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<21> 伝説のスター

【3日目・オクラホマ州マイアミ】

 平原の一本道、アクセルを踏む力も強くなる。あっという間にカンザス州は終わり、オクラホマ州へ。

 最初に到着した街が、マイアミ。と言っても、あの有名な南国都市マイアミじゃない。
 あれはフロリダ州。米国には、重複する街の名前がかなりある。今回の旅でもスプリングフィールドという街はイリノイ州にもミズーリ州にもあったし、ジョージア州の州都じゃないアトランタ、つまりイリノイ州アトランタという場所もあった。
 で、僕らがたどり着いたオクラホマ州のマイアミはもちろん、ビーチもなければ、クルーザー船もない。見渡す限り畑しかない。

 中心街にある劇場、コールマンシアターは、1920年代当時の優美な建築を今も残す。外から眺めていると、男性が中から出てきて手招きしてくれた。
 開館前だが、特別に場内を見せてくれるという。
 「ワタシのなまえ、ブレーン、デス」。片言の日本語であいさつしてくれたブレーン氏、昔レスリングをしていて、アメリカ代表までいったらしい。日本人選手との交流もあって、少しだけ日本語を知っているとか。60歳を過ぎた彼は今、マイアミが誇る歴史的建造物のガイドをボランティアで務める。

 ブレーンは舞台装置のパネルを操作して、ピューンとかポーンとか、いろんな効果音を出した。収容人数は1200人。今も演劇などで使われるという。
 「ケーリー・グラントやフレッド・アステア、いろんなスターが来たよ。その中で、今も地元でピカイチの人気と尊敬を集めるのが、ウィル・ロジャースだ」。

 日本人にはそれほどなじみのない1879年生まれのロジャースだが、ウィル・ロジャース通りやウィル・ロジャース・ビーチなど、多くの地名に登場するスーパーアメリカンヒーローなのだ。
 その素性は、名うてのカウボーイにして、映画がサイレントからトーキーに移る時代の人気俳優、鋭く世相を突いた新聞コラムが多くの読者に愛されたジャーナリスト、世界中を旅して紀行文をつづった旅行家。つまりマルチな才能を持つアーティストだったのだ。

 人気絶頂の1935年、55歳のとき、飛行機事故で世を去ったが、オクラホマの人は郷土出身のこの英雄をずっと覚えている。

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左矢印 右矢印
コールマン ブレーン カトゥーサ タルサ
夕方 エルリノ ダート 博物館
博物館中 祭 子ども

旅行記
旅行記

プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに