組合日高川あゆ種苗センター(和歌山県日高川町)、智頭町森のようちえん まるたんぼう(鳥取県智頭町)、斐伊川流域環境ネットワーク(松江市)、吉備野工房ちみち(岡山県総社市)、みすゞ燦参SUN実行委員会(山口県長門市)、新町川を守る会(徳島市)、瀬戸内国際芸術祭ボランティアサポーター「こえび隊」(高松市)、今治焼豚玉子飯世界普及委員会(愛媛県今治市)、つづら棚田保全協議会(福岡県うきは市)、嬉野市地域力開発プロジェクト会議・新ツーリズムチーム(佐賀県嬉野市)、あづち大島たからもんの会(長崎県平戸市)、二見わっしょいファーム(熊本県八代市)、豊後森機関庫保存委員会(大分県玖珠町)、小川作小屋村運営協議会(宮崎県西米良村)、船浮音祭り実行委員会(沖縄県竹富町)

 近畿のブロック賞は見送られた。

 ◎後援団体一覧

  「第3回地域再生大賞」は次の省庁、団体が後援しています。(順不同)
 内閣府、総務省、文部科学省、国土交通省、厚生労働省、農林水産省、環境省、全国知事会、全国市長会、全国町村会

シンポジュウム

アイデア、波及効果は 選考委、活発な論議

 識者らでつくる選考委員会(委員長、岡本義行(おかもと・よしゆき)・法政大大学院教授)は、各都道府県から選ばれた50団体の審査にあたった。書類審査に加え、現地を訪ねた委員が活動の様子を報告。アイデアや将来性、地域への波及効果は―。さまざまな観点から論議が続いた。

 ▽海外へ文化発信

 評価を集め浮上したのは「島の風」(沖縄)、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」(山形)、「京町家再生研究会」(京都)の3団体だった。

 古民家を修復して宿泊施設を運営する「島の風」は、補助金になるべく頼らない姿勢に注目が集まった。「島の暮らしに触れ、伝統や文化を理解してもらおうという狙いや、景観を残す活動も素晴らしい」と意見が一致、大賞に推された。

 「山形国際ドキュメンタリー映画祭」は、海外の映像作家から目標とされるレベルの高さを評価。地方都市が文化を発信する意義も大きいとの声も相次いだ。町家を保存・活用し伝統の継承に取り組む「京町家再生研究会」には「体制が整い専門家の域に達している」と感心する委員も。いずれも準大賞に決まった。

 ▽新たなモデル

 次いで、ブロック賞の選考に移った。北海道・東北は、東日本大震災でも子育て支援に尽くした「いわて子育てネット」(岩手)に決定。関東・甲信越では「匠(たくみ)の町しもすわあきないプロジェクト」(長野)が、空き店舗に起業家やものづくりの職人を誘致するユニークな取り組みは、地域おこしの新たなモデルと評価を受け選出された。

 東海・北陸は、地元食材を使った食事などもてなしを工夫し農家民宿を営む「春蘭の里実行委員会」(石川)に。中国・四国では、ダイバーを巻き込みイカの産卵場所をつくるなど環境保護を続ける「黒潮実感センター」(高知)に決まった。

 九州・沖縄は、摘果したミカンでつくったドレッシングなど地元農産物の加工品の製造・販売に取り組む「さくらじま旬彩館」(鹿児島)に決まった。近畿のブロック賞は見送られた。

 ▽歌も地域の力に

 工夫を重ね地域に活力を与えた団体には、特別賞を贈ることで一致。地域挙げて防災・防犯に取り組む「仙台市福住町町内会」(宮城)、被災地の女子中高生が国内外に歌声を届ける「南相馬ジュニアコーラスアンサンブル」(福島)、自治組織で農業などに挑む「共和の郷・おだ」(広島)の3団体が選ばれた。

 残る39団体も、それぞれの地域での活動を評価し、優秀賞に決まった。

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