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日本酒 津々浦々

17年03月24日 18:06


【2814】秋鹿 へのへのもへじ 生酛 嘉村壱號田(あきしか) 【大阪】

大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造

【TU会 全6回の⑥完】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は、メンバーのSUとUの2人が欠席し、7人で開かれた。

「やまとしずく 純米」「からはし 純米吟醸 夢の香」「笑四季 純米大吟醸 山田錦 INTENSE」「フモトヰ 雄町 きもと純米吟醸 生酒」「刈穂 純米 シルキースノー 冬冷や酒」と飲み進め、最後6番目にいただいたのは「秋鹿 へのへのもへじ 生酛 嘉村壱號田」だった。

「秋鹿」は飲む機会が多い酒で、酸が立ち、旨みのあるしっかりした味わいながら、ソリッドでシャープ感を持ち併せるという、他の蔵との違いが明確な、かなり独特な世界を築いている蔵だとおもっている。このうち、へのへのもへじシリーズは以前、「秋鹿 純米吟醸 槽掛吊搾 生原酒 へのへのもへじ」(当連載【26】)を飲んだことがある。さて、今回の酒はどうか。

 KW「紹興酒に似ている」
 酒蛙「わーっ、これ、熟成酒だよ。ラベルを見ると6年古酒だよ。それにしても熟成香がずいぶん出ているね。びっくりだ」(ラベルには「上槽年月 2011.3」と書かれている。「上槽」とは、醪(もろみ)を搾ること)
 TU「旨い!!!」
 酒蛙「酸が立ち、やや濃醇。甘みはすくなめ、複雑な旨みの凝縮感がある。燗も良さそう。燗にすれば旨みが膨らみそうだ」
 KW「酸味が強い」
 TU「甘みの次に酸味が来る」
 酒蛙「強い。アルコール感が強い」
 SA「(ラベルを見ながら)18度です」
 酒蛙「やっぱりね。そして辛い。余韻も辛い。この酒は、チョコレートと合う」
 KN「チョコレートに合う、というのには同感する」

 主なラベルの表示は「圃場名 嘉村壱號田、全量当田山田錦、精米歩合 5割、原材料名 米(国産)米麹(国産米)」。

 また、「農薬・化学肥料無施用。米糠・酒粕などの発酵堆肥を再利用した循環農法です」と記載しており、コメづくりのこだわりを強調している。

 気になるのは、特定名称酒のクラス。ラベル表示では「原材料名/米・米麹、精米歩合50%」となっており、これだけだと、純米大吟醸のスペックだ。しかし、ラベルのどこにも純米大吟醸と書かれていない。もしかして、純米を名乗れない事情でもあるのだろうか??? 蔵はホームページを持っていないので、知るすべがない。

 蔵に電話をかければ分かることだろうが、わたくしは、一般消費者と同じ目線で、瓶のラベルと蔵のホームページの情報だけをもとにして記事を書くようにしている。製造元は、消費者にしかるべき情報を与えなければならないし、与えるべきだとおもっているから、ラベルに欠落個所があっても、取材でフォローしないことにしている。なお、酒屋さんのネット情報によると、純米大吟醸と表示しているところもあれば、わたくしのようにラベルのまま表示しているところもある。ネット情報に純米大吟醸と書かれていても、わたくしは引用しない。なぜなら、ネット情報は信用に難があるからだ。



大阪 | 2017/03/24 | 18:06 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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