47NEWS >  地域ニュース >  これがイチオシ!地域再生 >  第19部 「新たな着想で」 見方次第で資源に 【04】地元愛につながる存在に サッカー監督、高木琢也氏に聞く

これがイチオシ!地域再生

第19部 「新たな着想で」 見方次第で資源に

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【04】

地元愛につながる存在に サッカー監督、高木琢也氏に聞く

 プロスポーツのチームが地域にあると、どんな得があるのかとよく考える。一つは多くの人に囲まれサインをする選手たちの存在だ。子どもたちがサッカーをしたい、このチームでやりたいという夢を膨らませることにつながるのかなと思う。

 もう一つは、試合会場で見かける家族や友達、恋人たちのことだ。その人たちの会話で、私たちのチームが共通の話題になれば、絆を強めることにつながるのではないかと思う。応援することで、家族や友達の輪が広がる。それが一番大事なことだと考えている。

 インタビューに答えるJ2長崎の高木琢也監督
 

 もちろん、チームのグッズが売れるなど経済効果はあった方がいい。けれど、試合のある週末をわくわくして待ち、私たちを見て何かを感じてくれることの方がよほど重要だ。東京へ遠征に行けば長崎出身の人たちが見に来てくれる。そういう誇りや地元愛に、つながっていくのだと思う。

 首都圏と地方のチームでは役割が全然違う。私たちは単なるクラブではなく、長崎の持ち物であり、県民が支えているのだと思ってもらわないといけない。そういう意義があるから、ほとんどの都道府県でプロスポーツのチームをつくる動きが出てきたのだと思う。

 高校生まで長崎で暮らした。しかし、サッカー漬けだったし、大学入学以降も帰れず、長崎をほとんど知らなかった。帰ってきて新鮮だ。長崎市内を歩けば、歴史や文化があふれている。

 長崎は田舎でいい所はないと思っていた。今は自然など良いところをたくさん感じる。知識を持って帰ってきたから、地元のことをいろいろと考えるようになった。とても面白く感じている。(共同通信社、聞き手・伊藤祐三)

 【共同通信社】

共同通信
略歴

高木琢也さん

 高木琢也さん(たかぎ・たくや) 67年長崎県生まれ。サッカー選手として長身を生かした豪快なプレーで知られ、Jリーグや日本代表で活躍。13年はJ2に昇格したばかりのV・ファーレン長崎を率い、J1昇格争いを演じる好成績を残した。