性教育漫画 悩むシングルパパに好評
作者の木浦真由美さん(左)と猿渡香恵さん=福岡県春日市
主人公の女子小学生が子宮のキャラクターを案内役に、生理など自分の体の仕組みを学ぶ―。福岡県の主婦らが自費出版した漫画「おしえて!しきゅうちゃん どきどきガールズブック」が女の子を育てるシングルファーザーらに好評だ。
口では伝えにくいけれど、大切なこと。離婚が増える中、思春期を迎える異性の子どもに体や性のことをどう教えるかはひとり親には悩ましい問題で、こうした“教材”へのニーズは高い。第2弾としてシングルマザーの要望が多い「男の子向け」も構想中という。
作者は福岡県春日市の主婦猿渡香恵さん(39)とイラストレーター木浦真由美さん(46)。娘が同じ小学校に通うPTA仲間だ。
猿渡さんは2008年、体つきが変わってきた小学4年の長女(10)に「そろそろ初潮のことを教えなきゃ」と感じ、参考にする本を探したが、いいものが見つからない。「それなら自分たちで」と木浦さんに声をかけ、本作りが始まった。
親しみやすいようカラー漫画で構成、自分の体の変化を記録するカードを付ける工夫も。09年9月に完成し、インターネットで販売を始めた。
シングルファーザーになって約6年という福岡市の自営業宮原礼智さん(38)はガールズブック出版を知り、小学1年の娘と一緒に読んでみた。
女の子を育てるシングルファーザー仲間から「娘が初潮を隠していたため気付かなかった」と聞いたことがある宮原さんは「まだ早いかもしれませんが、その時になって慌てるよりいい。不安が少し軽くなりました」。自身が運営するシングルファーザーの交流サイトで紹介、販売もしており「親子で読めるのがいい」などと好評だ。
「もしかしたら」。秋田県の会社員男性(36)は09年、長女(9)の下着の汚れに気づき戸惑った。病気の妻は長期入院中で、3人の子育てを1人で担う。小学校の養護教諭に相談し、初潮ではないと分かったが「ちゃんと教えてあげないと」と感じた。ネットで購入したガールズブックを「女の子の体にはこんな変化があるんだよ」とさりげなく長女に渡し、胸をなでおろしたという。
ひとり親家庭を支援するNPO法人「Wink」(東京)理事長の新川てるえさんは「異性の子どもに、性のことをどう教えたらよいかという相談は多い。こうした本をきっかけに教えるのも親子の良いコミュニケーションになる」と話す。
1冊525円(税込み)。「スパロウショップ」のサイト(http://stsparrow.cart.fc2.com/)で購入できる。
2010/03/15 【共同通信】

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