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 地方の疲弊を打破しようと取り組む団体の支援を目的に、地方新聞46紙と共同通信社が合同で2010年度から設けた。専門家でつくる選考委員会(委員長・岡本義行(おかもと・よしゆき)法政大大学院政策創造研究科長)が書類や現地審査にあたった。各新聞社と共同通信社は09年度から合同企画「地域再生」や、識者らと地方の問題を話し合う「地・宝・人(ち・ほう・じん)ネット」も始めている。

広島の団体に再生大賞 準大賞は宮城と高知

 地域活性化に取り組む団体を支援しようと全国の地方新聞社と共同通信社が設けた「第2回地域再生大賞」の受賞団体が1月21日、決まった。「ブルーリバー」(広島)大賞(副賞100万円)に、「定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会」(宮城)「大宮産業」(高知)準大賞(同30万円)に選ばれた。

 都道府県ごとに原則1団体選出された計50団体を審査。大賞のブルーリバーは住民が出資した有限会社。割安の賃貸住宅を子育て世帯に提供し住民を増やすなど、企業や自治体にできないきめ細かなコミュニティー維持の手法が評価された。

 準大賞の定禅寺ジャズフェス実行委は、市民ボランティア中心にユニークな音楽祭を育てた。大宮産業は山あいの地で、住民が日用品販売に取り組む努力が支持された。

 ブロック賞(副賞10万円)は、北海道・東北が「千葉之家花駒座」(福島)、関東・甲信越は「那珂川町里山温泉トラフグ研究会」(栃木)、東海・北陸は「夢未来くんま」(静岡)、近畿は「秋津野」(和歌山)、九州・沖縄は「まつうら党交流公社」(長崎)。大賞と準大賞が選出された中国・四国は見送られた。

 大震災復興に尽くすなど顕著な活動をした団体には特別賞(副賞10万円)を決定。「遠野まごころネット」(岩手)「浪江焼麺太国」(福島)「富士山河口湖音楽祭実行委員会」(山梨)「水辺と生き物を守る農家と市民の会」(福井)「きびっとの杜」(佐賀)が選ばれた。

 残る37団体も地域へ貢献が大きく優秀賞を贈ることを決めた。表彰式は2月23日、都内で開く。(2012年1月22日)


 ◎協賛・後援団体一覧

 「第2回地域再生大賞」は次の企業、省庁、団体が協賛、後援しています。(順不同)
 ▽協賛 三井住友海上火災保険
 ▽後援 内閣府、総務省、文部科学省、国土交通省、厚生労働省、農林水産省、環境省、全国知事会、全国市長会、全国町村会

シンポジュウム

各地に確かな取り組み

 東日本大震災からの復興や地域文化の継承、生態系の保全―。全国の地方新聞46紙と共同通信社が合同で設けた「第2回地域再生大賞」の受賞団体は、地域社会が持つ幅広い力を示した。厳しい環境に立ち向かう住民の取り組みは、各地で確実に息づいている。

市民の力、幅広い活動に 地域づくりや被災地支援

 都道府県から原則1団体ずつ推薦された計50団体をめぐって、選考委員会(委員長=岡本義行(おかもと・よしゆき)・法政大大学院政策創造研究科長)は、さまざまな観点から検討を重ねた。書類審査に加え、現地に出かけて関係者と意見交換も実施。委員らの論議は白熱した。

 ▽新モデルと評価

 大賞に推された「ブルーリバー」(広島)は、地域づくりの戦略が高く評価された。行政や企業に頼らず住民が出資や計画をまとめ、若者に割安な賃貸住宅を提供するなどユニークな事業を展開。山あいの地で新住民を増やしている実績が「ビジネスモデルとしても都市開発としても新しい。次世代にもつながる」と期待する声が出た。

 準大賞には「定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会」(宮城)と「大宮産業」(高知)の2団体が決まった。活動分野は異なるが、いずれも住民の力を生かした取り組みだ。

 同実行委は市民ボランティアが中心となって、著名人や大口スポンサーに依存せず誰もが参加できる音楽祭を実現。昨年も大震災を乗り越え、多くの人を集め成功させた。大宮産業は山間地の集落が自ら、買い物の拠点を守ろうという取り組みで、人口減少が本格化する中で地域が参考にできる試みだと評価された。

 ▽地域支える活動

 ブロック賞にも、地域を支える多様な団体がそろった。北海道・東北では、200年を超える歴史があるという地域の歌舞伎を守ってきた「千葉之家花駒座」(福島)が選出。関東・甲信越は、温泉を利用してトラフグを養殖し、地域の特産品に育てようと取り組む「那珂川町里山温泉トラフグ研究会」(栃木)に決まった。

 東海・北陸からは、主婦を中心に道の駅の経営などに取り組む「夢未来くんま」(静岡)が選ばれた。近畿は、農産加工やグリーンツーリズムを手掛ける「秋津野」(和歌山)になった。

 九州・沖縄は、農漁村の民泊で体験型修学旅行を提供する「まつうら党交流公社」(長崎)に決定。大賞・準大賞が選出された中国・四国は、ブロック賞を見送った。

 ▽支援活動も受賞

 こうした賞から漏れたが、住民のよりどころとなるなど大きな貢献をした団体に特別賞を贈ることが決定。大震災の被災地からは、支援活動を続ける「遠野まごころネット」(岩手)と、古里の味を守る「浪江焼麺太国」(福島)が決まった。

 地元の施設を活用しコンサートを重ねる「富士山河口湖音楽祭実行委員会」(山梨)や、環境保全に取り組む「水辺と生き物を守る農家と市民の会」(福井)も選出。里山の整備などを行っている「きびっとの杜(もり)」(佐賀)も評価され、計5団体の受賞が決まった。

 残る37団体も貴重な活動だとして、優秀賞を贈ることで一致した。


 ◎「地域再生大賞」に参加している46紙

 北海道新聞室蘭民報デーリー東北秋田魁新報山形新聞岩手日報河北新報福島民報福島民友下野新聞茨城新聞上毛新聞埼玉新聞千葉日報東京新聞神奈川新聞新潟日報山梨日日新聞信濃毎日新聞静岡新聞中日新聞岐阜新聞伊勢新聞福井新聞北國新聞北日本新聞京都新聞奈良新聞神戸新聞日本海新聞山陰中央新報山陽新聞中国新聞四国新聞愛媛新聞徳島新聞高知新聞西日本新聞佐賀新聞大分合同新聞長崎新聞熊本日日新聞宮崎日日新聞南日本新聞沖縄タイムス琉球新報

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