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日本酒 津々浦々

16年01月28日 00:45


【2290】佐藤企 純米 山田錦80(さとうたくみ) 【青森】

青森県十和田市 鳩正宗
青森県十和田市 鳩正宗

 日曜日の夜。なじみのうなぎ屋で肝焼き2本をアテに「越乃寒梅 純米吟醸 無垢」を飲み、うな丼で〆。そのあと、歩いてなじみのH居酒屋へ。ここでは、酒メニューの上から順番に、飲んだことのない酒を飲むことにしている。その“ルール”からすれば、今回は「佐藤企 純米 山田錦80」を飲む番だ。

 この蔵のお酒はこれまで「蒼川 秀麗純米」(当連載【1321】で紹介済み)と「武士道 純米吟醸」(当連載【1924】で紹介済み)をいただいたことがあり、おとなしい酒質という印象を持っている。さて、今回の酒はどうか。まずは冷酒でいただていみる。

 酒蛙「酸があり、すっきりきれいなタッチ」
 店主「おっ、酸があるな。キレが良い」
 酒蛙「うん、キレが良い。香りを抑えている。甘みは旨みより勝っている」
 店主「ちょっと辛い。香りがすくないね」
 酒蛙「余韻は辛苦。苦みの方が勝る。厚みがややすくなく、飲みやすい」
 店主「それほど深い味ではないかな」
 酒蛙「あれれ??? 飲み進めていったら、酸がいなくなった。不思議だな」
 店主「あ、本当だ」

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。湯煎で、温度はちょうど40℃。

 酒蛙「ぬる燗にしたら辛みが出てきた。かなり辛い」
 店主「酸が再び出てきた」
 酒蛙「辛酸酒になり、ふくよか」
 店主「キレが良い」
 酒蛙「甘みも出ている」
 店主「飲みやすい」
 酒蛙「全体的に味が強くなる。酸も強い」
 店主「悪くないね♪」
 酒蛙「温度が下がり燗冷まし状態に近くなってきたら、酸がかなり出てきた。余韻は苦み」

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 山田錦(兵庫県産100%)、精米歩合80%」。いまトレンドの低精白(コメの外側20%を削り、中心部80%を残して酒を醸した、という意味)だ。いま、酒米の王者「山田錦」は非常に手に入りにくい。ゆえに、削るのが惜しいので、「山田錦」をフル活用するため低精白したのだろうか? 今回飲んでみて、低精白を感じさせないきれいな酒に感心した。また、ラベルによると「一回火入れ 瓶貯蔵」。酒名は、この酒を醸した杜氏名。

 ラベルによると、仕込水は「奥入瀬川伏流水(軟水)」。奥入瀬川は、観光地で有名な十和田湖から流れ出る川である。十和田湖由来の水で醸したお酒、ということになる。



青森 | 2016/01/28 | 00:45 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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