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<17> 管制官ユキ(ここから3日目)

【3日目・ミズーリ州カーセイジ】

 午前4時起床。パソコンを開いて、フェイスブックにつなぐ。

 「シカゴは寒いですか?  道に関しては、その辺りだけですよ、複雑なのは。あとは途中で分断されていたりはあるだろうけど、シンプルです。シンプルすぎるくらい。だから、大都市だけをうまくきりぬけてください。とにかくナビゲーターの判断も時間のロスをなくす重要な役割かと思いますので、頑張ってください。広大なアメリカの空気を吸ってきてください。good luckです 管制官ユキ」

 おっと、これは2日前の〝指令〟だった。

 昨日の僕の返事は「おはようございます、と言うのが適切かどうか分かりませんが、こちらは午前3時。時差ぼけと疲労で夜暗くなるとバタンと眠り、変な時間に起きてしまいます。セントルイス手前のミッチェルという街のモーテルにいます。ナカジマさんはもうすっかり慣れたようで、スイスイと運転されています。下道を走るのは、出発前に考えているよりもずっと大変です。でも、今のところ、ズルせずにまじめに走っています。管制官様、サポートをいつもありがとうございます 田澤」

 この旅の前に、ナカジマさんの紹介で1人の女性に都内で会った。
 それがユキさん。

 アメリカドライブ旅行のベテランで、特にアリゾナ州周辺のグランドサークルの国立公園に詳しい。ルート計画を見せると「ノートラブルで、ギリギリ2週間で旅行できる。病気とか車の故障があると、帰りの飛行機に間に合わないので、ズルして高速に乗っちゃうしかないですね」と言われた。
 シビアな意見だったが、この見解があったからこそ、日本にいるうちに、ルート66の詳細な経路を交差点の曲がり方に至るまで調べておこうと思ったのだ。その準備が、どれだけ役に立ったか。

 さらにユキさんは、ありがたいことを申し出てくれていた。
 「旅行中は、インターネットで連絡を取り合いましょう。道に迷ったりしたら、日本で調べますよ」
 
つまり、「管制官」を引き受けてくれることになったわけ。

ミズーリ州の豆知識一覧
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セントルイス メラメック レバノン スプリングフィールド
パリススプリングス シアター スタンド

旅行記
旅行記

プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに