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会社も婚活支援 新たな社会貢献に

日本食研ホールディングスの社内結婚神社を挟んで立つ社内結婚カップル

 社員の「婚活支援」に、企業や労働組合が乗り出した。社内結婚は減って出会いのチャンスが細るなか「プライベートの充実は仕事にもプラス」との期待がこもる。福利厚生からさらに進め「企業による社会貢献の一環」という見方も出ている。
 2010年秋、東京・秋葉原で古河電工労組本社支部が若手組合員向け婚活セミナーを開いた。講師は結婚情報サービス会社「オーネット」(東京)の西口敦マーケティング部長。「相手の良い点を見つけ、褒めて気持ち良くさせるのが大事。営業でも使える戦略ですよ」
 熱心に聞き入る約20人の参加者。その一人は「組合がここまで?と最初は驚いたけど、来てよかった」。支部執行委員長として企画した山田肇さんは「踏み込んじゃいけない『聖域』のように考えられてきたが、関心は高い」と手応えを語る。
 トヨタ自動車労組(愛知)も10年末、婚活に欠かせない自己アピール法などをセミナーで伝授。「若い人に元気になってもらうのが目的。今後も続けたい」と谷貝友隆・同労組企画広報局長。
 中小企業も動いている。横浜市の約5千社でつくる福利厚生組織「ハマふれんど」は、会員企業の社員が参加できるお見合いパーティーを11年2月に開いた。共催した結婚情報サービス会社「ツヴァイ」(東京)の池田晃専務は「社員が幸せにならないと仕事もうまく回らない。それに気付いた経営者が積極的に動き始めた」とみる。
 婚活支援の背景には職場環境の激変がある。「『婚活』時代」の共著者、白河桃子さんはこう話す。「かつて出会いは職場にあり、部下の縁結びに活躍する上司もいた。だが今は終身雇用の崩壊で人間関係が薄れ、職場結婚は衰退。伴侶を探す個人の活動を後押しする婚活支援が企業に求められている」
 そんな中「職場結婚奨励」という形で一貫して婚活支援を続け、注目を集めているのが愛媛県今治市の食品会社「日本食研ホールディングス」(従業員約3700人)。
 1971年の創業から2011年2月26日までに499組が結婚、近年は毎月数組というハイペースだ。結婚すると、本社ビル内にある「社内結婚神社」に人事担当者が夫婦の名入り絵馬を奉納する。
 10年秋に結婚した岸野雅也さん(30)、岩見優子さん(27)夫妻は「お互い社内事情が分かるので仕事の相談ができるし、会社が『家族ぐるみで貢献している』と共働きをサポートしてくれるのも助かる」と笑う。社内結婚組の満足度は高い。
 日本青年館結婚相談所の板本洋子専門相談員は「競争社会の厳しさから無機質になりがちな職場に、男女の出会いというソフトな風が吹けば、人間関係も良くなり企業にもメリット。どんな形であれ、社員の結婚を応援するのは今や企業の社会貢献」と話している。



2011/03/15  【共同通信】 


hazime
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