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日本酒 津々浦々

17年09月27日 21:32


【3071】金泉 白い稲妻 純米吟醸 あらしぼり(きんせん) 【広島】

広島県呉市 相原酒造
広島県呉市 相原酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の④】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回は前回同様、S、KO、Fが仕事のため欠席、4人での例会となった。

「勿来の関 純米」「若清水 純米吟醸」「望 bo: 生酛純米 無濾過瓶燗火入れ 秋田酒こまち」に続いて、店主が4番目に持ってきたのが「金泉 白い稲妻 純米吟醸 あらしぼり」だった。

 持ってくるとき店主は「このお酒を飲んでいただきたかったんです」。見たことのない銘柄だなあ、とおもっていたら、店主は「『雨後の月』の蔵のお酒です」と説明してくれた。

「雨後の月」の相原酒造に「金泉」という銘柄があったかなあ??? とおもいながら、コトバンクを見てみたら、「『金泉』は、もとは堀本酒造の銘柄だったが、同蔵の廃業にともない、相原酒造に継承されたもの」という趣旨の説明がされていた。相原酒造で活躍しており、この酒も醸している堀本敦志杜氏は、堀本酒造の杜氏出身だ。

 酒名に連ねている「あらしぼり」を最初、よく見られる「あらしばり」と読んだ。が、ビミョーな“違い感”がある。そこで、よく見たら「しぼり」ではないか。搾るとき、目の粗い袋で搾ったから「あらしぼり」なのだろうか。目の粗い袋で搾ったから、もろみが混じり、白濁しているのだろうか。さて、いただいてみる。

 T 「このようなお酒、好き」
 酒蛙「フルーティーな吟醸香。しかし、出過ぎず、上品さを感じる吟醸香。甘みと旨みと辛みを感じる。ややドライ感があり、余韻の辛みと苦みが長い。この辛みが『稲妻』なんだろうか? 辛みが印象的だ」
 KI「白にごり酒だから『白い稲妻』なのでは?」
 酒蛙「最初、酸を感じなかったが、次第に酸が出てきた。旨みと酸と辛みと、それに、いわゆるにごり酒の味わいが合体した感じの味わい。これは旨い」

 ラベルの表示は「原材料 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 相原酒造の主銘柄は「雨後の月」。この由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「蔵を代表する酒『雨後の月』は、小説家・徳富蘆花が明治33年に発表した随筆『自然と人生』の短編題より二代目・相原格が命名しました。『雨あがりの空に、冴え冴えと光輝く月が周りを明るく照らす』そんな澄みきってうつくしい酒を醸したいと、蔵人が常に目標に掲げる名前です」

「自然と人生」(岩波文庫、昭和42年、46刷)は、わたくしの書棚で読みかけのまま長い間眠っている。こんど「雨後の月」の項だけでも読んでみなきゃ、と「雨後の月」を飲むたびおもうのだが、なかなか手がのびない。



広島 | 2017/09/27 | 21:32 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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