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日本酒 津々浦々

17年08月10日 17:40


【3014】大典白菊 純米 MayBe(たいてんしらぎく メイビー) 【岡山】

岡山県高梁市 白菊酒造
岡山県高梁市 白菊酒造

【P居酒屋にて 全9回の⑨完】

 2カ月に1回、M居酒屋に集う、異業種間飲み会の「TU会」。今回は趣向を変え、わたくしなじみのP居酒屋で開くことになった。2人が欠席、9人での開催となった。

「越の鷹 純米」「関西 生詰 原酒」「七ツ星 吟醸 生貯蔵」「鳴り瓢 本醸造」「丸岡城 超辛口 本醸造」というわたくしにとっての福井県初蔵酒を5種類飲んだあとは既蔵酒。「越前岬 槽搾り 特別純米 山田錦 火入れ瓶囲い」「常山 特別純米 とびっきり辛口」「BLACK SWAN 全量黒麹仕込み 無ろ過原酒 瓶燗 瓶囲い」に続いて店長が最後に持ってきたのは「大典白菊 純米 MayBe」だった。

 このお酒を持ってくるとき、店長がこう言った。「同じ路線かもしれませんが・・・」。つまり、直前に飲んだ「BLACK SWAN 全量黒麹仕込み 無ろ過原酒 瓶燗 瓶囲い」と似た酒質、という意味だ。甘酸っぱ路線か。わたくしの大好きなタイプだ。

「大典白菊」はこれまで3種類を当連載で紹介しているが、地味めで落ち着き感がある酒質、というイメージを持っている。その蔵の甘酸っぱい酒。興味あり、だ。ラベルの緩いデザインは夏酒を意識したものなのだろう。さて、いただいてみる。

 ヨネちゃん「バランスがいい。今日飲んだお酒の中で、これが一番、口に合う」
 TU「酸味と甘みが来て、後味すっきり。おいしい」
 酒蛙「やわらかさがあり、甘旨酸っぱい。『BLACK SWAN』より厚みがかなり少ないが、それでも平均よりは厚みがある。味がまとまっている。そして、実に飲みやすい(ラベルを見てみたら、アルコール分が13度以上14度未満と低かった。飲みやすいのも道理だ)。ジューシー」

 店長が言うようにたしかに甘旨酸っぱいお酒だった。しかし、同じ甘旨酸っぱい酒でも、直前に飲んだ「BLACK SWAN」は濃醇でインパクトがあったのに対し、こちらは軽やかさがあり、まとまり感のある大人しいタッチのお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「従来には無い甘みと酸味のお酒です。スペックで飲むのではなく、まず味わってみて下さい。きっと新たな発見があるお酒です」と紹介している。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 岡山県産アケボノ100%使用、精米歩合 70%、アルコール分 13度以上14度未満」。

「アケボノ」は農林水産省東海近畿農業試験場栽培部稲育種研究室が1939年、母「農林12号」と父「朝日」を交配。育成と選抜を繰り返し、食用米として開発、1953年に命名された。主産地は岡山県。

 酒名「大典白菊」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「酒銘の白菊は日本酒が最も円熟する秋、日本を代表する花『白菊』にちなんで名づけられました。冠銘の大典は昭和初期、全国清酒品評会で優等賞をいただいた記念に付しました」



岡山岡山 | 2017/08/10 | 17:40 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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