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地域再生大賞

 地方新聞46紙と共同通信社が、合同で本年度創設した。地方の疲弊は深刻だが、打開を目指す取り組みも目立ってきた。こうした活動に取り組む団体を、各新聞社と共同通信社のネットワークを生かして取り上げ、支援することが狙いだ。各新聞社と共同通信社は2009年7月から、合同企画「地域再生」をスタートさせ、さまざまな活性化の試みを紹介。NPO法人代表や首長ら識者と、地域が抱える問題を話し合う「地域再生列島ネット」も合同で立ち上げた。

初の大賞は静岡の団体に 地域再生、準大賞は2団体

 地域活性化に取り組む団体を支援しようと、全国の地方新聞社と共同通信社が創設した「第1回地域再生大賞」の受賞団体が2月11日、発表された。大賞(副賞100万円)は「グラウンドワーク三島」(静岡)に決定。準大賞(同30万円)には「県立柏原(かいばら)病院の小児科を守る会」(兵庫)「倉敷町家トラスト」(岡山)が選ばれた。

 地方新聞46紙と共同通信が、都道府県ごとに原則1団体ずつ計50団体を推薦。識者らでつくる大賞選考委員会(委員長、岡本義行(おかもと・よしゆき)・法政大大学院政策創造研究科長)が審査を行った。

 大賞となった三島は、水辺環境の再生を目指すNPO法人で「日本のナショナルトラストの先駆け」と高い評価を集めた。渡辺豊博(わたなべ・とよひろ)事務局長(60)は「企業や住民、行政が連携し実績を重ねたことが町を元気にする原動力になった」と話した。

 準大賞の同守る会は、医者と患者との理解を深める地道な活動による地域医療への貢献が認められた。同トラストも、伝統の町家を中心にしたまちづくりが優れているとの声が高かった。

 北海道・東北、関東・甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州・沖縄の6ブロック賞(副賞10万円)は「たかはた共生塾」(山形)「伊参(いさま)スタジオ映画祭実行委員会」(群馬)「三重県立相可高校調理クラブ」(三重)「碧(あお)い びわ湖」(滋賀)「高松丸亀町商店街振興組合」(香川)「安心院(あじむ)町グリーンツーリズム研究会」(大分)に、それぞれ決まった。

 独自の活動が評価された特別賞(副賞10万円)は「大内宿保存会、大内宿結(ゆい)の会」(福島)「日本上流文化圏研究所」(山梨)「色川地域振興推進委員会」(和歌山)「阿蘇グリーンストック」(熊本)「種子島アクションクラブ」(鹿児島)「琉球在来豚アグー保存会」(沖縄)の6団体を選出。残る35団体には優秀賞が贈られる。(2011年2月12日)

 「第1回地域再生大賞」は次の企業、団体が協賛・後援しています。(順不同)
 ▽協賛 農林中央金庫、三井住友銀行、第一生命保険
 ▽後援 総務省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省、文部科学省、環境省、内閣府、全国知事会、全国市長会、全国町村会

シンポジュウム

多彩な活動を熱心に議論 選考委、積み重ねを評価

 全国の地方新聞46紙と共同通信社が推薦した50団体を、識者らでつくる大賞選考委員会(委員長、岡本義行(おかもと・よしゆき)・法政大大学院政策創造研究科長)は、さまざまな角度から審査にあたった。環境保全や医療、商店街の振興―。多彩な活動に委員らの論議は熱を帯びた。

 ▽モデルと評価

 高い評価を集めたのは、水辺の環境再生を目指す「グラウンドワーク三島」(静岡)と、母親らが医師を支援しようとつくった「県立柏原(かいばら)病院の小児科を守る会」(兵庫)、伝統の町家を柱にまちづくりを進める「倉敷町家トラスト」(岡山)の3団体だった。

 このうち三島が「幅広い取り組みはボランティア活動の成長モデル。人材育成も進め組織として素晴らしい」と大賞に推された。守る会は「小児医療に貢献し生命に直結した活動」と評価。町家トラストも「町家を生かした生活様式の研究も独創的」とし、準大賞にふさわしいとされた。

 ▽多彩な活動

 地域ごとにブロック賞を選考。北海道・東北は、有機農業を長年続ける「たかはた共生塾」(山形)に。関東・甲信越では、山あいの廃校で映画づくりに取り組む「伊参(いさま)スタジオ映画祭実行委員会」(群馬)が地域文化への貢献が評価された。

 東海・北陸は、高校生によるレストランという試みが注目される「三重県立相可高校調理クラブ」(三重)に決定。近畿は、粘り強く水質浄化に取り組む「碧(あお)い びわ湖」(滋賀)、中国・四国は、民間主導で商店街再開発を果たした「高松丸亀町商店街振興組合」(香川)が、それぞれ選ばれた。九州・沖縄は、農業体験と宿泊で都市と交流を進める「安心院(あじむ)町グリーンツーリズム研究会」(大分)となった。

 ▽独自の振興策も

 さらに、独自の視点による地域振興も見逃せないとし、特別賞を贈ることで一致。街並み保存に取り組む「大内宿保存会、大内宿結(ゆい)の会」(福島)、小さな町で起業や商品開発を目指す「日本上流文化圏研究所」(山梨)を、それぞれ選んだ。

 都市からの定住者を受け入れてきた「色川地域振興推進委員会」(和歌山)と、野焼きなどで草原を守る「阿蘇グリーンストック」(熊本)も、地域貢献が優れているとの声を集めた。地域の貴重な種を守る「琉球在来豚アグー保存会」(沖縄)や、島に根差したマスクヒーローによる創作劇を行う「種子島アクションクラブ」(鹿児島)の活動も評価され、計6団体が特別賞と決まった。

 残る35団体も、地域への貢献は高く、優秀賞を贈ることになった。

 ▽地域再生大賞に参加している46紙は次の通り

 北海道新聞、室蘭民報、河北新報、デーリー東北、秋田魁新報、山形新聞、岩手日報、福島民報、福島民友、下野新聞、茨城新聞、上毛新聞、東京新聞、千葉日報、神奈川新聞、埼玉新聞、山梨日日新聞、信濃毎日新聞、新潟日報、中日新聞、伊勢新聞、静岡新聞、岐阜新聞、北日本新聞、北國新聞、福井新聞、京都新聞、奈良新聞、神戸新聞、山陽新聞、中国新聞、日本海新聞、山陰中央新報、四国新聞、愛媛新聞、徳島新聞、高知新聞、西日本新聞、大分合同新聞、宮崎日日新聞、長崎新聞、佐賀新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス、琉球新報

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