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日本酒 津々浦々

17年07月08日 17:09


【2963】高天 純米 辛口 原酒(こうてん) 【長野】

長野県岡谷市 高天酒造
長野県岡谷市 高天酒造

【P居酒屋にて 全10回の⑩完】

 前の年と同じく、四国の酒豪Eと“さし”で飲むことになった。場所は、前年同様、わたくしのホームグラウンドのP居酒屋で。ちょうど1年ぶりだが、インターバルがそんなに空いているようにはおもえない。1カ月ぶりくらいのお手合わせという印象だ。

 わたくしにとっての千葉県初蔵酒4種類「惣兵衛 吟醸 辛口」「秀楽 純米吟醸」「金紋 篠緑 純米」「吉壽 吟醸」を飲んだあとは、既飲蔵酒。店長が「早春 純米吟醸 無濾過 一回瓶火入れ」「田光 純米大吟醸 雄町 無濾過 雫取り 瓶火入れ」「南アルプス 特別本醸造」「不動 夏吟醸 無濾過生 純米吟醸」「弥右衛門 純米 辛口」に続いて最後10番目に持ってきたのは「高天 純米 辛口 原酒」だった。

「高天」は以前、1種類だけ「高天 純米吟醸 無濾過生原酒」(当連載【152】)を飲んだことがある。今回の酒はどうか。

 酒蛙「おおっ、辛いっ! たしかに辛い!」
 店長「塩より味噌!」(料理に塩をつけないで、味噌をつけて食べてください、そうすれば酒の辛みが緩和される、という意味)
 酒蛙「たしかに! 味噌と合わせたら、バランスが良くなった。味噌で、酒の旨みが適度に引き出され、辛みと旨みのバランスがいい」
 E 「あ、そうか。酒のつんつんしたのが無くなって、まろやかになってきた」
 酒蛙「そうそう、その通り。やや平板で、メリハリがすこし無い辛口酒だったが、料理と上手に合わせれば、酒の味わいがちょうど良くなる。酒は料理の味を引き立てるし、料理はその酒の良さを引き出す。酒と料理は、密接な相関関係にあるのが、あらためて良く分かった」
 E 「そうそう」

 瓶のラベルの表示は「原料米 ひとごこち100%使用、精米歩合59%、アルコール分17度」。「ひとごこち」は、長野県農事試験場が1987年、母「白妙錦」と父「信交444号」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1997年に品種登録された酒造好適米。

 酒名「高天」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「明治4年現在地にて、初代高橋巳喜之助により創業。『地元で愛される酒』をモットーに今日に至っています。
銘柄の『高天』は祖先の戒名<高天良橋禅定門>に由来します」。びっくり仰天した。戒名を酒名にするとは!!!!!



長野 | 2017/07/08 | 17:09 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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