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これがイチオシ!地域再生

第18部 「明日を開く」 独自の着想で勝負

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【03】

自慢の鍋料理、地域で競う 食材を活用、魅力も発見

 地元食材を使った鍋料理を競う宮崎県の「西都児湯(さいとこゆ)鍋合戦」(さいとこゆ観光ネットワーク主催)。6回目を迎えた今年は11月17日に開かれ、県内外から9チームが参戦した。会場となった高鍋町の県農業科学公園ルピナスパークには約2万人が詰め掛け、宮崎の名物イベントとして定着し始めている。

 同県中央部の西都児湯地域は、人口1200~3万2千人の1市5町1村で構成される。鍋合戦は、川南町の団体が名物にしようと鍋料理をつくり始めたところ、高鍋町から「地名に鍋を冠する高鍋を差し置いて、鍋料理とは」と声が上がり、"果たし状"を送ったのが始まり。2008年4月、第1回の合戦が開かれた。20131219miyazakimap2.JPG

 合戦には農業や漁業、商工団体などの有志らでつくるチームが出場。手作りのよろいやかぶとを着けたチームの代表「鍋将軍」が、それぞれの料理をPRしながら、1杯300円で販売し「西都児湯鍋将軍」の座を争う。

 今年は、ソウダガツオのだしをベースにしたけんちん汁に豚肉の角煮をトッピングした川南町の「海と大地の出会い鍋」が鍋将軍の称号を獲得した。

 

地元食材を使ったオリジナルの鍋料理をつくる「西都児湯鍋合戦」の出場者ら=宮崎県高鍋町
 西都児湯地域は、10年に口蹄(こうてい)疫の被害が集中した地域でもある。翌11年の合戦では復興を願って、川南町の牛や豚、鶏肉入り「復活肉うどん」が選ばれたこともあった。

 地元の魅力を再発見し、磨き上げるきっかけにもなっている鍋合戦。主催する同ネットワーク前会長の黒木敏之(くろき・としゆき)さん(60)は「農と食をつないでうまくPRすれば集客できると気付いた」と話し、回を重ねるごとに自信を深めている。(宮崎日日新聞社、文と写真・竹之下理恵)

 【宮崎日日新聞社】

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絆強め元気の源

 口蹄(こうてい)疫で約29万頭の家畜が犠牲となった西都児湯(さいとこゆ)地域。復興に励む住民は鍋を共同で作ることで絆を強め、他地域と競って互いの魅力を再確認する。鍋合戦は単なるイベントではなく、地域の元気の源だ。(宮崎日日新聞社・竹之下理恵