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日本酒 津々浦々

14年07月10日 18:03


【1644】松乃井 純米吟醸(まつのい) 【新潟】

新潟県十日町市 松乃井酒造場
新潟県十日町市 松乃井酒造場

【日本酒研究会月例会 全6回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はメンバーのJが異動で当地を去ったため、Sが代打ち。ということで、M(体調不良につき中座)、Y、S、H、わたくしの5人での開催となった。

 「能鷹 特別純米」「富久心 純米吟醸」と飲み進め、3番目に店主が持ってきたのは「松乃井 純米吟醸」だった。「能鷹」「富久心」「松乃井」の3つとも、わたくしが飲んだことのないお酒。うれしい限りだ。

 酒蛙「直前に飲んだ『富久心』に似たような、さっぱりタッチのお酒だね」
 Y 「これ、“新潟の酒”っぽいっす」
 H 「すーっと入っていく」
 酒蛙「淡麗だけど、それほど辛口ではない。すーっときて、最後にすこし苦みがあるかな、という感じだ」
 S 「酸はあまり出ていない」
 Y 「いや、酸はちょっとあるよ」
 酒蛙「甘・旨・酸・苦があまりなくて、非常にきれいな酒だ。個性を主張する傾向にある最近の酒造では珍しいタイプだ。逆に言えば、個性的な酒ともいえる」
 H 「主張しない、こういう酒がいいんだよ」
 酒蛙「実にきれい。クセがまったく無い。余韻にほんのすこし酸がある。かすかに吟醸香が立つ。やわらかい。淡麗辛口ではない、淡麗旨口のお酒といえる」

 主張しなくて、淡麗でやわらかい酒は、いまの世にあって、異彩を放っている、といえそうだ。主張する酒ばかりだと飽きる。飲み手全員が主張する酒を選ぶとは限らない。こういう中にあって、「松乃井 純米吟醸」のような淡麗旨口酒は、ある意味個性的、といえる。濃淡甘辛苦渋強弱…選択肢が多いと、飲み手はうれしい。だから、日本酒は面白い。

 瓶の裏ラベルはこの酒を「良質な湧水と50%精白した山田錦のみを用い極寒の酒蔵でじっくり仕込んだお酒です。格調高い香りと味のバランスをお楽しみください」と紹介している。



新潟 | 2014/07/10 | 18:03 | コメント (0) | コメントを書くコメント一覧 |


地方新聞社元記者。唎酒師。本籍・住所・年齢不詳。性別は男。飲んだことのない酒を飲むことと、ぬる燗が趣味。燗つけ器を、なじみの居酒屋に置いて、燗酒を楽しんでいる。酒席での「とりあえずビール」は、ビールにも酒にも失礼だ、といきなり酒を飲み始める。酸味のある濃い酒を好む。毎年、500種類以上の酒を飲んでいる。







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