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<14> トラック野郎の味

【2日目・ミズーリ州スタントン~スプリングフィールド】

 スタントンを過ぎると、ルート66はしばらく高速道路の外側にぴったりと寄り沿っていたのだが、やがて高速とは離れ、コンクリートのような、アスファルトのようなひび割れた道を車は進んでいった。
 深い森の中に閉ざされた20世紀。
 本当に時代が止まったようにすべてのものが凝結している。
 ここで変わるのは、木々の色だけなのではないか。

 「デビルズ・エルボー」と呼ばれるポイントに着いた。
 大きな集落ではなく、古風な宿屋と1923年に建てられた、さびた古い橋があるだけ。カメラを提げた旅行者が何人も車を止め、ノスタルジックなムードを納めようとシャッターを押していた。

 途中の街、レバノンで立ち寄ったカフェでは、メニューに「フライポーク」と書いてあった。何それ?
 頼んでみると、トンカツのように揚げた大きな豚肉がパンに包まれて出てきた。
 豪快でワイルドな食感だ。トラック野郎の味、と思ったら、店の外には「ロードトレイン」と呼ばれる長大なトラックが何台も停車中。ひげもじゃの男たちが、同じ物をかぶりついていた。

 今日の行程では大都市の部類になるスプリングフィールドに入ると、日が落ちてきた。
 モーテルが多く、ライブ音楽で知られる町ブランソンも近い。そろそろ休みたい気もしたが、終点サンタモニカまで、まだまだ先は長いので、もうひとがんばりしよう。

ミズーリ州の豆知識一覧
ミズーリ州の豆知識一覧

写真ロゴ
Photo

左矢印 右矢印
セントルイス メラメック レバノン スプリングフィールド
パリススプリングス シアター スタンド

旅行記
旅行記

プロローグ

はじめに

イリノイ州

<1> 出だしから迷子
<2> 小さいのが、いいです
<3> 名物食堂
<4> 縦列駐車マイスター
<5> 序盤は飛ばす(ここから1日目)
<6> ナビが働かない
<7> 高速のわな
<8> ゲストブックの熱い言葉
<9> 合衆国のヒーロー
<10> 生きる理由
<11> 犬の歓迎

ミズーリ州

<12> トムとハックの川(ここから2日目)
<13> カメラを池に
<14> トラック野郎の味
<15> ドライブマナー
<16> クルマの神が
<17> 管制官ユキ(ここから3日目)
<18> 朝焼け浴びる大画面

カンザス州

<19> わずか21キロ
<20> 愛すべきキャラ

オクラホマ州

<21> 伝説のスター
<22> 巨大トーテムポール
<23> うれしい言葉
<24> 太陽が落ちてくる
<25> 孤独と自由(ここから4日目)
<26> マザーロード
<27> 綿畑と通行止め

テキサス州

<28> 58人の村
<29> 突き刺さる車
<30> ちょうど半分(ここから5日目)
<31> 元気の数値

ニューメキシコ州

<32> 車で歩く
<33> 青の泉
<34> 永ちゃんとアメリカ
<35> 親子の像
<36> ぶつけられた!(ここから6日目)
<37> 不吉な電子音
<38> 「通報されたいか」
<39> デッドエンド

アリゾナ州

<40> しつこい泥土
<41> 取り囲まれる
<42> おせっかい(ここから7日目)
<43> いいことが起きそう
<44> 隕石の跡
<45> 岩との会話
<46> シュウちゃんのこと
<47> 絶交と別れ
<48> 嵐の結婚式(ここから8日目)
<49> 飽きない夢
<50> 「カーズ」の町
<51> 陽気男
<52> 心のタイムスリップ
<53> 残る不安
<54> 手のひらに汗(ここから9日目)
<55> ガンマン登場

カリフォルニア州

<56> 白い恐怖
<57> 赤の鮮烈
<58> 映画の舞台
<59> 木賃宿
<60> ビリー・ザ・キッドの携帯電話(ここから10日目)
<61> 1号店
<62> ゴールの手前(ここから11日目)
<63> 東洋人の町
<64> 完走の意味
<65> 大平洋は青かった
<66> 幸せな光景

エピローグ

おわりに