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日本酒 津々浦々

17年07月15日 14:32


【2971】珠韻 生酒(しゅいん) 【山形】

山形県山形市 秀鳳酒造場
山形県山形市 秀鳳酒造場

【B居酒屋にて 全6回の③】

 せんだってB居酒屋で飲んでいたら、店長が「来週、新しいお酒が入りますよ」と教えてくれた。このような誘い文句に弱い。非常に弱い。ということで翌週、一人でB居酒屋に飲みに行った。

「赤武 純米 夏霞」「羽根屋 純米大吟醸 50 翼 生酒」と飲み進め、3番目にいただいたのは「珠韻 生酒」だった。以前、「珠韻」(当連載【2717】)を飲んだことがあり、今回の酒はその生酒バージョン。いただいてみる。

 アタックがすごい。ドーンと甘旨酸っぱさがくる。酸がいい。吟醸香も適度。とろみ感があるが、キレが良い。旨い。余韻は苦み。飲み進めていくと、甘みが一番出てくる。砂糖的な甘み。濃醇な酒だ。濃くて分厚い。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分 17度、原材料名 米(山形県産)、米麹(山形県産米)」だけ。

 特定名称の表示は無いが、原材料構成をみると、純米大吟醸、純米吟醸、特別純米、純米のいずれかという予測がつく。精米歩合が示されていれば、だいたい見当がつくが、精米歩合の表示もない。仮に、いくら純米大吟醸クラスでも、規格外米を使っていれば普通酒扱いになるが、その情報もない。最近、特定名称を名乗らない酒が増えてきているような気がする。その傾向を憂える。

 たまに「スペックで先入観を持たず味わってほしい」とスペック非公開の蔵があるが、それは“上から目線”だとおもう。食品成分が公開される社会の流れの中にあって、時代に逆行する考えだとおもう。製造者には説明責任があるとおもう。消費者にはできる限りのスペックを公開すべきだとおもう。

 この蔵の主銘柄は「秀鳳」。「珠韻」は新たな銘柄。酒名の由来は明らかにされていないが、珠玉の余韻、という意味なのだろうか?



山形 | 2017/07/15 | 14:32 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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