47NEWS >  47特集 >  日本酒 津々浦々 >  【3039】みむろ杉 辛口 【奈良】

日本酒 津々浦々

17年08月24日 22:11


【3039】みむろ杉 辛口 【奈良】

奈良県桜井市 今西酒造
奈良県桜井市 今西酒造

【父の日プレゼント 全6回の⑤】

 二男から毎年、父の日プレゼントとして、カップ清酒の詰め合わせ(8本詰)が送られてくる。毎年ラインナップが違っており、プレゼントが待ち遠しい。そして飲むのが楽しみだ。

 今年は、2本が当連載ですでに取り上げた酒(一升瓶で飲んだもの)である以外は、初めて飲む酒だった。したがって、初めて飲む6本を今回取り上げる。毎日1本のペースで飲んでいった。

「奥播磨 純米」「るみ子の酒 特別純米 無濾過 夏」「篠峯 夏凛 カップ 純米吟醸 雄町一火」「越後鶴亀 純米 アルミ缶」に続いて「みむろ杉 辛口」を飲んでみる。

「みむろ杉」(三諸杉)はこれまで、当連載で4種類を紹介しているが、いずれもしっかりとした味わいで、好感を持っている。この酒はどうか。

 含んでいきなり「おっ、旨い!」と声に出る。甘旨酸っぱい。濃醇フルボディー酸味酒。中盤から余韻にかけては苦みと酸。とくに苦みが強い。分厚くボリューム感たっぷり。甘み、旨み、酸がいずれもよく出ているが、まとまり感もある。マジ、これがカップ酒???とおもってしまうほどの、信じられないくらいのハイレベル。カップでも手抜きをしない真面目さが伝わってくる。含み香に若干、セメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)がある。

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、原材料名 露葉風100%、精米歩合65%」。「露葉風」(つゆはかぜ)は愛知県農業試験場が1953年、母「白露」と父「早生双葉」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1963年に命名された酒造好適米だ。

 この酒は味ノマチダヤ企画のカップ酒。味ノマチダヤのホームページではこの酒を「みむろ杉 辛口純米」とし、「限定流通の『みむろ杉』より定番辛口純米をカップにしました。味ノマチダヤ限定です」と説明している。短いが、「限定」と「定番」が入り混じる、実に分かりにくい文章。なによりも、ホームページで「辛口純米」と開示しているのに、ラベルの表示は「辛口」だけ。特定名称の表示は無い。これでは、規格外米を使用したため純米酒を名乗れない普通酒、と誤解されても仕方がない。もしかして、ラベルに「純米」と入れるのを忘れたのか?

 カップのラベルに「三輪を飲む 酒の神が鎮まる地 奈良・三輪で 350有余年醸す酒『みむろ杉』」と印字されている。

 また、蔵のホームページは、酒名「三諸杉」の由来について、「御神体である『三輪山』は古来から『三諸山(みむろやま)』と呼ばれている事、また三輪山では『杉』に神様が宿るとされている事から命名しました。創業以来長年愛されている商標です」



奈良 | 2017/08/24 | 22:11 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







     *コメントがページに反映するまで10分ほどかかることがあります