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「これがイチオシ!2―地域再生」 第9部「工夫は無限」

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【04】

まちの値打ち発掘しよう デザイナー、コシノジュンコさんに聞く

 生まれ育った大阪府岸和田市は歴史ある城下町で、だんじり祭りで知られている。自分も太鼓や笛の音を聞くと、いてもたってもいられなくなる性分だ。まちを離れ、どれだけ値打ちがあるものかよく分かった。国内に祭りが多く残っていることは世界に誇れる。地域の団結力やチームワークを発揮している証しだ。

 だが、地方の商店街にはシャッター通りが多く、岸和田も普段はひっそりとしている。車社会が広まって人々がまち歩きを楽しまなくなり、郊外のショッピングモールに客を取られている。

「『この指とまれ』でまちおこしを」と話すコシノジュンコさん=東京都港区

 商店街で何か一つ、地域独特のものを売り出してみたらどうか。昔の名残がある通りは、今もたくさんある。外から見て、いいなと思っても地元で気付いていないものもきっとある。値打ちのあるものを発掘して磨くことが大切だ。まち歩きが楽しくなるようなイベントも企画してほしい。

 日本人の最大の特徴はおもてなしの心だと思う。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて地方でも海外の人を迎える立場から、まちのあるべき姿を見直すきっかけにするべきだ。

 地元のおでんやしょうゆなど、昔は「こんなもの」と思われていたのを看板商品にしているところも出てきている。値打ちに気付き、「これが1番」とPRしている。海外の人にとっても魅力的で、少々場所が離れていても訪れるはずだ。

 あらゆる取り組みは1人から始まる。「 この指とまれ 」で、その人にみんなが寄ってくる。まちおこしで、そんな最初の1人が全国の多くの地域に出てくれればいいと願っている。(共同通信社、聞き手・川口晃)

 【共同通信社】

共同通信
略歴

コシノジュンコさん

コシノジュンコさん 大阪府出身。新人デザイナーの登竜門といわれる装苑賞を最年少の19歳で受賞。 パリ・コレクション に20年以上作品を発表したほか、世界各地でショーを開催している。観光庁の「VISIT JAPAN大使」も務める。