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日本酒 津々浦々

17年09月02日 21:01


【3049】浜千鳥 純米 銀河のしずく うすにごり 生酒(はまちどり) 【岩手】

岩手県釜石市 浜千鳥
岩手県釜石市 浜千鳥

【Z料理店にて 全4回の③】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 今回、わたくしが飲んだことがない酒は4種類あった。冷蔵庫を背にしてカウンターに座り、それらを飲む。「春霞 田んぼラベル 夏純吟」「旭鳳 純米吟醸 泰平」に続いて3番目に選んだのは「浜千鳥 純米 銀河のしずく うすにごり 生酒」だった。

「浜千鳥」は、比較的飲む機会が多く、これまで7種類を当連載で取り上げている。わたくしの口に合う酒質で好印象を持っている。この酒はどうか。いただいてみる。

 酸が立つ。これが第一印象。一瞬、間を置いて辛みがズンときて、余韻もエンディングも辛み。この辛みが、ずーっと尾を引く。香味が、古本屋的というか古樽的というか、それがなかなかいい。酸に旨みが絡まってくる。だから、とんがった酸ではなく、やわらかな酸となっている。キレが良く、爽やか感がある。

 飲み進めていくと、甘みと旨みが、どれどれという感じで、おもむろに出てきて、酸と辛みとともに味の主流を成す。ひとことで言うならば、甘旨酸っぱくて余韻が辛い、というお酒。

 瓶のラベルの表示は「岩手県産銀河のしずく100%使用、精米歩合60%」。ラベルに「『銀河のしずく』は、日経トレンディ主催の『米のヒット甲子園2016』で大賞米に選ばれました」と書かれている。

「銀河のしずく」は、岩手県独自の良食味主食米の開発をめざし岩手県農業研究センターが2006年、母「奥羽400号」と父「北陸208号」を交配。選抜と育成を繰り返して品種を固定。2015年に岩手県奨励品種に採用されるとともに「銀河のしずく」と命名。2016年産米は、参考品種として2年連続で最高評価の「特A」を獲得している。

 蔵のホームページはこの酒の特徴を以下のように列記している。

◇岩手県のブランド米「銀河のしずく」を原料米として仕込んだ純米酒です。
◇もろみを搾り、うっすらと「おり」が残った生原酒をびん詰めし冷蔵貯蔵しました。
◇米のうま味、ほのかに感じるバナナのような香り、すっきりとした辛口です。
◇冷やして、ロックで、アウトドアでのお料理にもお勧めです。
◇夏の限られた期間のみ味わえる”夏酒”としてお楽しみください。

 なお、この酒を入れている袋は「紫外線から品質を守るUVカット」と表示されている。

 酒名「浜千鳥」の由来について、コトバンクは「酒名は、陸中海岸に舞う千鳥の美しい風情にあやかり命名」と説明している。



岩手 | 2017/09/02 | 21:01 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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