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日本酒 津々浦々

17年09月30日 11:39


【3074】鮎 純米吟醸 雪中貯蔵(あゆ) 【新潟】

新潟県妙高市 鮎正宗酒造
新潟県妙高市 鮎正宗酒造

【Z料理店にて 全3回の①】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 今回、わたくしが飲んだことがない酒は3種類あった。その中から「鮎 純米吟醸 雪中貯蔵」を選択する。「鮎正宗」は、これまで4種類を当連載で紹介しているが、やわらかくてきれいな酒質という印象を持っている。今回の酒はどうか。

 適度な吟醸香。旨みがきて、すぐ辛みがくる。この辛みが、ずーっと続き、余韻もエンディングも辛み。この辛みの奥に酸と甘みがある。旨みと辛みが味の主流。ただ、旨みは、くどい旨みではなく、さらりとした旨み。非常にきれいな酒。鮎がすむ清流がイメージできる、上品な酒だ。

 辛みが立つが、ドライな辛みではなく、旨みを伴う辛み。すこし温度が上がったら、旨みが出てきて、“旨酸っぱ辛い”味わいとなる。余韻に酸が入ってきて、辛酸の余韻となる。

 瓶の裏ラベルはこの酒を以下のように紹介している。

「蔵内の湧水を用いて仕込み、雪室の天然冷蔵庫で熟成され、雪中貯蔵ならではの柔らかさを感じるお酒です。【お酒のタイプ】香り高くなめらかなタイプのお酒です 【甘辛度】中口」

 また、蔵のホームページはこの酒を「雪室の天然冷蔵庫で熟成され、香り高くフルーティーでなめらかな味わいです」と紹介している。

 裏ラベルの表示は「原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合50%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名および蔵名の「鮎正宗」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「鮎正宗という酒名は、昭和の初めに当酒蔵に程近く保養地として有名な妙高高原町の赤倉に滞在された京都伏見の若宮博義殿下から、この地で鮎釣りをした際に命名していただきました」



新潟 | 2017/09/30 | 11:39 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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