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日本酒 津々浦々

17年08月12日 22:03


【3018】二兎 純米吟醸 出羽燦々 五十五 生原酒(にと) 【愛知】

愛知県岡崎市 丸石醸造
愛知県岡崎市 丸石醸造

【TT居酒屋にて 全13回の③】

 酒友のオタマジャクシ&美女軍団と急きょ集まり、わたくしなじみのTT居酒屋で飲んだ。彼ら彼女らと飲むのはおよそ5カ月ぶり。オタマジャクシは、蛙のわたくしより年少なので、そう自称している。

「ゆり 純米吟醸 にごり生原酒」「YamatoYa's“Zennai”」と飲み進め、3番目にいただいたのは「二兎 純米吟醸 出羽燦々 五十五 生原酒」だった。

「二兎」はこれまで、「二兎 純米 山田錦65 一回火入」(当連載【2652】)と「二兎 純米吟醸 備前雄町55 生原酒」(当連載【2884】)をいただいたことがある。やわらかいタッチの、ジューシーなお酒という好感を持っている。

「二兎」の原料米は山田錦と雄町という印象を持っていたが、今回は「出羽燦々」。「二兎」のラインナップで出羽燦々は初めてみた。さて、いただいてみる。

 オタマジャクシ「やわらかい」
 酒蛙「うん、やわらかい。酸が十分出ている。甘みも出ている。酸が心地よい」
 美女Sさん「これ、好き!」
 酒蛙「これ、おいしい。余韻は苦み。甘み、旨み、酸がバランス良く出て、しっかりとした味わい。そしてジューシー」
 オタマジャクシ「最後に酸があるね」
 美女Mさん「んー、とろんとしている。甘みを感じ、辛みも感じる」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「出羽燦々米の特徴である柔らかさと幅のある味わいを求めて低温で丁寧に造りました。旨味・甘味が広がり、酸と透明感のあるキレが全体をまとめています」

 裏ラベルの表示は「原料米 出羽燦々100%使用、精米歩合55%」。「出羽燦々」(でわさんさん)は山形県立農業試験場庄内支場が1985年、母「美山錦」と父「華吹雪」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 酒名「二兎」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「二兎の焦点、それは〝二兎追うものしか二兎を得ず″。『味』と『香』、『酸』と『旨』、『重』と『軽』、『甘』と『辛』。二律背反する二つのコトガラが最高のバランス・味わいになるように」

 この「二兎追うものしか二兎を得ず」を、わたくし、非常に気に入っている。わたくしは子供時代から、いましめのひとつの常套句「二兎を追うもの一兎も得ず」というのが気に入らなかった。なぜ二兎を追ってはいけないんだ?と。子ども心に納得できないナニガシカがあった。しかし、「二兎追うものしか二兎を得ず」を見て、やっぱり、そうおもっている人がいたんだ、と大いに納得したものだった。うれしかった。

 この蔵の主銘柄は「徳川家康」「三河武士」。丸石醸造の創業は元禄3年(1690)と古い。



愛知 | 2017/08/12 | 22:03 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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