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日本酒 津々浦々

17年10月23日 23:59


【3110】隠岐誉 江戸の純米酒90(おきほまれ) 【島根】

島根県隠岐郡隠岐の島町 隠岐酒造
島根県隠岐郡隠岐の島町 隠岐酒造

【P居酒屋にて 全12回の⑪】

 久しぶりの、酒友・オタマジャクシ&ウッチー&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。この飲み会の場所は、P居酒屋と決めている。

「梅一輪 吟醸辛口」「二人静 吟醸」「高千代 扁平純米 無調整生原酒 からくち +19純米 秋あがり」「寒菊 花の九十九里 純米」「銚子の誉 純米」「さふさ 純米」「天吹 純米大吟醸 BAHAMUT」「加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 生詰原酒 無濾過」「誉池月 純米 ひやおろし 生詰め 改良雄町60」「福鶴 ひやおろし」と飲み進め、店長が11番目に持ってきたのは「隠岐誉 江戸の純米酒90」だった。

 このお酒を持ってくるとき、店長が「このお酒、ちょいとすごいっすよ。ふふふ」と何やら意味ありげに含み笑いをした。さて、いただいてみる。

 美女Fさん「わっ、梅酒だ!」
 美女Sさん「酸味、酸味! 一瞬、梅酒とおもうけど、違う。『これ、梅酒』って出すと、『ん? 似ているけど違う』と言われそうだ」
 酒蛙「たしかに梅酒っぽい味。古酒っぽくもある。酸が強い」
 美女Fさん「不思議な酒だ」
 美女Sさん「日本酒にもこんな酒があるんだあああ!」
 ウッチー「変わった梅酒」
 酒蛙「旨みも甘みもすくない。ドライ的なシャープな辛みが出ている」
 オタマジャクシ「ドライで日本酒っぽくない。でも悪くない」
 酒蛙「うん、悪くない。飲み飽きしない」
 ウッチー「ロックで飲んでもいい」
 美女Sさん「甘みのない梅酒ってとこかな」
 店長「梅酸ですね」
 酒蛙「含み香はまさしく梅酒。その香りが鼻に抜ける」

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合90%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念。しかし、精米歩合90%にびっくりだ。ごはん(食用米)の精米歩合は約92%といわれている。つまり食用米とほぼ同じ精米歩合のコメで醸した酒だったのだ。

 何より酒名の「江戸の純米酒」の意味がラベルにまったく書かれていない。このようなエキセントリックな言葉を使うときは、説明をきちんとしていただけなければ、消費者が困る。

 これについて、共同通信が関係する47CLUBのサイトは、以下のように説明している。

「『隠岐誉 江戸の純米酒90』は江戸時代後期のお酒を再現したお酒です。お酒は辛口で、シェリー酒のような、白ワインのような風味がいたします。現代の嗜好とは違いますが、歴史に思いをはせながらお楽しみいただければと思います。『隠岐誉 江戸の純米酒90』は生酛仕込みで醸しております」「原料米 神の舞」

 江戸時代後期のお酒を再現したから「江戸の純米酒」というのは分かったけど、じゃ、江戸時代後期のお酒とはどんな造りのお酒なんだ?となると、まったく説明が無い。そこまで説明する必要があるとおもう。わたくしが勝手に想像するに、その時代、精米機械が無かったので、精米歩合はぜいぜい90%くらいまでしか上げられなかったから、そして生酛仕込みだから「江戸の純米酒」を名乗っているのではないだろうか? どなたかご存知の方がいらしたら、教えていただきたいものだ。

 使用米の「神の舞」は島根県農業試験場が1985年、母「五百万石」と父「美山錦」という血統の良い優良銘柄同士を交配、選抜と育成を繰り返し品種を固定。1996年に命名、2000年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 酒名「隠岐誉」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「歴史と観光の島『隠岐』に酒造業を残さねばならぬと、西郷酒造組合全員(五社)が共に生き残れる道の最善の手段として、昭和47年10月に企業合同、隠岐酒造㈱を設立。同時に公募した酒名が『隠岐誉』であります」



島根 | 2017/10/23 | 23:59 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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