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日本酒 津々浦々

17年10月16日 17:13


【3097】笑四季 マニアックラヴ refrain(えみしき) 【滋賀】

滋賀県甲賀市 笑四季酒造
滋賀県甲賀市 笑四季酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の④】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回は、S、KO、Fが仕事のため欠席、4人での例会となった。

「いづみ橋 とんぼラベル7号 槽場直詰め 無濾過生原酒 生もと」「雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 ひやおろし」「仙禽 ナチュール UN」と飲み進め、店主が4番目に持ってきたのは「笑四季 マニアックラヴ refrain」だった。

 笑四季酒造は、次から次へと新しい発想で醸した意欲作・実験作・前衛作を世に問うている酒造業界の風雲児。酒質はひとつのカテゴリー内にとどまることなく、貴醸酒的な酒あり、淡麗な酒あり、香り立つ酒あり、中庸な酒あり、と変幻自在。これに付き合う酒屋、居酒屋、飲み手は、目が回りそうだ。とんがりながら次々挑戦している姿は好ましく、業界注目の蔵である。

 笑四季酒造の酒は、わたくしが行く居酒屋に必ず置いているため、飲む機会が非常に多い。当連載でこれまで20種類を取り上げており、トップクラスの掲載数だ。さて、この酒をいただいてみる。笑四季酒造をけっして贔屓しているのではないが、飲む回数が多いため、必然的にこういう結果になる。

 20種類紹介しているうち、今回の酒は「笑四季 マニアックラヴ #2 いとしのキャサリン 生」(当連載【2435】)と同じシリーズである。さて、今回の酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「ん? イメージしていた貴醸酒っぽい『笑四季』とは違う。とりあえず、酸が来る」
 T 「これって、マニアックラヴではなく、ノーマルラヴだな」
 H 「酸はある」
 T 「どこがマニアックなんだろう???」
 酒蛙「ふつうのお酒だな。オーソドックスだ。飲みやすい。さわやかな香りがほのかに」
 T 「酸が強いね」
 酒蛙「飲み進めていったら、ドライ感が出てきた。苦みが出てきた。淡麗感・軽快感があり、旨みはややすくなめ」
 T 「旨みはすくないけど、また飲みたくなる酒だ。飲み飽きしない酒だ」
 酒蛙「酸・苦み・辛みを感じる酒。たしかに飲み飽きしない。酸があるから飲み飽きしない。くどさが無い酒だ」
 T 「その意見に『さんせい』(賛成、酸性の駄洒落)します」
 みんな「……寒い」
 酒蛙「奥にすこし甘みを感じる」

 会話の中でも言ったが、「笑四季」というと、濃醇芳醇の「モンスーンシリーズ」がどうしても思い浮かべる。このシリーズは、それほど飲み手にインパクトを与えた。今回の酒は、「モンスーンシリーズ」とはまったく違う酒質だったため、わたくしはコメントの冒頭で「ん?」と戸惑ったのだった。

 裏ラベルの表示は「原料米 全量滋賀県産吟吹雪、原材料名 米、米こうじ。精米歩合50%」。「吟吹雪」は滋賀県農業試験場が1984年、母「山田錦」と父「玉栄」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1999年に品種登録された酒造好適米。

 問題は、この表示から類推すると純米大吟醸か純米吟醸だとおもうが、特定名称の種類がどこにも書かれていないことだ。なぜ、特定名称を明らかにしないのだろうか??? 非常に残念だ。こだわりぶりが分かるだけに。

 さらに問題はラベル。観覧車の夜景はたぶん、横浜市。プロ野球・横浜ベイスターズの大ファンのわたくしは分かるのだ。それにしても、である。滋賀県甲賀市の酒が、なぜ横浜のラベルなんだろう???

 酒名・蔵名の「笑四季」の由来について、コトバンクは「酒名は、四季を通じて楽しく酒を飲みながら暮らしたいとの思いを込めて命名」と説明している。



滋賀 | 2017/10/16 | 17:13 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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