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 深刻化する地域の疲弊に挑む団体にエールを送ろうと、地方新聞社と共同通信社が2010年度に設けた。各社が都道府県から原則1団体ずつ計団体を推薦し、専門家でつくる選考委員会が審査にあたり、大賞など各賞を決定する。昨年度の第6回までに計300団体を表彰した。昨年度は、これまでの表彰団体をまとめて紹介した本「まちづくりのレシピ―地域再生大賞から」(共同通信社)も出版した。

候補の50団体出そろう 第7回地域再生大賞

 地域づくりに取り組む団体を支援しようと、地方新聞社と共同通信社が設けた「第7回地域再生大賞」の第1次選考を通過した50団体が1日、出そろった。観光や産業の活性化、交流人口の拡大など、各団体の活動はさまざま。選考委員会の審査を経て、来年1月に大賞など各賞を発表する。

 第1次選考は地方新聞45紙と共同通信社が実施。地域の課題に挑むNPO法人や市民団体などを対象に、都道府県ごとに原則1団体ずつ推薦した。

 識者らでつくる選考委員会(委員長、岡本義行・法政大大学院教授)が選考にあたる。大賞1団体(副賞100万円)、準大賞2団体(同30万円)のほか、ブロック賞(同10万円)や特別賞(同10万円)などを決定。表彰式・シンポジウムは来年2月に東京都内で行う。

 地域再生大賞は2010年度に設けた。これまでの大賞は「グラウンドワーク三島」(静岡)、「ブルーリバー」(広島)、「島の風」(沖縄)、「はやめ南人情ネットワーク」(福岡)、「てごねっと石見」(島根)、「かさおか島づくり海社」(岡山)。


◎協賛・後援団体一覧

 「第7回地域再生大賞」は、次の企業や省庁、団体が協賛、後援しています。

 ▽協賛 住友化学、中日本高速道路、西日本高速道路、日本政策金融公庫、日本たばこ産業(JT)、日本取引所グループ(JPX)、東日本高速道路、三井住友海上火災保険、ゆうちょ銀行

 ▽特別協力 全日本空輸、トヨタ自動車

 ▽後援 厚生労働省、国土交通省、財務省、全国市長会、全国知事会、全国町村会、総務省、地域経済活性化支援機構、中小企業基盤整備機構、都市再生機構(UR)、内閣府、農林水産省(五十音順)

多彩な分野に広がる活動  課題に向き合い工夫

全国から選ばれた50団体の活躍は、多彩な分野に広がる。地元の産物や文化など伝統を生かした取り組みや、インターネットを駆使した活動も。地域の課題に向き合い工夫を重ねてきた団体をブロック別にまとめた。

 【北海道・東北】

 1道6県から9団体が選出された。再建された駅舎を拠点にしたまちづくりや、豪雪地帯での住民の支え合いを目指す地道な取り組みが評価された。地元の海産物の付加価値を高める活動や、野菜やワインを新たな特産物に育てる試みも注目を集めそうだ。農道空港や湿原を拠点にした取り組みや、若者の育成に力を入れる団体も選ばれた。

 【関東・甲信越】

 候補は1都9県から10団体。かんきつ類やコロッケといった地元の味を磨く活動が登場。グループをつなぎ新たな活動に発展させる取り組みや、地元の歴史の研究や清掃活動を長年続ける団体も貢献が認められた。市町村が力を合わせ地域をアピールする活動や野生動物の駆除・加工を始めた取り組みも選ばれた。退職後の過ごし方を考えるユニークな団体も。

 【東海・北陸】

 7団体が7県から選ばれた。廃校や古い街並みを生かして、イベントなど交流活動を進める団体が評価された。アニメの舞台となった温泉地や、芝桜を育て観光地化した地域の戦略も工夫にあふれている。人口が減った集落で古民家の修復などを進める団体も注目されそうだ。昔ながらの製法で続ける塩作りや、新たな視点で進める林業の取り組みも関心を集める。

 【近畿】

2府4県から6団体が候補となった。知恵を出し合い農業に取り組む女性グループや、"戦隊ものヒーロー"を装った若手農家の団体が選出。業種を超えて働き方を考える女性たちの取り組みには共感が集まりそうだ。さまざまな団体が連携して大都市での子育てを支える団体も選ばれた。地元のシンボルのチョウや古い文化・歴史に向かい合う活動は着実に広がっている。

 【中国・四国】

 9県から9団体が選出。伝統の作物を生かして新たな特産物を作った団体や、地域の歴史を再評価しコミュニティーづくりを進める団体が登場。砂浜を舞台にしたTシャツや漂流物の展示や、子どもの美術教育といった芸術分野の取り組みも取り上げられた。"買い物難民"を支える販売活動や、障害者とともに農作業に取り組む団体にも関心が集まりそうだ。

 【九州・沖縄】

 8県から9団体が選ばれた。インターネットを利用して地域の課題解決に挑む活動は斬新だ。医療や介護に携わる人たちが交流を重ねる団体も注目される。武家屋敷を着物で歩いたり、伝統の帆掛け船を楽しんだりする取り組みは観光戦略として関心を集めそうだ。古い街並みでの子育て活動も選出。伝統の和菓子を守る職人の挑戦や高齢者が知恵を絞る村おこし、貧困家庭の子どもを支える団体も候補となった。