47NEWS >  47特集 >  日本酒 津々浦々 >  【2960】南アルプス 特別本醸造 【静岡】

日本酒 津々浦々

17年07月05日 01:17


【2960】南アルプス 特別本醸造 【静岡】

静岡県静岡市 萩錦酒造
静岡県静岡市 萩錦酒造

【P居酒屋にて 全10回の⑦】

 前の年と同じく、四国の酒豪Eと“さし”で飲むことになった。場所は、前年同様、わたくしのホームグラウンドのP居酒屋で。ちょうど1年ぶりだが、インターバルがそんなに空いているようにはおもえない。1カ月ぶりくらいのお手合わせという印象だ。

 わたくしにとっての千葉県初蔵酒4種類「惣兵衛 吟醸 辛口」「秀楽 純米吟醸」「金紋 篠緑 純米」「吉壽 吟醸」を飲んだあとは、既飲蔵酒。店長が「早春 純米吟醸 無濾過 一回瓶火入れ」「田光 純米大吟醸 雄町 無濾過 雫取り 瓶火入れ」に続いて7番目に持ってきたのは「南アルプス 特別本醸造」だった。

 店長と「アルプス正宗」の話に花を咲かせていたとき、「じゃ、『南アルプス』ってのはいかがでしょうか?」と言いながら店長が持ってきたのが、このお酒だった。萩錦酒造のお酒。わたくし、この蔵の酒はもっと飲んでいるものとばっかりおもっていたが、「萩錦 純米吟醸 無濾過生原酒」(当連載【1897】)1種類だけだったので、自分で自分にびっくり。さて、「南アルプス」をいただいてみる。

 酒蛙「アルコール添加感を感じる。なめらか」
 E 「味を感じないなあ」
 酒蛙「すっきり、さっぱり、きれいで、やわらかなタッチ。キレが良く、いかにも、南アルプスの沢水をおもわせる飲み口だ。最初、甘みを感じ、中盤から辛みと酸が出てくる。辛みと酸味が全体の味を支配する。余韻は酸味。ひとことで言うなら淡麗辛口酒。冷酒で飲むより、ぬる燗の方が味に広がりが出そうな酒質だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「南アルプス系の伏流水に、高度に精白した酒造好適米を加え、杜氏の技と情熱とで醸された逸品です。南アルプスの清冽な水とさわやかな空気 大自然がそのまま生かされた本物の味とコクをお楽しみください」。本物の味とはまた、大上段から来たものだ。でも、本物の味って、どんな味なんだろう???

 裏ラベルの表示は「原料米 美山錦、山田錦。精米歩合55%」。このスペックだと、吟醸酒クラスだ。



静岡 | 2017/07/05 | 01:17 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







     *コメントがページに反映するまで10分ほどかかることがあります