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<29> 突き刺さる車

【4日目・テキサス州アマリロ】

 テキサス州のルート66沿線では最大の都会、アマリロに着いたのは午後6時。
 もう太陽が地面に着きそうだ。

 この町は何と言っても、ブルース・スプリングスティーンの歌にも登場するアート「キャデラック・ランチ」があることで有名だ。
 10台の高級車キャデラックが地面に刺さる。
 訪れる前は、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたが、実際に見ていると、ただならぬ存在感に言葉を失った。

 辺り一面が整地されて何もない原野に夕日が当たり、まるで宇宙のどこかの星にたどりついたかのようなムード。そんな中に、静かに10台が立つ。
 訪れた家族連れやカップルは、スプレー缶を手に、思い思いの絵や文字を描きこんでいる。
 やはり「ラブ」と「ピース」の文字が多い。この芸術は現在進行形だ。

 さて、珍しく食べ物の話題である。
 この旅では急ぐあまり、立ち寄ったファストフードやガソリンスタンドで売っているパンを購入して食事にすることが多かったが、やっとこと、このテキサス州アマリロでステーキにありつけた。
 「ビッグ・テキサン・ステーキ・ランチ」。ルート66のファンに愛される名店とのことだ。

 バンドがカントリーを演奏している。カウボーイハットをかぶり、笑顔を振りまく給仕の女の子がかわいらしい。
 サーロインを20オンスで頼み、2人でシェアすることにした。

 期待はしてなかった。
 きっと店の作りに似て豪快で大ざっぱな味なのだろうと思っていた。
 ところが、悪くない。
 いや、うまい。この繊細な肉の焼き具合はどうだ。
 アマリロを訪れるなら、テキサン・ステークはマストだ、と言っておこう。回し者じゃないけれど。

テキサス州の豆知識一覧
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左矢印 右矢印
シャムロック アランリード キャデラック ステーキ
ミッドポイント 中間

旅行記
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プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに