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日本酒 津々浦々

15年07月30日 20:25


【2046】わかなみ ももいろにごり酒 微発泡清酒 【福岡】

福岡県大川市 若波酒造
福岡県大川市 若波酒造

【若波酒造 全2回の①】

 わたくしがホームグラウンドにしているH居酒屋の店主もわたくしも、若波酒造が醸すお酒のファンである。数年前、店主が初めて「若波」を入れ、彼もわたくしも、いっぺんに好きになった。どこが好きか、と問われても困る。人を好きになるのに理由はいらないのと同じ。と言ってしまえば身もふたもないのですこし具体的に言うと、味覚、身体、頭の全体が、若波酒造のお酒と相性がいいのだ。人との付き合い(結婚を含む)は相性が一番大切。酒と人の関係も同じだとおもう。

 そのH居酒屋の店主からメールが来た。「若波酒造の酒を2種類入れたので、飲みに来てください」。もちろん、すぐ行った。「ももいろにごり酒」と「青蜻蛉」。まずは変化球的な「ももいろにごり酒」からいただく。

 飲む前に瓶の撮影。スペックを見ると、アルコール分5%。これは飲みやすそうだ。飲む前に、店主が、取引の酒屋さんのPR用パンフレットを見せてくれた。以下のようにこの酒を紹介していた。

「赤色酵母による自然発色の桃色が美しい、甘酸っぱい味わいの微発泡にごり酒です。赤色を生成するアデニンを酵母に与えないことで生まれた赤色酵母とお米の白色によって、心踊る(原文ママ)ような桃色の日本酒を実現しています。女性的な美しい仕上がり。程好い酸味と甘味は、お酒が苦手な方でも愉しめる味わいです」

「赤色を生成するアデニンを酵母に与えないことで生まれた赤色酵母」の部分が分かりにくいが、素人はそこまで知る必要なない。撮影と予習が終わったので、いつものグラスで飲もうとしたら、店主が「これは、シャンパングラスでお飲みください。この日のためにシャンパングラスを買ってきたんです」。おおおっ、なんという気配り。ありがたく、シャンパングラスでいただく。

 店主「あ、酸っぱい! イチゴ風味だああ」
 酒蛙「あ、イチゴだあ。イチゴの果実が入っていないのにイチゴだ。不思議だなあ」
 店主「旨いっ!」
 酒蛙「まるでイチゴミルクジュース。甘いけど、上品な味だ」
 店主「そう、甘いけどべったりしていない。旨い」
 酒蛙「まるで“飲むスイーツ”だ。酸がいいね。微発泡でさわやか感を演出している。炭酸を加えていないので、このしゅわしゅわは瓶内二次発酵だ。乳酸飲料を飲んでいるイメージだ」
 店主「うん、まさにそんな感じだ」
 酒蛙「いやあ、旨い」
 店主「なぜイチゴの香りがするのかなあ。これは売れるでしょう! 食前酒に最適だ」

 2人とも大満足。このあと、2人連れの客が来店したら、店主は「これ、おいしいっすよ」とさっそく薦め、その2人も「お、おいしいっ!」。

 瓶のラベルの表示は「原材料 米(国産)・米麹(国産米)・糖類」にとどめているが、酒屋さんのパンフレットでは「原料 ひのひかり米、精米歩合70%」と開示している。

「ヒノヒカリ」は、宮崎県総合農業試験場作物部育種科が1979年、母「黄金晴」(その母は「日本晴れ」)と父「コシヒカリ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1989年に命名、1990年に種苗法登録された主食用米。作付面積ランキングで長年、上位ににランクされている人気品種である。



福岡 | 2015/07/30 | 20:25 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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