47NEWS >  ニュース >  動画ニュース >  Route 66 >  ニューメキシコ州 >  <34> 永ちゃんとアメリカ

<34> 永ちゃんとアメリカ

【5日目・ニューメキシコ州ペコス】

 サンタローザの先からのルート66は2通りある。

 そのまま真っすぐ西へ、アルバカーキに向かう「初心者向け」コースと、1937年以前に利用されたより古く、道が入り組んでいるサンタフェ経由の西北行きのルート。
 できるだけオリジナルに忠実に行くことをモットーとする僕らは、西北行きを選んだ。

 スカッとした青空の下に、雄々しく広がる尾根。山が近づいてくる。砂漠から高原へ。ここが同じ国なのだろうかと思うほどの、劇的な風景の変化に息をのむ。
 ひたすらに一直線の道を、時速60マイルで行く。

 いかにもアメリカ的なダイナミックな風景を目にして、ふと矢沢永吉の歌が聞きたくなった。
 iPodから曲を選択し「永ちゃん、いきますか」。
 ニヤっと笑ったナカジマさんは「いいですよ」。
 「彼って、いい年の取り方、してますよね」
 「そうだよねえ」

 旅も中盤、お互いの役割分担がはっきりしてきた。
 運転が得意なナカジマさんがドライバーとなり、事前に地図を読み込んできた僕は専らナビ。
 もちろん、ナカジマさんが疲れるときもあるし、僕が酔うときもあるから、時々チェンジする。

 今掛かっているのは「トラベリン・バス」。
 ロックスターにあこがれた男が、バスでロックの本場、米国を旅する歌だ。シィカァ~ゴ、ロスゥアンジェルス(こう、発音している)。ルート66の沿線も出てくるな。
 はちきれんばかりの矢沢のボーカルパワーに励まされ、車は進む。

 ガソリンスタンドでサンドイッチを食べた後、ペコスへ。
 ここでは、先住民の生活をうかがい知ることができるペコス遺跡に立ち寄った。観光地だが、僕らにとっては小休止の場所。遺跡がある岡の上を、風が駆け抜ける。
 日差しはきついが、涼しく、乾燥している。
 水が手放せなくなってきた。

ニューメキシコ州の豆知識一覧
ニューメキシコ州の豆知識一覧

写真ロゴ
Photo

左矢印 右矢印
ダート ツクムカリ ブルー 山道
ペコス サンタフェ 像 アルバカーキ
ロスルナ コンチネンタル

旅行記
旅行記

プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに