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日本酒 津々浦々

17年07月10日 21:41


【2965】木戸泉 自然舞 純米(きどいずみ) 【千葉】

千葉県いすみ市 木戸泉酒造
千葉県いすみ市 木戸泉酒造

【Y居酒屋にて 全4回の②】

 21年間営業してきたY居酒屋が店を閉めることになった。わたくしはこのY居酒屋で6年間、月例飲み会を主宰したことがある。楽しい6年間、72回の飲み会だった。そこで、この飲み会メンバーで、Y居酒屋のお別れ会を開いた。およそ15人が集まり、女将さんに感謝するとともに、女将さんの新たな人生にエールを送った。

 メンバーの一人でいまは千葉県にいるTさんから、お酒が2本届けられた。「不動」と「木戸泉」。いずれも千葉県の有名地酒である。Tさんの心遣いに感謝し、まず「不動 純米吟醸 一度火入れ 無炭素濾過」を飲み、次に「木戸泉 自然舞 純米」をいただいてみる。

「木戸泉」はよく目にする酒で、たくさんの種類を飲んできた、と思い込んでいたが、当連載では3種類しか取り上げていなかった。いずれにせよ、濃醇なしっかりした味わいの酒、という好印象を持っている。さて、この酒はどうか。

 Y 「酸味がありますね」
 酒蛙「そうそう。濃醇で、甘み・旨み・酸がよく出ており甘旨酸っぱい味わい。古本屋のような、木のような、古い樽のような、山廃的独特な風味がいい。わたくしの語彙では表現不能。やや昭和的な風味がする。酸が出て、キレが良いので、濃厚な味わいだが飲み飽きしない」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「木戸泉は全量高温山廃仕込み ●当社の醸造法は高温山廃仕込みと言い、従来の乳酸添加による速醸酒母ではなく、生の乳酸菌を用いて高温(55℃)で酒母を仕込む方法です。また、調味薬品を一切使用しない自然醸造ですので、のどごしの良さと酔い醒めの爽やかさをご堪能下さい。●このお酒は自然農法(農薬や化学肥料を全く
使用せず、植物性の堆肥のみで栽培)によって育てられた原料米のみを使用した、安全で安心してお楽しみいだだける純米酒です。お米本来の旨み(甘み)、やわらかい風味、そして喉ごし・酔い心地・酔い覚めまでもお楽しみ下さい」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「【自然農法産米】
無農薬・無化学肥料はもちろん、堆肥も動物性ではなく植物性のものしか使用しないで土のもつ本来の力を充分に発揮した自然農法で育てられたお米を原料にした純米酒です。
【1967(昭和42)年からの取り組み】
大量生産・大量消費が叫ばれる時代に いち早くから原料に対するこだわりをもち 自然農法米による純米酒造りを手がけてきました。3代目蔵元 荘司勇の強い意思を受け継いできた自然舞 これがスタンダードになる日を夢みてこれからもいいものを皆様にお届けします」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米・米こうじ(国産米100%使用)、精米歩合65%」。こだわりを持った酒造りをしているのであれば、使用米の品種名を開示すべきだとおもう。

 酒名「木戸泉」の由来について、蔵のホームページの年表は、「明治12年 初代が醤油、味噌、食品等の卸、塩の元売り、漁業等の事業に加えて酒造業を始める。当初の商号は『泉藤』。その後、茨城県に『藤泉』というメーカーがあり紛らわしいとのことで、現在の『木戸泉』に改める」としている。コトバンクによると「酒名は、蔵の近くに村の木戸があったことにちなみ命名」とのこと。



千葉 | 2017/07/10 | 21:41 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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