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日本酒 津々浦々

17年09月03日 17:55


【3050】秀鳳 純米大吟醸 生酒 雪女神(しゅうほう) 【山形】

山形県山形市 秀鳳酒造場
山形県山形市 秀鳳酒造場

【Z料理店にて 全4回の④完】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 今回、わたくしが飲んだことがない酒は4種類あった。冷蔵庫を背にしてカウンターに座り、それらを飲む。「春霞 田んぼラベル 夏純吟」「旭鳳 純米吟醸 泰平」「浜千鳥 純米 銀河のしずく うすにごり 生酒」に続いて4番目に選んだのは「秀鳳 純米大吟醸 生酒 雪女神」だった。

 このZ料理店は「秀鳳」が好きで、当連載で取り上げている「秀鳳」はこれまで4種類あるが、うち3種類はZ料理店で飲んだもの。今回の酒を入れれば、5種類のうち実に4種類がこの店で飲んでいる。甘みと香りが印象に残っている。この酒はどうか。

 果実香が適度に華やか。甘い。これが第一印象。甘みは旨みを伴い、旨みが酸を伴う。そして、酸は辛みを伴う。味は、この順で出てくる。舌先に微発泡を感じ、さわやか。甘旨酸っぱくて、非常にジューシー。余韻は軽い苦み。この苦みがアクセントになっていて良い。

 甘みはスイーツデザート的で、くどくない。「秀鳳」のDNAが十分に感じられる。甘旨酸っぱくてジューシー、これに吟醸香がコラボレーションする。トレンド的な味わいのお酒だ。味の各要素はいずれも出過ぎていないが、その中でも甘みがやはり一番出ている。

 瓶の裏ラベルの表示は「使用米 山形県産酒造好適米 雪女神100%使用、精米歩合35%」。

 山形市の国井酒店のホームページによると「雪女神」(ゆきめがみ)は、山形県が、山形県初の大吟醸規格用酒造好適米の開発をめざし、母「蔵の華」と父「出羽の里」を交配、育成と選抜を繰り返し開発した酒造好適米。これで「山田錦」に頼らず、すべて山形県産の原材料で大吟醸を醸すことが可能になった、という。

 酒名「秀鳳」の由来について、コトバンクは「酒名は、中国の瑞鳥『鳳凰』に由来し、心なごませる酒造りを目指し命名」と説明している。

 このあとわたくしは「鮎正宗 夏の純米 たかね錦65 青ラベル」(当連載【2603】)を飲み、近くのIスナックに転戦、ここでも清酒を飲み続けた。



山形 | 2017/09/03 | 17:55 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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